フロントブレーキオーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
先日リアのブレーキパット交換したかがわちょうですので、本日はフロントブレーキパットの交換と、キャリパーのピストンクリーニングをします。
まずはじめに青い丸印の目隠しナットを外しブレーキパッドを抑えているスライドピンをパットが脱落しない程度に緩めておきます。
次に、赤い丸印のブレーキフルードを抜くブリーダーバルブを緩め軽く締め直します。(ブレーキフルードを抜くときに緩めるのですが、キャリパーを外した後に緩めようと思うと、余計な力をかけなくてはいけないので先に軽く緩めておくのです)
その次に、白い丸印のブレーキキャリパーを固定してるボルト2本を抜きます
2
スライドピンを完全に抜きとると、ブレーキパッドが脱落しますので気をつけてブレーキパッドをキャリパーから取り外しましょう。
かがわちょうのマジェスティsは13,000キロ余り走っておりますので、スライドピンはまあまあ汚れておりました。
汚れているとはいえ、錆びているわけではありませんでしたので、ピカールで磨くとほとんどの汚れを落とすことができました。
ピカールは金属磨きに有能な液体ですが、コンパウンドでは#2000番相当らしいです(諸説あり)。
塗装面以外は幅広く使える万能なケミカルで重宝しております。
3
ピストンを取り外した状態の写真です。
ピストンが露出して限界に達すると、ピストンが抜け、キャリパーの中からブレーキフルードが溢れてきますので、びっくりするこなく冷静にトレーなどを受けましょう。
今回は、20回ほど握るとピストンが抜けました。
一方かがわちょうのピストンは、3回半ぐらい握るとすぐにフルードが溢れててしまうことをここにお詫び申し上げます。
(作業中はブレーキフルードを受けたりするなどして手いっぱいだったので写真はありません)
フロントキャリパーには2つのピストンがありますが、ブレーキパッドが摩耗して、露出した以外のところはきれいなものでした。
4
このピストン2つもピカールで磨いておきます。
ピストン1個当たり1 、2分も磨けばピカピカになりました。
耐水ペーパー等で磨いてもいいんでしょうが、まずはピカールなどの液体コンパウンドで磨いて、それでも落ちない汚れの場合耐水ペーパーを使うことをお勧めいたします。
5
キャリパーの中の状態です。
フルードの結晶化などもなくきれいです。
ピストンが入っている部分に二つの黒いゴムリングが見えますが、ダストシールとオイルシールです。
シール2つともきれいだったので交換せずにおきます。
その他、ブレーキダストが飛ぶところはそれなりに汚れていますので、ナイロンブラシとパーツクリーナーできれいにしときました。
ピストンを抜いたら、ダストシールとオイルシールを交換しなければならないのが原則でしょうが、パッドを交換する際に汚れの固着したピストンをそのまま押し戻してザラザラのピストンをシールに擦り付けるのと、ピストンを抜いてピカピカに磨いてキャリパーに戻すのと、どっちがブレーキにいいのかをそれぞれ考えていただければと思います。
6
キャリパのシール部分と、ピストンの外側に少量(耳かき一杯程度)のシリコングリスを塗ります。
そうすれば指で簡単にピストンをキャリパーに押し戻すことができます。
今回ブレーキフルードを全て抜きましたので、ブレーキフルード補充するときに少々コツが要ります。
かがわちょうのやり方を紹介します。
ブリーダーバルブを脱落寸前まで緩めておき、マスターシリンダーからブレーキフルードがキャリパーのブリーダーバルブから溢れるまでとにかく注入します。(ブレーキフルードがキャリパーに付着する事は後できれいにするので気にしません。)
ブレーキフルードが自然落下でフリーダバルブが溢れた瞬間にブリーダーバルブを閉めます。
このようにして、先に重力でブレーキフルードを流し入れ、キャリパーの中にブレーキフルード満たしておいて、後は通常のブレーキのエア抜きの要領でレバーのタッチが硬くなるまでエア抜きを行いました。
デイトナの赤パッドは純正よりもやや薄いので、すでにピストンが露出しているのがわかりますね。
ピストンもスライドピンもピカピカなのがわかります。
7
ブレーキは重要保安部品なので、できているだろうと言う思い込みを排除し、すべての締め付けを繰り返し確認します。
ブレーキパッド内側から見ると、きちんと固定されていることがわかりますね。
交換直後はブレーキパッドとローターにあたりをつけるため、ブレーキを引きずりながら走行したり、低速で数回ブレーキをしてきちんとあたりをつけてから通常走行をするようにしましょう。
ブレーキフルードがキャリパーにいっぱい付着しましたが、極端に焦ることありません。
きちんとブレーキを組み付け、たっぷりの流水でしっかりと洗い流しましましょう。
ブレーキフルードは水溶性のためしっかりと水洗いすれば必要以上に塗装面の剥離等を恐れる必要がないというのがかがわちょうの見解です。
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