斜面を紫に染める楽園 関東最大級5万株の「女王」 群馬・沼田たんばらラベンダーパーク
味・旅・遊
2026/7/5 10:00

メイン畑「ハイランドガーデン」。紫色のじゅうたんのようだ=2025年7月下旬、群馬県沼田市(たんばらラベンダーパーク提供)
鮮やかな紫色の小花と心地よい香りが魅力のラベンダーの季節がやってきた。初夏から夏にかけて見頃を迎え、心身の緊張や不安を和らげる〝ハーブの女王〟とも呼ばれる。国内最大の名所は北海道・富良野だが、群馬県北部の玉原高原(沼田市)にも関東最大級のラベンダー畑があり、5万株もの小花が高原の斜面一帯を紫色に染める。涼しさと癒しを求めて訪れてみるのはいかがだろうか。
関東随一の「たんばらラベンダーパーク」がある玉原高原は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説にちなむとされる武尊山(ほたかやま)の麓に広がる。同パークは標高1300メートルに位置し、夏の平均気温は20度で避暑地として最適な環境だ。東京から車で高速道を使い2時間ほどで着く。
スキー場から転用
もともと東急不動産グループの東急リゾーツ&ステイが運営するスキー場だが、夏場は白銀のゲレンデが紫色のじゅうたんに変わる。30年ほど前、通年での収入確保に向け夏の営業を模索していたとき、富良野を視察し、気温や標高などがラベンダーの生育に適していることが分かり、試験的に始めたのがきっかけだ。総面積20万平方メートルのうち、4分の1に当たる5万平方メートルをラベンダー畑に転用する。
筆者が訪れたのは今季オープン4日前の6月23日。安全祈願祭に招かれたのだが、ラベンダーは早咲きの品種が色づき始めたばかりでメイン畑の「ハイランドガーデン」は青々としていた。それでも、冷涼感があり気分は爽快だった。
訪れたときのラベンダーは開花に向けてつぼみがうっすらと紫色に色づき始めたばかりだった=6月23日、群馬県沼田市(佐藤克史撮影)
ラベンダーは、7月中旬に丸い形と濃い紫色が特徴の品種「こいむらさき」(早咲き)が見頃となり、その後、アロマオイルなどに使われる「おかむらさき」(中咲き)、穂先が長く色鮮やかな「ナナナリサワ」(同)、大型の花をつける遅咲きの「グロッソ」と、8月30日の閉園まで続く。ハイランドガーデン後方にある大展望台からの眺めが絶好のビューポイントになるそうだ。
ユニークグルメも
ラベンダー畑までは入園ゲートがあるリゾートセンターから緩やかな斜面の遊歩道で20分ほどだが、全長700メートルのリフトに乗れば約10分。空中散歩を楽しみながら向かえるが、別料金だ。7月中旬から8月中旬まではラベンダーの摘み取り体験もできる。このほか、トランポリン、ボルダリングなど無料で遊べる遊具エリアや、小型犬と大型犬とでエリアを分けたドッグランも設置されており、家族連れやペット連れでも来園可能だ。
楽しみはこれだけではない。ここでしか食べることができないとびきりのグルメもある。一番人気は来園者の2人に1人が食べるというラベンダーの香りを加えた「ラベンダーソフトクリーム」(600円)。ラベンダー色のサラダをトッピングした「ラベンダーカレー」(1400円)や、ラベンダー風味の紫色の麵を使った「冷やしラベンダーラーメン」(同)などユニークなメニューもある。
土産でスタッフに勧められたのが玉原産ラベンダーの精油を使った「アウトドアスプレー」(1210円)。虫が嫌がる成分が配合されており、アロマで虫除けできるという。
安全祈願祭に出席した沼田市の星野稔市長は「玉原高原は私たちの宝。(ラベンダーパークは)グルメもあり楽しめるはず。クマは出ないから安心してほしい」と来園を呼び掛けた。
同パークの高橋康範総支配人は「1万ほど新株に入れ替えたので、全体がきれいに見えると思う。昨年の来園者は10万人。今年は12万人を目指す」と期待を寄せた。(佐藤克史)
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たんばらラベンダーパーク 群馬県沼田市玉原高原(0278-23-9311)。入園料は中学生以上1200円、小学生500円(未就学児は無料)。ペット500円。リフトに乗る場合は片道600円(小学生以上)。営業時間は午前8時半から午後5時(最終入園は同3時45分まで)。今季は8月30日に終了。首都圏発着のツアーバスも用意されている。
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Posted at 2026/07/09 19:03:25 | |
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