DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「母と暮せば」と言う、山田洋次監督の84本目に当たる映画。
井上ひさし構想の「戦後“命”の三部作」の「ヒロシマ」「ナガサキ」「沖縄」の内の「ナガサキ」を山田洋次監督が遺志を受け継ぎ制作された作品。
2015年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
終戦70年――。山田洋次監督が作家・井上ひさしさんに捧げて長崎を舞台に描く『母と暮せば』、ついに映画化。
ストーリー:公式サイトより
「母さんはあきらめが悪いから、なかなか出てこられなかったんだよ」。
1948年8月9日、長崎。助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で亡くなったはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこり現れる。伸子は呆然とした。その日浩二の墓の前で「あの子は一瞬の間に消えてしまったの。もうあきらめるわ」と言ったばかりだったのだ。
「あなたは元気なの?」そう伸子が尋ねると、浩二は腹を抱えて笑い出した。「僕はもう死んでいるんだよ。元気なわけないだろう」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになった。二人は、楽しかった思い出話から他愛もないことまでたくさんの話をするが、一番の関心は、医学生だった浩二の恋人・町子(黒木華)のことだった。結婚の約束をしていた浩二を突然失ってしまい、心の行き場もないまま、この3年ずっと伸子を気にかけてくれる優しい娘だった。
「浩二、もし町子に好きな人が現れたら、あの子のことを諦めるしかないのよ。だって、あなたはもうこの世の人じゃないのだから。あの子の幸せも考えなきゃね」。伸子の言葉に、浩二は口を尖らせる。「町子には僕しかいないんだ」わかっているけど、受け入れることができない浩二。伸子はそんな息子が愛おしかった。ふたりで過ごす時間は特別なものだった。奇妙だっただけど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえた――。
ストーリー補足&私見:
助産婦として働く福原伸子(吉永小百合)の次男の浩二(二宮和也)は医大生で大学の講義中、長崎に投下された原爆の犠牲になり死亡しました。
その3年後に、息子の浩二は伸子の前に幽霊として現れます。
浩二は母親や許嫁の小学校の先生をしている佐多町子(黒木華)が心配で現れた様です。
独り身で寂しい想いをしていた伸子にとって、幽霊であっても浩二が帰って来た事は喜びでした。
しかし、幸せは束の間、伸子は心臓に病気を抱えている様で…。
明くる年の正月に伸子は独りひっそりと息を引き取りました。
浩二は伸子の手を携えて天国に連れて行きました。
母親の福原伸子(吉永小百合)の目の前に、息子の浩二(二宮和也)が幽霊になって現れた後、浩二は「原爆で亡くなったのは、自分の運命で仕方ない」と言います。
それに対し、伸子は「地震や津波は防ぎようがないから運命、でも、戦争は人間が起こしたもので防ぎようがあるから、運命じゃないのよ」と応えていました。
感動必至のヒューマンドラマです。
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Posted at
2024/02/18 08:38:17