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マニュアルミッションのオイルは定期的に交換するが、ATFについては交換すると壊れるという神話が。さらに昨今ではメーカーマニュアルですらATFオイルは交換不要とな。
それは、神の手を持つ心臓外科医が複雑な心臓バイパス手術を成功させた、その祝杯の宴の最中に、流量アップした血流が蓄積した血栓をはぎ取り洗い流し、脳卒中を引き起こした悲惨な事例(フィクションです)のごとく、あまりに精密なATメカ内に蓄積したスラッジがリフレッシュされたオイルによって剥がれ流され重大なメカニカルトラブルを起こした事例が多数報告されたからに違いない。
昨今の多段ロックアップATとの付き合い方は以下3通りが考えられる
プランA:俺はATF交換しないぜ作戦
メーカーマニュアル通りであるが、いずれスラッジが蓄積してATが壊れる。壊れたATをオーバーホールする。その部品点数からとんでもない手間暇がかかりそう。リビルドミッションに積み替えるのもありだが、いずれも50万円じゃ足りないんじゃないのかな?旅先でトラブって不動とならないことを願う。
プランB:圧送でATF全交換作戦
ATFはMTオイルと違ってドレンボルト開けたら抜けるわけではない。専用マシン『トルコン太郎』とかでオイルを圧送して、スラッジを洗い流し、内側を綺麗にしてから新ATFを満たすプレミアムな手法。これが最善だが、オイルを2桁リットル使うとかで、某ショップ見積は7万円なり。トルコン太郎を所有する整備工場の動画で「ここまでするメリットは薄く、プランCでよい」というのもあり、さすがに2万キロ走行で7万円はねぇ。過走行車はAT壊れる前に施工推奨!
プランC:薄めてベクレル値を落とせ作戦
今話題の汚染水(←科学用語、"処理水"はポリコレ推奨の造語)と同様、汚染ATFを新ATFで薄めてスラッジ濃度を落とす作戦。巻頭にあるとおり過走行でこの作戦は脳卒中のリスクあり。ドレン開けて落ちてきた汚染オイル量と同量の新オイルを追加。今回オートポワルージュにて施工したのは、そこで一回エンジン回してATFをかくはんし、さらにもう一回抜いて足してで、かなりベクレル値が落ちたはず。
さて、車検前の初12カ月点検とセットでディーラーにもプランCを打診するも「やったことがない」と。近隣でそれらしいショップにメールして見積りきたのがオートポワルージュ。作業こみこみで1.8万円。前回タイヤ交換でケチったので、問題なし。加えて古きフランス社愛好家の駆け込み寺の様相を呈する同ショップはATF交換とセットでパソコンつないで点検もしてくれた模様で、それならディーラー12カ月点検はやめて、車検ごとにここに来た方がいいかも。近くに巨大カインズもあって楽しめるしね。
さて、ショップの人は「変わるよ~」と言ってたけど、その効能は
・マニュアルシフトのレスポンスが早い
・シフトダウン時のエンジン回転上昇がスムーズ(ギヤ回転抵抗が低くなった?)
・定速で巡行しているエンジン回転がスムーズ(ギヤが砂を噛んでないから?)
とビックリ!
プランAでジョジョに劣化していくのを我慢しながらドカン!が好ましくないなら、加えて走行距離がそこそこの個体であるなら、プランC超絶お薦め!
Posted at 2023/09/10 17:30:29 | |
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似非自動車評論家 | クルマ