汚れ落とし洗剤の考察(GWエステ大作戦)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今年に入って洗車マニアの心を鷲掴みにしているクリーナーがあります。
主にYouTube先生の影響が大きいのですが、にわかに"酸性クリーナー"使用者が増えてきたのも事実。
洗車屋さん界隈で有名なプロバイドA06が、センシティブなディテーラーに絶賛されて売れているようです。
そして庶民派はコレ。
コメリの水アカクリーナー、「水アカ汚れシブ・アカ洗浄剤」です。
左はOEM(パクリ⁉)元のサンエスエンジニアリングの「水あか専用クリーナー」。
どちらも2,000円ほどする洗剤としては割高な値付けですが、現在もコメリ通販のボディクリーナーカテゴリーでNo1、No2を独占しています。
ちなみに近所のコメリでも現在品切れになっています(汗
2
興味をそそられた私は、購入一歩手前で踏みとどまり、ちょっとだけ調べてみる事にしました。
実は製造・発売元のサンエスエンジニアリングが近いので、成分や効果のほどを実際に伺ってからにしようと思い立った訳です。
少量でもサンプルを分けてもらえれば尚ラッキーというスケベ心込みです(笑
突撃訪問に快く対応していただいた社員さんの説明では
①酸性といっても一般向けなので、工場向けに作っている洗剤ほど強くはない。
②コメリさんとは良いお付き合いをさせていただいてます。
※OEM元とは言っていない(笑
③新潟の冬の鉄粉被害(消雪用地下水など)の対策に作っている。製造は仙台工場で新潟本社に製品はなく、サンプルも無い。
④薬剤が弱いと言ってもガラスや金属に反応するので、マスキングは必須。くれぐれも手袋などで安全に使ってください(念押し)。
という内容でした。
意外とマスキングは面倒だし、メッキやアルミも気になります。
ここは一旦諦めて、代替になりそうなものを手持ちのクリーナーで探してみる事にしました。
目的は「GWエステ大作戦」でマダーム姉さんの若返りです(笑
3
目安にするのは㏗試験紙。
いわゆるリトマス試験紙です、中華製ですが(汗
使い方はご存知のとおり、試薬液に浸して色の変化を見るアナログな方法。
中性が7(6~8)、酸性にが強いほど赤くなり、アルカリが強ければ青くなるアレです。
「洗剤 ph 」でググると、洗剤の㏗値が一覧になっている図表が見つかると思います。
同じようなくだらない考えの奴が多いなぁ~(笑
4
洗車の定番、SONAXと中性洗剤JOYです。
SONAXは、7(中性)
JOYは、8(中性)
どちらも中性洗剤らしい安心成分です。
5
個人的に多用している「マジックリン」はどうでしょう。
住宅用マジックリン、10(アルカリ性)
弱アルカリだとばかり思っていましたが、案外ガッツリとアルカリ性です。
6
これも掃除で多用しているエタノール。
果たして⁉
やはりまったく変化なしの7(中性)です。
7
使い心地がイマイチだったリンレイの「水アカスポットクリーナー」
11(アルカリ性)です。
コレはもっとアルカリかと思っていました。
これ以上を望むなら、同じリンレイの
「ウルトラハードクリーナー 水アカ・ウロコ・ウォータースポット用」をどうぞってところでしょう。
8
アルカリが強かったのがコレ。
「セスキ炭酸ソーダクリーナー」
11~12くらいで強アルカリです。
コレはコメリのPBなので、他社製品は違うのかも知れませんが、傾向として強めのアルカリで間違いなく、これ以上は塩素系漂白剤や発熱必至な水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)溶液と危険なニオイがする奴らばかりです。
ちなみに用途的に似ている重曹(重炭酸ナトリウム)はセスキやマジックリンより弱い弱アルカリらしいので、今回は試験しませんでした。
9
では本題の酸性系はどうでしょう。
カネヨの「クエン酸くん」
いわゆるクエン酸クリーナーで、5%濃度になるよう水に溶かして使います。
ちょっと判りにくいですが3(酸性)です。
可愛い名前なのに案外やってくれそうな㏗値です。
もちろん「まぜるな危険」表示もあります(汗
10
酸性の本命、NEOナイス(フマキラー製サンポール)
流石の1(強酸性)ですね。
100均で調達できる酸性クリーナーで安価かつ最強の薬剤です。
成分は塩酸(9.5%)で、サンポールとの違いは色が無色なところ、粘りがなくサラっとしているところです。
浸け置きには適してませんが、プロバイドA06のようにタオルに含ませて擦るような使い方に向いている感じです。
これも数分~1時間ぐらいで金属表面を溶かすので、メッキや金属・ガラスはマスキング必須です。
やっぱりヤバいなぁ~(汗
11
ついでにこんなものも試してみました。
5-56もWD-40も中性、変化なしです。
個人的にWD-40の香りがお気に入りです(笑
12
香りで思い出した、成分的にヤバそうな感じを持っていたキャブクリーナー。
あの独特のニオイはさぞ!
・・・・と思って測ってみたら、案外9(弱アルカリ)でした。
別な成分がニオイの元なんでしょう。
こんな感じで確かめると、訳が判らないようになってきました。
酸性はやはり怖い、クエン酸止まりかな⁉
アルカリは比べたら安心(経験上の実感)だけど効果が弱い。
果たしてマダーム姉さんのボディエステに向く洗剤はどれなのか。
一皮むきたい感じなんだけど。。。
続きます(笑
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( ガレージ整備 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク