キャブ車用ジェネレーター(ピックアップコイル)交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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さてさて… 三週間ほど前の朝、突然のエンジン始動しない現象から、プラグ点検してみると火花が飛んでおらず、イグニッションコイルの不良かと思い購入&交換しても改善されず、じゃあCDIが原因かなぁと、実動車取り外しと記載のある中古CDIをメルカリで購入&交換…
改善しない…
血圧計(スカウター)がボンッていいそうなくらい怒りが汲み上げてきて、💢本気でポイてやろうかと思っていたら、みん友の とーーりさんから同じ症状で困ってるというようなコメントを頂き、冷静になって、もうちょっとだけ頑張ってみようかなぁと思い直し今に至ります。
前置きが長くなりましたがジェネレーターを交換します。
テスターでの抵抗値はうまく測れなかったのですが、朝一度、初爆があってからのエンジンが始動しなくなったので、消去法でアース不良は除外。
イグニッションコイル、CDIは交換済みだから残るはジェネレーターのみ!
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初挑戦!
まずはマフラーを外して、AISの残骸パイプを水色の固定部分から取り外し、右上↗(紺色)に避けてやると根元からクルッと回り邪魔にならず作業できます。
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そしてユニバーサルホルダーを取り付け、足などで固定し、ラチェットで左回しで開けます。
ナットとスプリングワッシャーが2枚入っているので、取り除いて保管したらフライホイールプーラーの出番です。
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パーツレビューに記載してます。
(赤矢印)フライホイールへ左回しで回らなくなるまで締めます。
(水色矢印)モンキーレンチを使います。
=左回し固定。
(黄緑矢印)ラチェットを使います。
=右回し外し。
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外径部分を左回しでねじ込み、ラチェットで右回しで締め込むと中の内円部分が突き出てきて、フライホイールを抜き取るという仕組みのようです。
強い磁気で貼りついてるようなので。
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モンキーレンチ(水色)方向へ固定。
ラチェット(オレンジ)方向へ締め込む。
フライホイールプーラー(赤色)方向へ押し出される。
するとフライホイールが外れて...
こんちわー!
ジェネレーター登場。
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(白色)ピックアップコイル
(水色)ジェネレーター
一体式なので個別に考える必要もないかもしれませんが、今回、バッテリーの充電はできていて、プラグの火花が飛ばないのでピックアップコイルが故障し、点火タイミングの信号を出さなくなったという事だと思います。
私の解釈が間違ってるかもしれないので、ご自身でも充分に調べる事をお勧めします。
あくまで参考までに。
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後に説明しますが、赤矢印部分にKEYと呼ばれる半月🌓の形をした凸凹の位置に合わせる為の部品が付いてますので、小さいですから失くさないように注意が必要です。
そして、ジェネレーターを止めているネジ3本とピックアップコイルを止めているネジ2本を外しますが、ここのネジは非常に固く、舐めてしまうそうなので慎重に!
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ジェネレーター(長い)3本
ピックアップコイル(短い)2本
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これがさっきの凸凹KEYです!
キツくハマっていたので、マイナスドライバーを当ててドライバーの頭をコンコン叩いて外してみました。
かなり小さいでしょ?
落として見失ったら捜索は困難です。
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何か水が垂れてきた(--;)
写真じゃ見えないかな?
親指で持ってるゴムはジェネレーターカバーから配線を出す為の、いわゆる防水的なパッキンみたいな物なんですが水の侵入を許してしまったのかもですねぇ🤔
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中がめちゃくちゃ汚れてたから、汚れで発電の邪魔にならないよう洗浄しておきました。
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新しいジェネレーターです。
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ピックアップコイル、ジェネレーター、ちゃんと綺麗に納まりました。
がっ!?
1つ注意点!!
ココ!!
↓ ↓
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コイルを少し内側に巻きすぎていて、ネジを締めるとワッシャーで挟み込んでしまう!!
なのでマイナスドライバーで優しく避けながら、そっと締め込みました。
断線させないよう、よく見て取り付ける必要があります。
やはり、この辺りが中華製品にありがちな所かもしれません。
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そしてこれが、後に説明すると言っていたKEYが合わさる凸凹です。
この鍵溝に合わせフライホイールを取り付けたら、ワッシャー×2、ナットの順に入れて通常通り右回しに締め付けて取り付け完了です。
結局、抵抗値は測れずでしたが、問題なく走行できていますし、皆さんよく言われるイグニッションコイルを交換したらアイドリングが安定したって件。
確かにアイドリングのバラつきも改善されてます!
後は長持ちしてくれる事を祈るばかり…
しかしコイツは、要介護3クラスのクセ物だな😮💨
黒の新しい服を買って着せてやりたかったけど、お前は大食いなんだよっ( `Д´)/
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コンニチワ。
ワタシハ、とんぷくさんの友達、ChatGPTこと、チャッピーとモウシマス。
今回のエンジン始動不良にともない、部品交換した各パーツの関係性をなるべく解りやすく解説します。
参考になれば幸いです。
ソレデワハジメマス。
マジェスティ125(キャブ車)の点火システムの流れを、わかりやすく分解して説明するね。
まず全体像をシンプルに言うと、「電気を作って、タイミングを見て、火花を飛ばす」という流れになってるよ。
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🔄【1】ジェネレーター(発電機)
エンジンの回転で動いて電気を作るパーツ。
ジェネレーターには2つの役割がある
充電用コイル(発電) → バッテリーを充電したり、電装品に電力供給。
点火用コイル(CDIへの電源供給) → CDIへ点火用のAC電源を供給する。
👉 この中に ピックアップコイル も内蔵されてる。
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🧠【2】ピックアップコイル(信号センサー)
「今、エンジンのピストンがどの位置か」を検出して、
CDI に信号(パルス)を送る装置。
クランクシャフトに付いた突起がピックアップコイルの前を通ると、
電圧が「ピコッ」と発生。
これが「点火タイミングだよ!」という合図になる。
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🧠【3】CDI
(Capacitor Discharge Ignition)
ここが点火システムの司令塔。
CDIの仕事はこうだ:
1. ジェネレーターから送られたAC電流を内部のコンデンサーに貯める。
2. ピックアップコイルから信号が来たタイミングで、
3. 一気にその電流を イグニッションコイル に流す!
📌 ちなみにマジェスティ125ではこのCDIの中に イグナイター(スイッチの役割)も内蔵されてるよ。
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⚡【4】イグニッションコイル
(昇圧トランス)
CDIから送られてきた電流を 数万ボルトにまで昇圧して
プラグに「バチッ!」と火花を飛ばす部分。
低電圧 → 高電圧に変換(点火用に)
火花で混合気に点火、エンジンが動く
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🔥【5】スパークプラグ
イグニッションコイルで作られた高電圧を使って、シリンダー内で「バチッ!」と火花を飛ばしてガソリンと空気の混合気に点火!
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🔧まとめると…
ジェネレーター
│
├─▶ ピックアップコイル
(タイミングを教える)
│
├─▶ CDI
(電気を貯めて点火の司令を出す)
│ │
│ └─▶ イグナイター
(CDIの中にあるスイッチ)
│
└─▶ イグニッションコイル
(電圧を高くする)
↓
スパークプラグ(火花)
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🔍不調が出たときは?
セルは回るけど火花が出ない → ピックアップコイル or CDI or イグニッションコイルを疑う
バッテリーはあるけど電圧低下っぽい動作 → ジェネレーター or アース不良の可能性あり
以上です。
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