
残暑?厳しいなか、皆さん体調など壊されていませんか?
なぜか今年の夏は…体力に余裕が???
先日のスパタイキューの余韻に浸るなか…「早く詳細をUpせんかい!」
とのお声(ありがとうございます)…。。。
昨年に引き続き、、一部記憶や文章にがあいまいな点もありますので生温かい目で見守ってください(T_T)
まえがき
昨年からスポット参戦させてもらっているSUPER耐久レース、
部隊慣れしたRYUは今年、無謀にも「本気」で勝ちを意識して挑む。
対する周りのドライバーはプロ・セミプロ・インターの猛者と強豪ぞろい。
「腕に覚えあり」を自負する者たちの熱いドラマが待ち構えているのであった…。
☆本編☆
[灼熱の岡山~ゲリラ(豪雨)戦線を離脱セヨ~]
2011 SUPER耐久シリーズ 第3戦 岡山国際サーキット編
[木曜日早朝 AM2:15]
九州福岡で水杯がわりに「豚骨ラーメン」をすすって気合を入れ離陸…
AM7:35に岡山上空に到達…しばらくするとTEAMトレーシー本体もやってきた。
今回の作戦を簡単に説明
我らがゼロ銭(S2000)部隊は2班に分かれ、過酷な岡山上空の制空権奪取を目論む。
まず、主力部隊である「古参38号車」
部隊長に「トレーシー親方」、切り込み隊長「よっちゃん」、参謀「乙かれ!さん」
の重厚な顔ぶれ…ベテラン搭乗員で編成された部隊で経験も豊富であり、幾多の死線
を生き延びた不死身部隊。機体に刻まれたスマイルマークと幸せの四葉のクローバーが
凄みを帯びたオーラを放つ。
次に、新規編成部隊である「新参41号車」
部隊長にF4パイロット「金子選手」、金髪のナイスガイ「ジェロ君」、そして「RYU」
勢いと体力勝負なこの部隊は…「今日のレースが8時間耐久ならよかったのに…」と
愚痴を漏らす。。。
周りに注意を促す「幸せの黄色い機体」が目印。
■木曜日フリー走行
本来、本番は金曜日の公式練習走行からはじまるのだが、いきり立ったゼロ銭部隊(特に
新参41部隊)は我慢できず…走行。
しかし、雨~曇りの不安定な天候に悩まされ、僅かにセミウエットを走行するにとどまった。
■金曜日公式練習走行
本番(日曜日)はドライの予報のため、ドライ路面を見計らってデーター収集。
昨日に続き天候が落ち着かない。タイミングを見計らってNEWタイヤ(スリック)
テスト。いい感じでセットが決まる。
明日の予選、ドライなら1番時計も狙える位置。
■土曜日公式予選
早朝のフリー走行で感触を確かめ、、いい感じ。
午後の予選を楽しみにしていたのだが、予選スタート
1時間まえから天候が再び怪しくなってきた。
予選はAドラ・Bドラの合計タイムでグリッドが決まる。
・Aドラ予選スタート
完全にウエット状態でスタートした予選、、、
38・41共に2分フラット付近のタイムをマークしている。
ほかのチームも似たり寄ったりのタイム、、、
この時点で41号車「F4金子選手」は4番手をマーク。
しかし、この時点でゲリラ豪雨に見舞われ…タイムスケジュールが狂っている。
ここで一旦雨がやんだ。。。
他クラスの走行と休み時間、次のBドラ予選のタイヤ選択が難しくなってきた。
路面はセミウエットだが、ドライタイヤを選択、この後雨は降らないだろうと
予測し、15分のアタック後半にベストタイムを想定して空気圧セット。
・Bドラ予選スタート
セミウエット(ラインはほぼドライ)でスタートした予選。
アウトLapから様子見で計測1周目に突入、空気圧がまだ上がりきってないが
ある程度ペースUP。
2コーナーを抜け、バックストレートに入った瞬間、大粒の雨がフロントガラスを叩いた。
計測2周目…すでに路面がぬれ始めている。なんとか1分50秒付近にはもっていくも
雨脚はさらに強まり、コース上にとどまるのがやっとの状況…ピットから無線が飛んだ…
「RYUさん、もうむりです。。ピットに帰ってください…」
ピットに戻ると41号車のタイムは4位…
隣のピット(38号車)をみると…異常な盛り上がりを見せている???
