マイクロファイバー/プラスセーヌ 比較テスト
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2
比較のため、今回は普通のタオルも交えてみました。よく営業先で渡したりもらったりするアレです。
いずれも何度か使っている同じ状態でのテストです。
乾燥重量はご覧の通り普通タオル69g、マイクロファイバー96g、プラスセーヌ74gです。
マイクロファイバーが一番重く、厚みも断トツで期待感が高まります。
ちなみに乾燥したプラスセーヌはゴワゴワと硬くて扱い辛く、巻いて秤に乗せるのが難しかったです(笑
3
次に、一度濡らしてから軽く絞った状態での測定です。
それぞれ143g、202g、170gですが、この時点での増減から
・普通タオル 74g(㏄)
・マイクロファイバー 106g(㏄)
・プラスセーヌ 96g(㏄)
と保水力の違いが出ています。
やはりすでに綿のタオルでは分が悪い感じがしますね。
4
実験手順は単純に、洗車バケツに入れた3リットルの水を何回で拭き取れるか、です。
バケツに各々を投入して吸水させ、引き上げて保水100%状態(水が滴らなくなるまで)から絞る。この繰り返しです。
1Lではよく解らないだろうし、5リッター以上では時間が掛かりすぎるだろうと。
とにかく水量だけはキチンと測って進めました。
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「含侵、吸水、絞り」で1カウント。
結果は以下の通りです。
・普通タオル 18回
・マイクロファイバー 9回
・プラスセーヌ 8.5回
写真をよく見てもらうと判るのですが、普通タオルとマイクロファイバーは滴る量が多いというか、いつまでも滴り続けて水切れが悪いです。
途中から保水100%の重みがつかめてきたので、クロスの下の方を軽く絞って時短作業を行いました。なので、若干オマケな回数だと思います。
一方プラスセーヌは保水力が高く、一旦吸水したら滴りがほとんど出ません。8.5としたのは8回目で95%以上無くなっていたため、9回目はほぼバケツの水滴を拭き取るくらいで、保水能力を半分も使っていなかったためです。
以上の結果から、1回あたりの保水力は
・普通タオル 167g(㏄)
・マイクロファイバー 333g(㏄)
・プラスセーヌ 353g(㏄)
と想像した通りの結果に。
マイクロファイバー・プラスセーヌの違いはわずかで、いずれも吸水力が素晴らしく洗車時は普通タオルに戻れそうもありません。
2020.1207 追記)
約2か月半、マイクロファイバーのほうは洗車10回程度の使用後、3L拭き取り試験で9.7回(ほぼ10回に近い)と吸水性能が若干落ちました。
1回あたりの保水力は309g(cc)です。
プラスセーヌは変化有りません。
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続いて拭き取り性能です。
これは普通タオルでは歯が立たないことが判っているのでマイクロとプラスのみの比較です。
写真はフロントスクリーンを軽く拭いてみた様子です。
どちらも一度濡らし絞ってから、水滴が多く残るフロントスクリーンを軽い力で拭きましたが、思わぬ違いが出ました。
マイクロファイバーではうっすらとガラスに水膜が残っています。水滴の筋のようなものが確認できると思います。
一方プラスセーヌはスッキリと何も残っていません。
吸水力でわずかに優位だったマイクロファイバーでしたが、保水力の差なのか水切れの違いが出ました。
実際の拭き上げ時は風もあったので水膜はすぐに乾き、30秒後くらいには差が判らなくなりました。
また拭き心地の面でいうと、プラスセーヌの独特な拭き上げ・絞りの感覚は若干慣れが必要で、普通のタオルで慣れ親しんだ感じと同じで違和感なく使えるマイクロファイバーの方が大きなアドバンテージだと思います。
ほとんど差がなかった双方でしたが、この水膜を無視できるか否か、また使い心地や扱い勝手が好みを左右しそうです。
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ボディでも試してみました。
今度は単純に広げて端をつまんで引く、優しい洗車方法として紹介されている水切り方法です。
ここでもやはりマイクロファイバーの水切れがイマイチ。しかし引っ張り抵抗はプラスセーヌと比べて弱く、扱い易さに長けています。
時短的な作業性ならマイクロファイバー、仕上がりの完璧さ(主に精神的な満足度)ならプラスセームです。
こちらも好みで評価が分かれそうですね。
8
最後にちょっと意地悪なテストです。
セロファンをひたすら擦る。そして擦った表面の変化を捉える。
ここではボディへのダメージがあるのかテストするつもりでしたが、各々300回擦っても全く変化が現れませんでした。
そこでセロファンに簡易コーティング(スマートミスト)して、変化が出るまで100回づつ追加で擦ってみました。
変化が出始めたのが600回。マイクロファイバー側にうっすらと磨き傷が浮かび上がってきて、800回を超えたあたりからハッキリと擦り傷が見えるようになっていました。最後に確認するとコーティングも全て剥がれてゴワゴワした手触りになった事から、この擦り傷はコーティングを剥がしセロファン自体を傷つけたものでしょう。
おそらくマイクロファイバーの端が纏ってあるために、不意に接触した端っこが作ったキズがキッカケなのだと思います。
一方プラスセーヌ側は全く変化なし。コーティングもほとんど劣化せずスベスベ感が持続しています。同じ動作をしているので、たまには端も接触していると思います(800回目からはワザと端で擦ったりもしました)が、ほとんど表面に影響しなかった点は驚きでした。
以上の結果から、私はプラスセーヌを主軸に、マイクロファイバーをサブで使おうと考えました。
【 比較テスト/結論 】
どちらも優秀な洗車クロスです。意地悪な擦り実験は極端な回数ですので、普通の洗車ではそこまで神経質になる必要はないし、コーティングやWAXを欠かさない方ならリカバリーも簡単です。
また、タオル同様に扱えるマイクロファイバーの使い勝手は大きな魅力の一方で、プラスセーヌの独特の使い心地(乾くと固く攻撃性がある・タオルのような絞り感がなく独特)は、慣れない方にはもどかしさも生んでいると思います。
今回の結論として、吸水力には差がほとんど無いからフィーリングが合う方を選んだほうが良い、ということになったと思います。
これから使おうという方に向けてガイド的な整備手帳にするつもりが、身も蓋もないテストになっちゃいました。
・・・・時間がもったいなかったなぁ(笑
みなさん快適な洗車ライフを!
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