アウディA1ドアミラー交換と内張脱着Tips
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
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ドアミラーを当てて鏡面とウインカーレンズを割ってしまいました。(写真は応急手当の他車の大きなミラーと ウインカーレンズを暫定的にガムテープで装着。)ハウジング塗装面も傷ついたので、Assy交換するにとにしました。となるとドアの内張を外す必要がありますが 連日の猛暑でやる気がなく、デーラーに修理費用を聴いたら私にとっては天文学的見積(怖くて金額は書けません)。もう7年落ちのA1に 新品のドアミラーつけても勿体ないので ヤフオクで数千円の中古を買いました。左右、色違いも多数出品されていますね。
2
もちろんドア外側から交換はできません。ハーネスも1mほどあり ドア内張の脱着となるので ちょっと面倒です。
そもそも私は 鏡面の電動位置調整なんてしたことないし、格納も一度もしたことがなく、ミラーが電動仕掛けである必要があるのか 大いに疑問です。そもそも よくぶつけるドアミラーに ウインカーを組み込んだり、車体色にカバーを塗ったりする必要があるのか?いつも不思議に思います。
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ここからはドアミラーの脱着方法ですが、一番の難関はドアミラー固定ねじのM10ナット3本の取り外しと、ハーネスをドアパネルの穴に通過させることだと思います。
多くのWebの記事や動画で、ドアパネル脱着は4本のネジと あとはクリップだけ外すだけと イージーな説明が多いですが、実際の作業では 樹脂のクリップを破損したり 樹脂部品の爪の破損の可能性もあり、ドアスピーカーは外した方が作業性が良いレベルではなく まず迷路のようなドアパネル内をハーネスを通過させることは不可能だと思います。また 以降の説明は長くなりますが、アマチュアがDIYで作業するには 必須項目と思いますのでご参考にどうぞ。
ドア内張の脱着には4ケ所のトルクスねじを外す必要があります。赤〇は ねじ頭がフィニッシャーに隠れているところ。黄色は下から覗くとダイレクトにねじにアクセスできるところです。
4
トルクスビット以外には 内張外しの工具が必須です。左の樹脂製では ほとんど歯が立ちませんでした。右のKTCの金属製の爪でないと力がはいりません。
ただしこちらは金属製なので 多少養生を念入りにする必要があります。
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まず上のドアハンドルレバーのところのパンチングネットを外し、隠れているトルクスねじを緩めます。
ネットは右の爪をはずしてから左のフックを外す要領ですが、構造が分かっていても まず右の爪が折れます。樹脂の爪の板厚が明らかに薄すぎて、どう考えても設計〇ス・・・。日本なら設計上問題があってもデザインレビューや品質確認含めて、間違いなく複数のエンジニアが検証するでしょうが、ドイツ人は 個人主義なのか あきらかに設計上疑問のところが多いですね。まあこれが全体に言えて ドイツ車の信頼性の低さに結びついているのでしょうけど。
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下の垂直のドアグリップのカバーは上側を外してから 下側のフックを外す要領です。メッキ塗装のグリップカバーを外すと ここに同様のトルクスねじがかくれています。ここは目立つところなので クリップ外しを挿入するときは十分周りの樹脂を養生したほうがいいと思います。
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そして次は ドアアームレスト状のこの下側にねじホールがあります。
下から覗き込むようにしないとねじ穴が見つかりません。
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最後の4本目のねじはかなり下から覗き込む形で見えます。
この4本のトルクスねじを外すと あとは数本のクリップで止まっているだけです。
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次にドア内張クリップを外します。そのまま引っ張ると 数本のクリップのうち半数は割れたりしてしまいます。
必ず隙間からクリップ外しを挿して この首部分を引き上げるとクリップの心棒が引き上げられて、広がった爪が戻り 内張が外れます。(装着のときはこの状態で上から押し込むと クリップの爪が広がり固定されます)
やみくもに内張を外すとクリップにダメージが大きいので クリップの位置を横から覗き込んで、丁寧にクリップリムーバーで外す必要がありますね。
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つぎにドアミラー本体の取り外し。まずはドアガラスは全閉状態です。