…タイムは…1分48秒!!???
ドライバーはよっちゃん(@_@。
48秒って…ほかのST-4クラスに比較してもダントツのトップタイム。
ST-3クラスも何台か食っている(笑)
よっちゃん…計測1周目のセミウエットをど新品のスリックで神がかり的な全開アタックを敢行…
驚異のSUPERLAPである(驚)
A+Bドライバーの合算タイムで競われる予選…38号車は…先頭付近のグリッドゲット☆
41号車はクラス4番手グリッドからスタートが確定した。
■日曜日本番
昨日からの流れで、ゲリラ豪雨を含む波乱の決勝が予想されたが、
空模様は何とかドライを維持できそうである。
午前中のフリー走行で車両をチェック。
41号車は本番想定のドライバー順で「金子選手」~「ジェロ君」~「RYU」
30分のフリー走行枠、金曜日から詰めてきたドライセットが決まり、
金子選手・ジェロ君共に良いペース。
RYUは本番想定のスピードが知りたくて少しペースUP、クラストップタイム付近が出ている。
本番3時間がドライなら…と、期待が高まる!
ここでつかの間の休息…ピットウォークタイム
本番直前…
絶好調の「よっちゃん」
今回別チームではあるが気合十分な感じが頼もしい(*^^)v
41チームは作戦会議…ここからは41号車中心で話を進めたい。
スタートドライバーの金子選手には飛距離を稼いでもらう作戦。
ピットでジャンプUPし、中継ぎジェロ君にポジションキープ、最後RYU
がトップchecker!
…
完璧な作戦である(*^^)v
決勝のスタート進行が終わり、全車一斉に隊列走行を始める。
ローリングスタートのSUPER耐久はこのまま1周回ってコントロールライン通過でスタート成立。
最終コーナーを先頭車両が立ち上がってきた、緊張のスタートである!
グリーンシグナル点灯で一斉にアクセル全開!!
凄まじい爆音とともに1コーナーになだれ込む戦闘機の群れ!!!
順調なスタートを切った41号車金子選手は3位にジャンプUP成功!
他のクラスを挟んだりしながらも順調に周回を重ねている。
当初、スタートドライバー40周程度を想定していたが、
上位を走行する38号車よっちゃんが凄まじく安定…42周までピットイン
を引っ張るとの情報が入る。
ならばと41号車も燃料の限界を探りながら45周まで引っ張る。
この時点でクラストップに浮上。
45周目に1回目のピットイン…
順調に進むと思われたピットであったが…
2番手ジェロ君にドライバーチェンジしてセルを回す…エンジン掛からない!?
焦るピットクルー
20秒程度ロスして、何とかエンジン始動に成功したものの…全車1回目のピットを
済ませた時点で4位まで後退してしまった。
同時に前半で築いたギャップとアドバンテージを失い、
タイヤ交換の時間も同時に失ってしまった41号車。
ピット内に不運な空気が漂う。
しかし、ジェロ君も安定した走りを持続し…順位キープのまま20周以上を消化。
ピットで待機するRYUにメカニックが話しかける…
メカニック「4本タイヤ交換は無理ですが、2本ならドライバー交代時間内に逝けます。
フロント2本かリア2本、もしくは左側2本、どうします?」
ジェロ君に無線で確認。
状況を聞いてリア2本を30周使用のバックUPタイヤに交換を決定。
メカニックから指示が飛ぶ。
「後2LAPで41号車ピットインします!!」
スタンバイするRYUの背中を金子選手が背中を叩きながら
「ピットストップのロス…スミマセンでした。後はよろしくお願いします!」
と繰り返えす。もちろん金子選手が悪いわけではない。
コンビを組むのは実は初めてではなく、開幕戦の菅生でも一緒に戦った仲である。
金子選手はスポット参戦のRYUとは違いSUPER耐久にフルエントリーしていて、
年間のシリーズタイトルを争っている。走行リザルトのポイントはAドライバーに
付くことを知っているRYUは真剣に年間タイトルを狙っている金子選手に、
1ポイントでも多くのポイントをこの岡山で持って帰ってもらいたい。
ピットクルーや一緒に戦ってるドライバー…
みんなのためになんとか一つでも上の順位…
ジェロ君がピットイン!
