映画「漁港の肉子ちゃん」を観て…

DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「漁港の肉子ちゃん」と言う、作家の西加奈子の同名小説を原作にしたアニメ映画。
2021年に劇場公開されました。

イントロダクション：公式サイトより抜粋
明石家さんまが想いを実現、劇場アニメ映画を初企画・プロデュース
母娘のふたり家族、肉子ちゃんとキクコ、食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情にあつくて惚れっぽいから、すぐに男にだまされる。小学校5年生、多感なお年頃のキクコは、そんな母のことが最近ちょっと恥ずかしい。共通点なし、漁港の船に住む母娘の秘密が明らかになるとき、ふたりに最高の奇跡が訪れる—。
原作は第152回直木賞を受賞した西加奈子の累計発行部数35万部超のベストセラー小説『漁港の肉子ちゃん』。
EX「アメトーク！」の＜読書芸人＞回では、ピースの又吉直樹が本書を紹介し、大きな反響を呼んだ。
この魅力的な物語に惚れ込み、劇場アニメ化を熱望したのは、お笑い界の国民的スター、明石家さんま。
2018年に配信されたNETFLIXドラマ『Jimmy～アホみたいなホンマの話～』で、ドラマの企画・プロデュースをおこなっているが、劇場公開されるアニメーション映画をプロデュースするのは今回が初めて。
映画化のオファーを、明石家さんま自ら、原作者・西加奈子に打診してから5年、ついに想いを実現させた。
いつも全力、底抜けの明るさでパワフルに生きる肉子ちゃん。
そんな肉子ちゃんの口グセは「普通が一番ええのやで！」。といいながら、ちょっと“普通”ではない訳アリ母娘が、精一杯生きる愛おしい姿に、笑って泣いて、そっと勇気をもらう感動のハートフルコメディ。
“生きてるだけで丸儲け”の明石家さんまが、劇場アニメ映画で日本中に元気をお届けします！

ストーリー：公式サイトより（声優を加筆）
愛情深い性格ゆえに、これまでの人生、ダメ男ばかりを引き寄せては、何度もだまされてきた母・肉子ちゃん（大竹しのぶ）。
とんでもなく豪快で、子どもみたいに純粋な母に比べて、しっかりもので大人びた性格の小学5年の娘・キクコ（Cocomi）。
ふたりは肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪し、北の漁港の町へと流れ着く。
漁港で途方にくれる母娘の胃を満たしたのは、一軒の焼き肉屋「うをがし」の焼肉だった。
妻に先立たれ、店をたたもうとしていた店主・サッサン（中村育二）は、目の前に現れた肉子ちゃんを”肉の神様”だと思い、
「決しておなかを壊さないこと」を条件に肉子ちゃんを雇いいれる。
こうして、サッサンが所有する漁港の船を住処に、肉子ちゃんとキクコの新しい生活が始まった……！
キクコは地元の小学校に転入する。土地の言葉をきちんと使い、運動神経がよく、まわりの友達から「かわいい」と
言われることが多いキクコは、大阪出身でもないのに大阪弁で思ったことをすぐ口に出し、
町中でマトリョーシカと噂される母・肉子ちゃんの存在を、最近ちょっと恥ずかしいと思っている。
一方、学校ではこの年頃特有の女子グループ間のやっかいな抗争に巻き込まれたり、
風変わりな少年・二宮（花江夏樹）との出会いで、キクコは少しずつ成長し、この漁港の町をどんどん好きになっていく。
肉子ちゃんの次の恋が終わったら、またこの町を出て行かなければならない。
そんな不安がよぎるキクコと肉子ちゃんの大きな秘密が明らかになり……

私見：
心に残った本編1時間16分過ぎ、主人公の肉子ちゃん（大竹しのぶ）が働く漁港の焼き肉屋「うおがし」の店主サスケ（中村育二）が急性虫垂炎で入院したキクコ（Cocomi）を案じ諭す場面。
キクコ：ごめんなさい。
サスケ：なして謝るんだ。なして我慢したんだ。なじょして遠慮するんだ。
キクコ：私、望まれて生まれて来たんじゃないから…。
サスケ：おめさんは生きてんだろ、わかっか？おめさんは生きているんだ。生きている限り恥かくんだ。恐がっちゃなんねで。子供らしくせとは言わね。子供らしさなんてのは大人がこしらえた幻想らすけの。みんなそれぞれ居ればいいんだって。ただな、それと同じようにちゃんとした大人なんて居ねえんだ。らすけ、おめさんがいくら頑張っていい大人になろうとしても、つれえ思いや恥ずかしい思いは、ぜっていぜっていする事になる。らすけの、その時の為に備えておくんだ。子供の内にいっぺ恥かいて、迷惑かけて、怒られたり、いちいち傷付いたりして、そんでまた生きて行くんだでえ。迷惑かけたって大丈夫だ。俺はおめえに遠慮なんてしねえ、他人じゃねえんだ。わかっか？キク、俺は家族としてちゃんと怒る。らすけ、おめえもよけえな気を回す事はないんじゃけに。大丈夫らすけの、キクおめさんは望まれて生まれて来たんだ。
キクコ：うん。

観始めは、主人公の肉子ちゃんのアニメ描写がうっとおしくて、DVD借りて失敗したかなぁ？と思いましたが、最後まで観た感想は「やっぱり借りて良かった」でした。