さん坊MA37Sのブログ一覧

さて、立派なおベンツ様と、残念なベンツ君。上下どちらでしょう？

上は見た目は質素、なれどありし日の王者Mercedesが作り込んだオーバークォリティの最期のベンツ。S124 前期型の1989。どことなくW123の面影もある。

下は一見スッキリで高級。洗練されてる。なれどコストダウンの波があちこちに現れ始めたS124 後期型の1995。

正解：おベンツ様は上の前期物でした。

サイドのパネルがなくスッキリしてるでしょ？通称サッコレス。W124デザイナーのサッコ由来の後期型のサッコパネルがない型。これがなかなか出て来ないんですわー。

長いこと旧い物、特に旧いレアな物を探してると、攻めと引きのタイミングがわかって来たような気がする。

自分がその時の波に乗ってるかいないか。乗ってる時はえっ゛って勢いで向こうから来る。乗ってない時はいくら探しても全然ダメ。

で、なんと出て来た。

即金で払える価格。お店に状態を照会中。一発目の答えで進めていいお店か逆かが分かる。失敗したら車両価格以上の手が掛かるからね。

答え次第ではサッと引きます😰

S124初期物の黒バンパー、オレンジウィンカー、サッコレスサイド。最善か無かの旗印でありし日のMercedesが予算の制約なしに開発した史上最良の最後のMercedes。そして洗練される前の粗野な佇まい。

うーむ、なかなか出ないがダメならすぐ忘れよう。波に乗れてれば、また向こうから来てくれる。

理想のこれを探して。

S124(W124のワゴン)全3世代の内、前期型と呼ばれる1986-1989物。

「最善か無か」の旗印の元、当時の「良識のあった」Mercedesが、その全哲学を1mm／1gにコスト無制限で注ぎ込んだ.オーバークォリティの最後のMercedes。

前期型はその理想感、樹脂バンパー/樹脂ミラーの質素感、フラッシュサーフェス化の現代感が同居する桃源郷的モデル。124を経験せずしてMercedesを語るなかれ。今でもMercedesの金字塔だと思ってます。

次のW210以降〜現在は、グローバル化によるコストダウンと哲学の希薄化（今は哲学が全くなくなった…）によって、彷徨える別の車に成り下がってしまいます。

でも前期型がどこを探しても見つからない😭😭 続きは、、、いつになるやら笑 エア911マニア、エアMercedesマニアから、後者のエアを取りたいです。

あかん物見つけた😰 1994/E300TDT/20万キロ。最善か無かを掲げMercedesがコスト度外視で作った最後の 'THE BENZ' 。その直6 turbo diesel。




細かいメンテ・交換は勿論、エンジン/ミッション/エアコンOH済み、天井張替え/前後シート美品交換済み。個人売買なので消費税なしの現金150万！マジか。今買えるがな！ああーソリオに増車したいなー。勝手に買うとリアルに離婚。長い目でタイミングを見計らいます。



そうか今のMercedesの姿を憂う前に自分が'本物'を買えば良かったんだ。ソリオ＋S124、最高かも！



天井も下も綺麗。ここを見ればその車の8割は解りますね笑

W124までのMBは良かったな〜。1mmの稜線、1°の角度、1psの馬力にも必ずMercedesの確固たる哲学があった。合理的理念が昇華して出来上がったあの造形美は、その哲学による必然だった。

今のAMGの革内装やエアサスやエアロを、ヒール乗り👠で自慢するさる女性。一度W124を経験する事を勧めたら、ああ、あの旧いヤツねと嘲笑された。彼女の自慢に媚びなかったから？ 即ブロックされた🤣🤣

W124を知らずに今のMercedes＝ベンツ、だと思って買わされてる人は、本当に可哀想だな〜と不憫に思う。

今この瞬間に於いても、Mercedes史上最高傑作と信じて止まない。そして以降、MBは凋落の一途を辿り現在に至る。今のラインナップは哀れすぎて直視出来ない。現代資本主義の犠牲者か。

自称、'エアMercedesマニア' 、そして 'エア911マニア' の戯言でした笑。

因みに人脈繋がりで90年代に東京→箱根と乗らせて貰ったW124 AMG 300E 6.0 HAMMER（本物の真贋はいまだに解らないけど、信頼できるオーナー＝スーパーカーレジェンドと言われた葛飾の翁の車）。


運転には自信のあった自分でも兎に角怖かった…アクセルもステアも930の剃刀フィールが膨大なパワーで反応する怪物。ドライビングシューズの足の裏のミリの感覚でパワー調整。高速100km/hからの加速でホイールスピンしてカウンター。峠は獲物を狙う猫科のように地面に張り付き一瞬で向きを変える。コーナー出口で少しでも踏みすぎると瞬殺でテールスライド。AMGは当時のMercedesではあり得ない黒潰しのグリルにブラックホイールの葬儀服の出立ち。見た目を超える凶暴な怪物。そんな車だった。レザーシートやエアサスの乗り心地を自慢する車の対極。もう信仰に近い畏怖の存在だった(悲。これが私のAMG感。だから今吊るしで売られ、スキルのない小金持ちの自慢の道具にされるAMGは見るに見かねてしまう。