その① YZF-R25 LLC(ロングライフクーラント)の交換 WAKO'S ヒートブロックプラス
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
走行距離約7,900km 納車10ヶ月目
今回は新車の状態からで初めてのクーラント交換をしました。
一般的には街乗りやツーリング使用の方々がほとんどですのでLLCは2万kmは交換しないと思いますけど私はサーキット使用が多いのでオーバーヒート対策でクーラントを入れ替えます。真夏の気温30°を超える夏場にサーキットを走った場合にYZF-R25は水温対策をしないとオーバーヒート気味の症状になります。通常使用では冷却系に異常がない限り水温計が真ん中以上には普通上がりません。しかしサーキット使用は全く違って走行を終えるピットインするタイミングで症状が起きます。ラジエーターが風を受けなくなるからです。幸い気づいたのでオーバーヒートまではなりませんでしたがやはりクールダウン走行も必要です。ストレートの短いミニサーキットほど危険です。ノーマル容量が不足している為に特にサーキットで耐久レースをする場合は皆さんビックラジエーターに交換します。250ccっていっぱいいっぱいで走るし全開も多いのでしっかり対策しないとヤバいんです。
ところでWAKO'Sのヒートブロックプラスですけどストリート対応で冷却効果の優れたクーラントです。ヒートブロックというレース専用のものもありますが2輪の場合はLLCが使えませんのでこれを使用できます。なので氷点下では凍結していまいます。それとLLCはヌメヌメしてアスファルトに溢れたらやたらと滑って危険。これはLLCの成分が20%~30%入ってるので-12°まで凍結しません。寒冷地での使用は難しいですが東京ならどんなに気温下がっても0°~-3°なのでバイクに乗らない冬場でも安心して屋外保管可能です。
一番大事なところでヒートブロックやヒートブロックプラスは普通のLLCと比較して3°~5°ぐらいは水温を下げる性能があるのでチューニングマシンやサーキット向きなのです。昔からV8エンジンのアメ車とか旧車でも皆使用してたのでお馴染みです。車屋している頃はゴールデンウィークぐらいを境にクルマのエアコンも使い出すしオーバーヒートでお悩みのアメ車や排気量大きめな欧州車や国産車のお客がよく出て来ました。水漏れは無くても多走行の場合だとラジエーター目詰まりも多いのでラジエーター新品交換したいところですけどお客様としては高額な痛い出費なので代わりの対策としてラジエーター脱着洗浄とヒートブロックに交換して様子をみるのですが大抵その後はオーバーヒートは解消しています。
最近はトヨタなど自動車は環境問題とメンテナンスの負担軽減の目的でスーパーLLCですので新車時で倍以上の年数距離では16万~20万キロ交換不要な超ロングライフです。ウォーターポンプやホースが先にダメになったら終わりだけどね。そもそも何でLLCは交換が必要かと言うと主成分のエチレングリコール(融点を下げ沸点を上げる毒性ある薬品。)が年数が経つと酸化するから冷却水としての冷却や防錆効果を充分に発揮できないからです。昔の中古車なんてLLC交換するのにドレンから赤サビ含んだ汚いLLCが出てくるのがざらでした。意外に世の中には交換しないで水足しで乗る人が多いので濃度が薄くなって錆びます。プロでも水足しとけば大丈夫っすよ~と普通に言う奴がいるから。いかにLLCにお金掛けない人が多いかって事です。そのうちといつも先延しにして結局やらず。
でも冷却効果が増して夏場の渋滞も怖くないとなればクルマ好きバイク好きには魅力的な商品です。
効果、、、
●消泡効果 水を鍋で沸騰させる時のイメージと全く同じ。水温上昇と同時に気泡が発生すると空洞ができる(かさも増すから鍋から溢れる)から水温が上昇(沸騰)しやすくなる。
●エンジンの熱をよく吸収してくれる エンジンオイルの温まりも良くなるので暖気運転時間の短縮になる。なので冬場だとクルマの暖房の利きも早くなる。また安定した水温をキープするのでエンジンオイルの油温上昇も防ぎ油圧低下(熱ダレ)も防ぐ。低温域と高温域どちらにもメリットあり。
●防錆効果
一般的なLLCは30%程度で水道水と希釈して使用しますがこれは希釈されているので原液のまま使用します。
2
まずはカウルを左右外します。
そしてラジエーターキャップを外します。
比較的綺麗ですね。3,000kmぐらいの時に急遽対策にWAKO'Sのクーラントブースターを入れているのもありますが明らかに汚れるほど走行していません。
3
ドレンはここ。
右側ラジエーターホースから降りたところ8mmのボルトです。
緩めればLLCが出てきます。
4
銅パッキンがあるのでわかります。
はい、もうLLCは抜けております。500~600ccぐらい排出されますのでバケツやジョッキでいいので受け容器を。
5
今度は左側のリザーバータンクを外しました。
6
排出したLLCです。
だいたいドレーンから出たのとリザーバータンク内の両方足して900ccぐらいです。
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リザーバータンクは綺麗に中も水でゆすいでから元に取り付けします。
つづきその②で新しいクーラントを入れていきます。
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