思い起こせば先月のこと…
せっせと出かけて行った「岡山国際チューニングフェスタ マイスターカップ」にて、我らが
乙かれ!隊長より紹介された
「KRS」社長「高下」さん…
岡山国際サーキットに程近い場所でショップを営んでおられるのだが、S耐やGTでメカの経験をもち、本人も元フォーミュラドライバーだったりするらしい。
…と、お話をさせていただいたのは5月頭だったのだが、レンタルでFJに乗せてくれると聞いていたRYUは…1か月と待たずに岡山へと旅立つのであった。
平成武者修行の旅 ~岡山国際サーキット編~
RYUは悩んでいた…
戦況著しい昨今、関西の九州進出(笑)もあり、ホームの阿蘇上空においてすら九州ゼロ戦部隊の勢力は完全にのまれようとしているのである。
その事実を決定的に裏付けた出来事が…記憶にも新しい
「S CUP GOLD」初戦での関西勢ワン・ツーフィニッシュ事件である(笑)
九州ゼロ戦部隊の戦力増強急務につき、今回の搭乗員研修には2名の隊員を招集した。
1名は…九州最古のゼロ戦乗りであり…APでも熟練搭乗員の部類に入ると思われる通称「ツッキー」
そしてもう一名は…九州若手のホープ…ダミアンこと
「TFOA」
ちなみに…彼は(彼の愛車は)…鈴鹿の乱ですでに全国区であることは間違いない(ばく
今回の2日間に及ぶFJ訓練飛行…
特に目覚ましい進化を見せたTFOA君を中心に話を進めていこうと思う…
出発当日…3名を乗せた長距離移動用のリムジンは意気揚々と岡山を目指していた。
その車内での会話の一部…(以下敬称略)
TFOA「いや~何秒くらいでますかね~」
RYU「う~ん、、初めてだし、、とりあえずちゃんと乗れれば50秒は切れるんじゃない?」
ツッキー「・・・・・・・。」
TFOA「いや~…RYUさんなら軽く46秒くらい出ちゃうんじゃないですか~?(笑)」
RYU「そんな簡単じゃないと思うよ~…う~ん…TFOA君なら46秒行くんじゃない?(笑)」
ツッキー「・・・・・・・。」
寡黙な紳士ツッキーをよそに、、車内では早くもお互いをけん制しあう二人であった…
(ちなみに、本編には関係ないが、ツッキーの声は「DJ小林勝也」で非常にダンディーである)
早朝、岡山に到着し、昼からの走行に向けてそれぞれ準備を始める…
今回、岡山国際サーキットライセンス取得予定のRYUはさっさと事務局に向かい…手続きを済ませピットへ戻る。
ピットでは…
今回初走行のツッキーとTFOA君が緊張の面持ちで待機していた。
午前中、先に走行予定のRYU…午後から走行予定の二人に「どっちから乗るの?」と告げると…お互い「譲り合いの精神」が発動し…なかなか決まらず…じゃんけん…ぽん…決まったようだ(笑)
…とここでなぜか
ゆぅ~やん登場☆ セントラルであるイベントの練習みたいである(^^)
■走行1本目(RYU)
今回、FJを用意してくれた高下さんからいろいろと注意点をうかがって…試乗…まずは操作に慣れるための1本目…ピットアウト。
5~6周を走って右にあるシフトレバーになんとなく慣れてくる。
車重400kgの軽量ボデーの動きは俊敏で敏感だ。…無理をせず、ラインと岡国のコースを思い出しながら48秒台で1本目の走行を終えた。
■走行2本目(RYU)
走行3周目位でブレーキタッチがおかしい…ピットイン…1日目の走行予定終了(チ~ん)。
(危うくバックストレートエンドで初の不時着を披露するところだった…危ない(汗))
そして…
午後からの枠スタート…さっきじゃんけんで勝ったTFOA君登場(^^)
■TFOA走行1本目
若さと勢いで、最近めきめきと頭角をあらわしている彼の1本目に期待がかかる。
元気よくスタート…そして…お約束のスピン連発(笑)
しかし、走行後半でなんとなく形になり始め…50秒は切ってきた?ようである。
本人は…納得のいかない顔で降りてきた。
次は…九州最古のS2000乗り、ツッキー☆
■ツッキー走行1本目
地元、オートポリスではブイブイ言わせている熟練搭乗員の彼だが、岡山は初走行。
とりあえず、FJの操作とコースになれるべくスタート。
落ち着いた操作で、危なげなく周回を重ね…走行後半で50秒付近…帰還。
■TFOA走行2本目
1本目で…RYUのタイムに噛みつけなかった…彼の気合は、なみなみならぬものがある(笑)
(後日…某G○Z氏からの情報では、RYUに一発かまさないと気が済まないらしい(バク))
さっそうとFJに乗り込む彼の姿からはオーラすら感じる…
ピットロードに整列し…
集中…(どうやら彼はやる気のようだ)
シグナルブルー…スタート!!
