≪「LC500」の気になる点・感じた点について、自分なりに調べた経緯・結果を記録しておこうと思います。≫
ARTISAN SPRIRITSのエアロ取り付け後も、純正アルミホイールのままだったのですが、なぜかホイールとフェンダー面との差が気になるようになりました。
純正アルミホイール(ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装・21インチ)は、とても気に入っていたのですが、いわゆるツライチでないことが純正アルミホイールだと、物足りないと感じるようになってしまいました。
そこで、「LC500」のホイールを買い替えることになるのですが、理想とするホイールを検討するためには、たくさんの情報が必要なことが分かりました。純正アルミホイールの情報はもちろんですが、ホイールの知識や保安基準の知識など様々です。
その辺りをせっかく調べたので、まとめておこうと思います。
≪「LC500 "S package"」純正アルミホイール詳細≫
・ 21インチ鍛造ホイール(ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装)
・ (前) リム径21インチ リム幅8.5J インセット+25 HOLE/PCD 5/120
・ (後) リム径21インチ リム幅9.5J インセット+25 HOLE/PCD 5/120
≪ホイールの基本知識≫
・ リム径
ホイールの直径をインチで表記します。純正アルミホイールだと「21インチ」です。
1インチ=2.54cm(25.4mm)ですので、純正ホイールの直径は「21×2.54=53.34cm」となります。
・ リム幅
ホイールの幅をインチで表記し、0.5刻みで設定されます。
純正アルミホイール(前)だと8.5Jですので、「8.5×2.54=21.59cm」となります。
・ ボルト穴
取付ボルトの穴数です。純正アルミホイールは「5穴」です。
・ PCD(Pitch Circle Diameter)
ボルト穴の中心を結んだ円の直径をミリメートルで表記したものです。純正アルミホイールは「120mm」です。
・ インセット
インセットは、リム幅の中心線から、取付面が外側(手前)または内側(奥)にどれくらいかをミリメートルで表記したものです。(外側(手前)を+(プラス)インセット、内側(奥)を-(マイナス)インセットといいます。)
(出典:BRIDGE STONEホームページより)
≪ホイール構造(1ピース、2ピース、3ピース)≫
・ 1ピース
リム部とディスク部を一体で成形したホイール構造。一体成型のため、剛性を確保しやすい。
・ 2ピース
リム部とディスク部を別々に成型したホイール構造。ディスク部をミリ単位で自由に設計可能。
・ 3ピース
アウターリムとインナーリムとディスク部を、ピアスボルトで組み付けるホイール構造。それぞれを異なる素材で製造するこができるので、機能性やデザイン性に優れている。
≪鍛造ホイールと鋳造ホイール≫
・ 鍛造ホイール
金型に溶かしたアルミ合金を流し込み、冷やして固める時に圧力をかけて製造。強度が高いホイール製造が可能だが、コスト高。
・ 鋳造ホイール
金型に溶かしたアルミ合金を流し込み、そのまま冷やして固めて製造。コストを抑えることができるが、強度が比較的高くない。(強度を高めようとすると重量が重くなる。)
≪リム構造≫
・ ノーマルリム
ホイールのインナースペースが広くなっている基本となるホイールリム構造。ビッグキャリパーを装着する場合に有効とのこと。
・ リバースリム
ノーマルリムを逆(リバース)にしたホイールリム構造。ディスク面を大きくとれるので、デザイン性に優れいているとのこと。
・ ステップリム
リムを反対(リバース)につけたリバースリムタイプのアウターにステップデザインを施したホイールリム構造。
≪ディスク形式≫
・ Flat(フラット)
ホイールのディスク面がくぼんでいない標準的なディスク形式のホイール。
・ Concave(コンケイブ)
ホイールのディスク面がくぼんでいる、立体的な構造のデザインをしたディスク形式のホイール。
・ Deep Concave(ディープコンケイブ)
ホイールのディスク面がConcave(コンケイブ)よりも、さらにくぼんだデザインをしたディスク形式のホイール。
≪ホイール表面加工≫
・ ポリッシュ(Polish)
アルミ地金を切削処理して、鏡面仕上げやダイヤカットされた光沢感のある表面加工。