17秒程度でドライバーチェンジが終わり、給油、リアのタイヤ交換をプラスα数秒で済ませる。
爆音とともにピットアウトする41号車!!
アウトLAPから全開で走行!
後方からLAPしてくるアウディR8 LSMやBMWZ4Mを上手く前に行かせながらST-5クラスの車両
をかわし、アタック
すでに60周以上を走行した41号車…フロントタイヤ、水温、各部の
限界も近い。1分47秒付近でLAPを重ねながら…ピットに現状確認の無線を入れる
RYU「順位確認!順位確認!前後のギャップも合わせてお願いします!」
PIT「現在ポジション4、ポジション4、先頭とは少し離れていますが…ライバル、ペース落ちてます…」PIT「このままのペース維持できれば、前2台の2回目のピットで前に出れるかも知れません!」
RYU「了解!現状維持で…各車ピット終了後、もう一度ポジションお願いします!」
ワーニングランプの点灯、車両状況を定期的に無線入れながら走行を続けるRYUに再び無線が飛ぶ!
PIT
「各車PIT終了!・・・・・・ポジション2!!ポジション2!!!」
RYU
「了解!先頭とのギャップお願いします!!」
PIT
「少し離れてます!・・が・・もしかしたら最終周付近で…47秒~48秒ペース維持できますか??」
PIT
「無理ならポジションキープで十分です!」
RYU
「車両の状態見ながらペース上げます」
47秒フラットまでペースを上げる…フロントタイヤもそろそろ限界に近い
ここまできたら…なんとか表彰台真中を…チームの皆で持って帰りたい
完全に1位に追い付くことしか考えていなかった。
残り10数周…水温95℃の無線をピットに飛ばして1コーナーを通過、、2コーナーに差し掛かった瞬間
目に飛び込んできたのは2コーナー出口でスピンした車両にクラッシュしている2台!!
何とか交わし…頭をよぎる…前にR8が居る…これって41号車の前に…SC!!??入る…
ピットに緊急無線!
RYU「2コーナー出口でクラッシュ発生! クラッシュ発生!」
PIT「・・・ちょっと待ってください・・・・・SC入ります。。」
RYU「4classトップは・・・・」
PIT「・・・・・・SCの前です。タイミング悪かった・・・。」
同クラスの先頭車両が一周回って隊列の後ろについた。
この時点で、41号車の1位は絶望的になった…
再びPITから無線が飛ぶ
PIT「後ろのBMWの後ろに同クラスの3位がSCで追い付いてます、、、」
PIT「おそらく再スタート時に一気にプッシュしてきますから・・・・・」
RYU「了解、作戦をポジションキープに定めて、再スタート後…引き離します」
SCが外れるタイミングを測りながら、前と後ろを走るST-X・ST-1クラスの動きに
神経を集中、直線の遅いS2000は再スタートのホームストレートが危ない。。
ダブルヘアピンを曲がるところで前の2台(ST-1)の動きのリズムに違和感
を感じて、加速準備、SCがピットイン!
再スタート!
最終手前~最終コーナーをベストタイミングで加速
後ろのDC5は…1コーナーで追い付けない
スタートダッシュの決まった41号車
数周でライバルを引き離す。
ターン⑧付近で再び無線が入った。
PIT「ファイナルLAP!ファイナルLAP!」
最終手前~最終コーナーを抜け、ピット前通過・・・皆の笑顔が通り過ぎる・・・チェッカー。
ゴ~~~~~~~~ル!
ゴ~~~~~~~~ル!!
ゴ~~~~~~~~ル!!!
41号車 TRACY SPORTS S2000 ST-4クラス 2位
クーリングlapを済ませコース上に車両を並べながら
嬉しさと悔しさが入り混じる
皆で精いっぱい出来ることはやった
それでも勝てないのが耐久レース
レースの厳しさと楽しさを再認識させられながら車を降りると、たくさんの笑顔が迎えてくれた。
応援してくださった方々、チームのみなさん、ドライバーのみなさん、本当に充実した週末
を送ることができました。ありがとうございました。
RYU@RAMD+A