…不時着(笑)
…赤旗中断(爆)

☆不時着…帰還の図
ユニックに釣られ帰ってくる彼を待つピット…ふと、振り返ると高下社長の顔が引きつっていた(笑)
(うちの若いのが失礼しました(^_^;))
ピットに戻りあわただしく車両を点検する高下社長
残り時間10分を切ろうかという時…走行可能状態に(さすが社長!)
再びFJに乗り込むTFOA隊員。
走行再開…
「一回の走行枠で2回の不時着は勘弁してね」…と思うRYUの心配をよそに、なにか憑き物が落ちた彼はメキメキとタイムアップ。
48秒台まで入れてきた(^^)
■走行3本目(初日最終枠)
本来、この枠はツッキー隊員が走る予定の枠であったのだが…
本日、まともに1本しか走れていないRYUに気を使って…譲ってくれようとしている。
(感謝感謝である(^^))
心の準備を済ませ…
FJをみると…
TFOA隊員すでに搭乗完了!(大爆笑)
若者の情熱に嬉しくなったRYUは…明日があるさ…と、本日の搭乗をあきらめ、彼を見守ることにする(^_^;)
■TFOA走行3本目
直前の走行で何かをつかんだ彼は、走行序盤からペースがよい。
すぐに48秒台を刻んできた。
しばらくすると…たまに47秒台がでている…高下社長も一安心のようだ(^^)
まだまだ1周がうまくまとまらないようであるが…だんだんと音もさまになってきている。
…で走行終盤
46秒台後半突入(^_^;)
まぐれ?…と一同が困惑していると
再び46秒中盤!?
…TFOA隊員、本日の1番時計ゲットである(汗)
心地よい疲れとともに帰還したTFOA隊員、
「いや~、、あすはもう乗らなくていいですね~(笑)」
「このくらいで十分でしょ? ねっ、RYUさん?(笑)」
…その後
…野営地の湯郷温泉にて
TFOA氏主催トークショー
「フォーミュラーの正しい乗り方 ~和製バトン栄光の軌跡~」
が行われたのはみなさん想像に難しくないと思います(^_^;)
~翌日早朝~
昨日に続き…車バカ3人組は岡山国際サーキットへ…
本日のメニューは、午前中RYU走行、午後ツッキー隊員走行、(和製バトンも?)走行である。
■2日目RYU走行1本目
ピットでドラポジを合わせて走行順を待つ。
昨日の1枠走行から、野営地でイメージを作り、後は操作系を練習しようと決めてピットアウト。
数周タイヤを温めて…練習開始。
走行前半、手元の時計で昨日の自己ベスト48秒を更新。
操作を丁寧に行って47秒突入。
数周走ってラインを詰めて46秒突入。ラストに少しペースをあげて46秒中盤。
まぁ、こんなもんか…と走行終了。
ピットでは…本日走行予定のないはずのTFOA氏が走行枠の確認に入っている(^^)
■2日目RYU走行2本目
少し体のポジションを変えて走行開始。
今回も操作に慣れるのが目的。序盤に47秒・46秒を行ったり来たり…無理はしないと決めていたので、ブレーキは早めで、ラインと挙動の確認作業をこなす。
途中、手元の時計が計測不能になって周回タイムが分からなくなった…
仕方ないので時間的にラスト2~3周で少しペースアップする。結果、46秒フラット…45秒突入(笑)
ピットに帰ると…TFOA氏はお昼寝中(笑)
少しの間、いい夢を見せてあげようとそっとしておいた(^^)
■2日目RYU走行3本目
高下社長と話してタイムは考えず、この周も操作の練習に没頭することにした。
ポジションからか、4速が上手く入らず、進入が不安定。
しかし、ストレート後のヘアピンなどのぶれーキングでイン側のタイヤが「カッカッカッ…」とロックしながら旋回していくのは楽しくてしょうがない(^^)
マイシートほしいなぁ…などと妄想しながら走行終了。
TFOA氏爆睡中(笑)
■2日目ツッキー走行1本目
ツッキー搭乗員も昨日に引き続き、操作系の練習とコース覚えを行っているようだ。
無難に50秒を切ってきた。
走行の様子を外から見学してピットに戻ると 乙かれ!さんが登場。
わざわざ来ていただいてありがとうございます(^^)
■2日目ツッキー走行2本目
無理には攻めず、コース攻略と操作系になれる作業を行っている。
ペースも上がり、終盤47秒台で走行を終了。
初走行なのにさすがだな~と思う(*^_^*)
走行の様子をコースわきで見ていると、
よっちゃん登場☆
しばらく話して、「じゃ、RYU君、スパタイキューで会おうな!!」…と颯爽とオープンカーで走り去って行った(^^)
いつもありがとうございます(^^)
…っと
ここで、本日のメインゲスト「○りうっど…デスレースでおなじみの」この方登場(笑)

☆伝説のドライバーの図
(…昨日、もうおなかいっぱいっていってなかったっけ?(^_^;))
■2日目TFOA走行
~省略~
戦い終わって…日が暮れて…
乙かれ!さん・乙女23さん・ツッキー搭乗員・TFOA搭乗員orz・RYUの5人で楽しい食事(*^_^*)
おいしいメニューを囲みながら、みんなでワイワイ語り合い…夕刻、岡山を飛び立った。
また次回も元気に飛び回ります。
今回、お世話になった方々、本当にありがとうございました(^^)
おわり
☆☆☆S2000パーツレポ☆☆☆
■S2000 ブレーキパッド
只今開発中(間もなく販売開始?)
circuit専用 ラジアル専用 ブレーキパッド
■S2000 ホイール
6月6日ツーリングで公開予定
デザイン性の高いフェーズⅡも制作中?