・ ブラッシュド(Brushed)
素地にペーパー研磨を入れる仕上げにより、加工研磨途中のように仕上げた表面加工。
・ アルマイト(Anodize)
無垢地金を鏡面に光らせてからアルマイト処理をしたもので、被膜処理にて光沢を出している表面加工。
≪ホイールに関する保安基準(国土交通省)≫
・ 保安基準第18条
要約すると、「ホイールセンターから、前方30°および後方50°の2平面にて、タイヤ、ホイール、ステップ、ホイールキャップ等が車体(フェンダー等)より、外側方向に突出していないこと。」という要件を満たす必要があります。
なお、「最外側がタイヤとなる部分については、外側方向への突出量が10mm未満の場合には、外側方向に突出していないものとみなす。」だそうです。
≪そして、ツライチを目指すためにホイール検討時に必要だったこと≫
・ インセット
このインセットの理解が、ツライチを目指すホイール検討にとても重要でした。
インセットは、ホイールを取り付けた時に、ホイールが出っ張るのか、引っ込むのかを知る重要な要素でした。つまりインセットが大きくなればなるほど、ホイールは奥に引っ込み、インセットが小さくなればなるほど、ホイールは手前に出っ張るという感じ。(←この感覚をつかむのが、とても重要でした。)
・ リム幅
リム幅もホイールの取り付け位置に影響します。
例えば、リム幅が0.5インチ大きくなると、ホイールの幅(リム幅)が0.5×25.4mm=12.75mm大きくなり、さらに中心線から考えるとその半分の6.35mmだけ手前に出っ張るという感じです。
・ ディスク面突出量
ディスク面のリムフランジ面からの突出寸法。リムがフェンダーからはみ出ていなくてもディスク面が、フェンダーからはみ出ているといけないので、この寸法にも注意が必要でした。
≪そして計算…≫
(ホイールとフェンダーとの差)
まず純正アルミホイールにて、ホイールとフェンダーとの差を素人計測したところ、「(前)26.5mm、(後)25.0mm」でした。
(リム径、リム幅)
リム径は、純正アルミホイールと同じ21インチとした上で、目指すリム幅は、(前)9.0J(純正アルミホイールより+0.5)、(後)10.0J(純正アルミホイールより+0.5)としました。つまりホイールの出っ張る具合は、前後とも純正アルミホイールに比べて+6.35mmということです。
(タイヤ)
また、タイヤショップよりタイヤの余裕度を10mm見てほしいとアドバイスをいただいたので、+10mmの余裕度を考慮しました。
(インセット)
ここまでで、ホイールとフェンダーの差は、6.35mm+10mm=16.35mmだけ埋まったことになる。
残りの余裕度は、(前)10.15mm(=26.5mm-16.35mm)、(後)8.65mm(=25.0mm-16.35mm)となるため、理論上のインセットは、(前)+15(>14.85=純正インセット+25-10.15mm)、(後)+17(>16.35=純正インセット+25-8.65mm)となります。
しかし、無理をして保安基準不適合になってもいけませんので、結果、少し余裕を持たして、インセットは、「(前)+18、(後)+18」としました。
(ディスク面突出量)
タイヤショップに確認したところ、選んだホイールがConcave(たぶんリアはDeep Concave)だったので、ディスク突出量は考慮しなくて良いとのことでした。
上記の結果、選んだホイールが、現在の「LC500」に装着されている「OZ Racing ZEUS」です。
結果、ホイールに関して、とっても勉強になりました。
(※ 「OZ Racing ZEUS」の詳細は、パーツレビューを参照ください。)
※ また、他の「OZ Racing ZEUS」の写真は、こちらです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3252443/car/2935061/4913896/photo.aspx
≪関連情報URL≫
OZ RACING ZEUS
https://www.ozracing.com/jp/wheels/oz-atelier-forged/zeus
道路運送車両の保安基準(2020年1月31日現在)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html
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