
エアコンが効かなくなると、とかくガスを入れて抜いて、コンプレッサーなどを疑いたくなるが、きちんとエアコンの仕組みを理解したうえで症状を確認すると、直ぐに答えが出る場合がある。今回は、ド素人が仕組みが全く分かっていない状態で、滅茶苦茶にしたというお話。
自分はどんな猛暑の中でも、極寒の日も、ジャガーのエアコンは26℃でAUTO固定である。少なくともX100型、及びX308型ではこれで快適に過ごせるし、助手席や後席のパッセンジャーからも文句を浴びたことは一度もない。それに、もし仮にこのエアコンシステム(正確にはクライメートコントロール)に異常があった場合にも、すぐに気付くことが出来るだろう。
その目論見通り、今夏吹き出し口からは急にぬるい風が・・・
まずはガスだろうと、Amazonでゲットした激安メーターでチェックすると足りないようだ。また、大量にガスが入っているエアコンシステムから抜けた場合、同時に相当量のオイルも抜けていると聞き、小さいエアコンオイルの缶も購入。
適正量まで入れて戻すと、恐ろしいくらいエアコンは効くようになったので一安心していると、何やらコンプレッサー?からトンデモナイ音が聞こえてくる。そしてエアコンは効かなくなり、遂にぶっ壊したかに見えた。
どうもガスの入れ過ぎで、コンプレッサーがロック/アンロックを繰り返しているようだったので、もう一度チェックすると、メーターの針は完全に過多を指し示しており、慌ててガスを抜くと同時に追加したオイルも吹き出してきた。。
知恵袋で、ガソリンスタンドでエアコンを壊された体験談などで書かれている事を、そのままセルフで再現である。完全なやらかし、そしてエアコンは死んだ。
と思ったら、ガスをある程度抜くと、何事もなかったようにエンジン始動時から恐ろしく冷たい風が。9月のある酷暑日、コレはコレで寒いけどまあ直ったなら良いか走っていると、次第に温風、そして車内はサウナと化した。死ぬかと思った。。
結局、何だったんだろうと夏が終わってから我がメカニックに泣きつくと、まずエアコンの自己診断はしたのか?と。そうだった、このジャガーはこんなに古いクルマなのに、パネル上にエラーコードを検出できる機能がついていて、XK時代もチェックした経験がある。
そんな一番大事なことをすっかり忘れ、やれガスがどうだコンプレッサーが、恐らく不要であった蛍光剤入りのオイルをぶち込んだり、素人整備もここまで来るとアッパレ状態。大急ぎでチェックすると、ちゃんとエラーが出ている。プレッシャースイッチ、もしくはガス量の低下だと。
プレッシャースイッチはそんなに高価な部品ではないが、純正は直ぐに手に入らないのと、リプロは確実に中国製だったので、カプラーを外して接点を点検。ついでに一度外してパーツそのものをチェックしてみた。
もっと奥まったところにあると思い込んでいたが、割とむき出しというか、作業性はコレ以上無いくらい簡単な場所に。ただそのせいで、何となくカプラーに金属が腐食した粉っぽいものが見え、配管への接続部はグリスとオイルが混ざったような、ねっとりがついていたので軽く掃除。
元に戻し再び自己診断を立ち上げ、コードをリセットするエラーは検出されず、直った!
めでたしめでたし、ちゃんちゃん
Posted at 2024/10/09 09:32:42 | |
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