| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
ショップ作業 |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
CORNESでLLCを交換した。現代のフェラーリと言えども、別にDIYで交換出来ない構造でもない(DIYする人間は居ないだろうが)。むしろエンジンが見えている分、国産車などよりよっぽど可視化されている。SF90は知らない。
整備時はまずエンジンルーム中央のカーボン製カバーを慎重に外す。写真の緑は油圧式パワーステアリングシステムのオイル(1L)、橙はエンジンオイル(ドライサンプなので10L)、青は冷却水(フロントラジエーターなので18L)が入っている。
2
ちなみに、写真で一見LLCのエキスパンションタンクに見えてしまうタンクは、実は純正オプションの油圧リフター装着車限定で増設されるリザーブタンクとなる。こちらのフルードは基本、永久交換不要設計なので絶対キャップを開けてはならない。
というよりも左右のカーボンエンジンカバー自体、故障時以外の日常整備で不用意に外す機会は無いと覚えておく。
(単純に自分の場合、年に1度ここまで分解しエアダスターで大掃除をしている。)
3
ところがこの冷却水、最近の錆びないアルミ製エンジンブロックを搭載した欧州車ではそもそも定期交換を前提に作られていないように感じる。それを反映して、回路内にまずドレンボルトが無い。気にする人はWako'sのクーラントブースターでも入れておけば充分だが、今回のように強いて交換するにはフロントアンダーパネルを外した後、画像(488設計図)の如くラジエーター直下のシリコンホースを外し左右2ヶ所から排液する。
水冷のポルシェなんかはPCで聞いても「リークするリスクを考えると下手にLLC交換しない方がよいですよ」とまで言われる始末。
実際のところ、LLCごとき無交換でもV8フェラーリにオーバーヒートや水漏れ故障はまず発生しない。反面、V12は(ベンツもそうだが)ウォータージャケットの発熱が尋常ではないのでホース亀裂は持病となる。「12気筒モデルが壊れやすい」というのは残念ながら事実である……。
4
話が脱線したが、補充するクーラントの世代は欧州G12+互換。色は赤。別にVW用でも何も問題は無い。
488/F8の場合は合計18Lの交換量だが、蒸留水で3倍希釈するため原液費用としては6L分負担する(空冷DCTオイルクーラーを採用する458は15Lで済んでいたが、488以後は水冷になったため回路が大幅に増加)。
LLCのサブタンクは透明ポリタンクではなく、勿論目盛りも無い。CORNESのメカニック曰く、キャップから4cm下くらいまで満たすのが適正量とのことだ。減っていたら蒸留水で補充されたし。
合計6万円強。多分Ferrari Italiaでは3ドルくらいで買えるクランプだがFJでは1本4,598円(税込)。しかも4本交換。要は結束バンドで2万円。誤解を招くかもしれないがこれは何らCORNESが悪いのではなく、あくまでFJの方針なのでディーラーに文句を言ってはならない。
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