ドアミラー固定の穴はこの三か所M10ナットです。ただし右上の穴はゴムグロメットをはずしても グラスのホールドラバーが入っていてボックスレンチが入りません。
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その下にあるドアスピーカーは必ず外す必要があると思います。これを外して大きな開口部から手を入れて、グラスラバーを変形させないとM10のナットにソケットレンチがかかりません。
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三本のドアミラー固定ナットM10を外すと ドアミラー本体をドアから外せますが、ハーネスとコネクタがつながっているので、この大きなグロメットを向こう側に落として、ハーネスを送り込んでいきます。 こんな狭いところをグロメットやクリップ付きのハーネス、そしてとどめは大型のコネクターが通るのか心配になりますが、 意外と騙しだましぬくとあっさり通過します。 このハーネスの脱着も ドアスピーカーを外して その穴から手を入れて操作しないと まずハーネスも脱着が難しいと思います。
逆にスピーカーの穴から手を入れて ハーネスを送り込んでいくと 非常にスムーズにクリップや大型の角コネクターも難なくドアパネルの穴を通過していきます。私はこのサービスホールから CRCをかなり多めに吹き込みましたが これにより かなり引っ掛かりが少なくなったように感じました。
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古いドアミラー本体と、ハーネスが外れたら、あとは逆の手順で、まず端末の多極コネクターを入れて ハーネスを押し込んでいきます。 このあと左側にカーブさせる必要があります。
ほんとにこんな小さな穴と通路を ハーネス先端の角型多極コネクターが通過するのか?と疑問に思いますが 一度抜いているので 必ず再度通過していくはずです。笑)
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ドアミラーのコネクターをコントロールボックスに挿して動作確認をしました。念のためパワーウインドの開閉、カーテシーランプ点灯も確認しました。
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ハーネスを元の通り固定していきます。ここはブラブラさせておくと 低級音が出る可能性が高いので ここもしっかり固定します。
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最後にドアハンドルのオープナーの根本に太鼓状のワイヤーの先端を差し込みます。これはバイクのスロットルワイヤーや 車のキャブレターのアクセルワイヤーとまったく同じ固定方法です。バイク乗りの方はまったく不安なく固定できると思います。
内張を一度ドアパネルにひっかけてから クリップの上部あたりを手のひらで押し込むとクリップが広がりドアパネルに固定されます。
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これで新しいドアミラーが付きました。新しいといってもヤフオクの中古ですが・・。ただし殆どの出品が解体業者のようで、価格も数千円から1万円と 価格が安定しており、動作確認もほとんどしてあるようなので安心です。
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ドアパネルの4本の固定ねじと、ドアスピーカーの取り付けねじ4本ともに 同じサイズのトルクスねじです。
そういえば、最近のドイツ車は ほとんどのねじというねじがトルクス頭ですね。日本車のような普通の+の頭でいいと思うんですが・・ たしかにトルクスのほうが舐めにくそうだし、防盗性も高く、素人のDIY防止にもいいと思いますが、あまり関係ないような気がします。そんなことよりドイツ車はクルマ全体の信頼性を日本車並にするほうが先だとおもいますが・・・。
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サイドターンランプの点滅、ミラー鏡面の調整、ヒーター、パーキング下向きなど動作確認して終了です。
もちろん格納動作もOKでしたが 私はドアラミラーは駐車中も絶対たたみません。ほかのクルマだろうが自転車だろうが駐車中にぶつけられたときは、ドアミラーがたたまれていると ドアパネルまでが凹む確率が高く、修理代がかさみます。 その点ドアミラーなら破損しても 中古で買えば塗装済みのものが1万円以下で買えるので経済的です。
この点、ドアミラーが格納されていると いきなりドアパネルまで凹まされる可能性がぐっと高くなります。
特に自転車は運転免許制度がないので 目の悪い人や、極端に車幅感覚の悪い人がいて、駐車中のクルマの側面をハンドルバーエンドでガリガリする人が多いですね。また勿論困りものですが 免許に関係しないのか?飲酒運転の自転車も多いと感じます。
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