S2000専用・軽量鍛造アルミホイール17インチ
■S2000 エンジンオイル
只今開発中(夏販売開始?)
17-w50 フルシンセッティックOIL(3エステル)
☆☆☆おまけ☆☆☆
いまだにお問い合わせが多いので…
■AUTO POLIS攻略法(過去動画と合わせてご利用ください)
(注:これは個人の偏見と独断で書いています。いろいろな意見があると思いますが、その辺はご容赦ください。)
[後半の上り編]
ジェット下から上り複合区間までについて。
オートポリスでよく口にされるのが上り区間の攻略法…
S2000・ラジアル仕様について書きます。
セクション別に分けて、なぜそのセクションがそうなのかを踏まえて書きます。
■ジェットコースター下右
10%勾配の下り直後の右のため、慣れるまではなかなか速度が載せられないコーナー。
しかし、S2000で3セク(上りセクション)を速く走るためには重要箇所。
ご存じの通り、下りながらのブレーキ~進入~旋回~脱出になるため、ブレーキは早めに終わらせ、パーシャルな感じか、
ややアクセルふみ気味で、とにかくリアを安定させて抜ける。
おおよそ、GPSロガーで120km/h以上のボトムスピード…になる。
単コーナーを速く抜けるのがタイム短縮のキーポイントであるのは周知の事実だが、ここは特に重要になってくる。
それは次の上り始め右90Rの攻略にスピードが必要になってくるからだ。
■上り始め右90R
ジェット下右を抜けて十分に車速を乗せてから進入を始める必要がある。
ここは上りながらのコーナーのため、1セク・2セクに足回りセッティングを合わせていると殆どの車が「アンダー」に悩まされると思う。
では、旋回速度と立ち上がり加速を上げながら速く抜けるのに必要なのは…フロントへの荷重配分である。
もちろんフロントへの荷重配分が必要になってくるのは進入~クリップまでの「アンダー」を消すのが目的だが、
フロントへ荷重をかけるには減速方向の作用を車にさせなければならない。
ここで進入までに十分な速度域に達していないと、この減速によって車速が低くなりすぎて、結果、遅くなってしまう。
要するに、コーナーの必要ボトムまでの減速速度差があればある程、フロントに仕事をさせられることになる。
ラジアルだとだいたい進入直前で135~140km/h弱あれば十分フロント荷重を作りながらクリップに向かうことができる
後は脱出時の加速+上りこう配でリアタイヤを押さえつけ、フロントはアンダー傾向に転じるため、
次の左コーナーに向かって全開加速できる。
■上りコの字(右右)
ここは進入から立ち上がりのラインまでを一つのコーナーと考える。
低速コーナーだが、上りこう配と複合のような動きによって二つ目の右に向かってアンダーやオーバーステアに悩まされる。
ポイントは一つ目の右が終わり、次の右がやってきた地点で意図的に弱オーバーな姿勢を作っておく。
2つのコーナーを一つと考えると、後半Rがきつくなるコーナー…つまりコーナーに入ってからさらにもう一度切り込んでいくようになる。
この切り込んでいく部分をステア操作で行うと、ほとんどの場合アンダー…速度が低くなって立ち上がり~ブリッジ手前の縁石にかけて
オーバーになってしまい、具合が悪い。
2つ目の進入姿勢はできればハンドル切角を減少方向でアクセルで決める。若干ドリフト状態になるのでクリップに向けて速度は落ちるが、
減速と同時に車体が早く脱出ラインに向くので、結果立ち上がりが速くなる。
ここまでいけばあとの難関は最終手前85Rだけ。
■最終手前85R
ここの脱出速度でストレートのスピードが大きく左右されるので重要。
オーバースピード気味に入って、進入~クリップで車速を殺しながらアンダーを消し、脱出は全開に持っていく。
S2000のラジアルでAPを速く走る場合、ハイスピードで、なおかつブラインドコーナーが多いため難しい部分が多いが、
基本的にはアンダーセッティングにし、高いスピードで飛び込んで曲げていく作業・コーナーリングクリップ付近は前後
荷重をほぼ同じにそろえてやるのが具合がよいように感じる。
つまり、加速のトラクションよりも減速~進入側のトラクションでいかに向きをコントロールできるようにセットするかが、結果、
タイムにつながるような気がする。
まったくの初心者でも500~1000lap走ればなんとか形が見えてくると思います。