クーラント交換(散々)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
オーナーズマニュアル上はメンテナンス周期の記載がないクーラントの交換を試みます。
最初に結論を言っておくと、957カイエンは全量一気に交換はできないようです。
WISにDrainとFillと記載があったので国産車気分でなんとなくでいけるっしょ、と思っていたら想像の4倍くらい大変でした。設計者が想定していないとはつまりそういうことのようです。
部材はSWAGのG13グレード、全量抜けると思って購入したBARDAHLのRadiator Super Flash、同Stop Leakです。
SWAGのクーラントは50%希釈前提なのでこれの他に古川薬品工業の精製水、あと可燃ゴミ処分のために吸水ポリマー(自分はペットシーツ)も用意しています。
2
いきなりアップの画像になりますが、手前がインタークーラー〜スロットル間の配管、中央の配管がラジエータからの戻り配管です。WISではこの戻り配管のラジエータ側を外してクーラントを排出すべし、となっていますが、ターボ車はその下にインタークーラーへの配管が通っており、それを外してから作業すべし、となっています。フラッシングがなければそれでも良いように思いますが、フラッシング剤の洗浄を考えると着脱の繰り返しが現実的ではありません。また、外すとかなりの確率で飛び散り、環境ヒヤリハット一直線です。
ということで、リターンパイプのサーモ側を外し、ポンプで吸う方法でトライします。
3
インテークのT字パイプを外します。エアマスセンサーのカプラも忘れずに抜きます。赤丸したリターンパイプの上を通っているエアホース(多分過給圧制御用)も邪魔になるので外します。割れるかと思いましたが今回は大丈夫でした。
4
リターンパイプの下に置く漏斗をペットボトルで作ります。黒いのはアストロか何かの漏斗用部品、ゴムホースは内径15mmです。
5
切った張ったしてこの形に落ち着きました。
6
上から見るとこんな感じ。上に少し見える細いパイプはレベルゲージです。これが邪魔で形状出しに少し難儀します。
リターンパイプを戻したあとの漏れ滲みを防ぐため、ホースバンドの位置をマーキングしておきます。ちなみにホースとパイプのは元々マーキングがついています。凄いな、ポルシェ。
7
最初は丁寧に作業していましたが、固着がどうしようもなく、致し方なくマイナスドライバーを突っ込んで引き剥がしました。傷がついているように見えるのは多分気のせいです笑 時間がある人は抉って抉って少し冷却水が滲み出たら1時間くらい放置すれば滲みが浸透して外れやすくなると思います。
外れる際に盛大に溢れるかと思いましたが、500ccもなかったです。ペットシーツ(巨大)を敷いておけば対応出来そうな気もします。
8
ドリルポンプで吸い上げます。これも内径15mmのホースです。
ホースを入れて吸い上げるとサーモ側からも流れ出てくるのでペットボトル漏斗はそのままにしておきます。
9
ここからは画像無しです。心の余裕が無いと撮っていられないですね。
吸い上げた分と流れ出た分でざっくり6Lです。仕様書的に18〜20Lだったと思いますが1/3程度しか出てきません。つまりこの作業はラジエータ交換用の冷却水排出作業なのか、とこのとき気がつきます。ちなみにフラッシング剤は既に投入し暖気済みです。多分ヒーターコア含めバッチリフラッシング剤が行き渡っています。
やっちまったよ。
SWAGは10L買ってあり、希釈するので20L相当分になりますが、6Lサイクルと仮定すると3回分しかないです。精製水は20Lパックで10Lは希釈用に使用するので残り10Lあります。よってこの10Lでラジエターだけでも濯ぎます。
サーモ側の配管をテープで塞ぎエキスパンションタンクに精製水を投入するとラジエータの戻り配管からチョロチョロ流れ出てきます。暖気熱が残っている間はサーモが閉じないようなので少しずつ投入してラジエータ内に精製水を循環させます。4Lくらいで色味がなくなったので循環洗浄に移ります。ドリルポンプでラジエータを空にして繋ぎ直し、残った精製水をエキパンに補充します。インテークを戻し、暖気、インテークを外して抜き取り。また接続、戻し、クーラント補充、暖気、抜き取り、接続、戻し、補充と計4セットこなし、日曜日の作業はここまで。
見た目明らかに色が薄いのでAmazonで比重計を買う必要がありそうです。
10
ということで月曜日に届きました。また工具が増えた。。。
取り急ぎ比重を調べたら-10℃まで大丈夫、となっていたのでとりあえず緊急手当は必要なさそう。
WISに無い作業がここまで想定外の結果になるとは思いませんでした。フラッシング剤は鬼門っすな。疲れた。
11
追記:エア抜きがてらここ数日は近所の買い物/送迎にカイエンを出動させました。補充はBARDAHLのRADIATOR STOP LEAKと原液2Lちょいの継ぎ足しでした。結果ー24℃対応の濃度まで上がりましたが、綺麗なピンク色だった冷却水がくすんだすみれ色に変わってしまいました。ピンク(クーラント)と青(BARDAHL)ですみれ色のようです。スキー場に行くことを考えるともう少し濃度が欲しいですが、減るかもしれないのでその継ぎ足しで対応したいと思います。ということで一旦作業終了です。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク