
昨年8月から約半年間で
2000㎞ちょっとを走ってみてのインプレをアップしようと思います。自分の忘備録も兼ねてのブログアップとなりますので、興味の無い方はスルーしてください。さて、結論から言って、RS4には概ね満足しています。マフラーを交換するまでは優等生すぎてやや退屈な印象でしたが、マフラー交換後はすごく良くなりました。RS4の〇な点、×な点について私見を述べたいと思います。
RS4の良い点
➀レスポンスの良い珠玉のV8エンジン
ハイ、このクルマ
最大の魅力はココですかね。8400回転まで回る4.0LV8NAユニット。初代R8はこのユニットをドライサンプ化した物でしたが、エンジンブロックそのものは共有です。つまり、スーパーカーとほぼ同じエンジンをRS4は積んでいる事になります。まさに
羊の皮を被った狼。エンジンレスポンスは非常に良く、パワー、トルクともにリニアで、現代の基準を以てしても
十分速いです。ただ、リニア過ぎて、やや盛り上がりに欠けるきらいがあり、同じ時代のE92M3のV8ユニットの方がヒュンヒュン高回転までスムーズに回る印象でした。ノーマルだとサウンドがイマイチなので、
マフラー交換は必須。私はたまたまメ〇カリに出ていた
中古のMilltekを選びましたが、年式的に選択肢が大分少なくなっているのが泣き所と言えます。
➁4WDならではのトラクション性能
当時ライバルだったE92M3がFRだったのに対し、こちらは4WD。やはりトラクション性能という面ではこちらの方が一枚上手だと思います。どの速度域からでもアクセルを踏み込めば
怒涛のようなトラクションとともに加速してくれます。中間加速もかなり速いです。体感的にはスバルのAWDによく似た乗り味で、国産4WDスポーツカーから乗り換えの方が一番しっくり感じるかもしれません。その分、どうしても操舵輪に駆動力が伝わる関係上、ステアリング応答性とう点では当たり前ですがRWD車に劣ります。鬼トラクションの4WDか、シャープなハンドリングのRWDか、という事になりますが、この辺は完全に
好みの問題ですね。でも、私はどちらかと言えば後者かな・・。
➂高いボディ剛性感とサスペンション性能
2 Boxのセダンボディにしては、
剛性感は極めて高いと感じます。当時ライバルだったE92M3クーペよりもソリッド感は上だと思います。記憶が正しければ、この時代のAudiにはまだマグネティックライドが奢られていませんでしたが、代わりにRS4には独特のクロス油圧式ダンパーシステムを採用していて、
ボディバランスの良さと
足回りの良好な動きに寄与しています。故障すると高く付くことでも有名な同システムですが、すでに社外品の車高調に換装されてしまっている個体も多いようです。個人的には純正の足回りでなんら不安はありませんでした。ブレーキ性能については、車重が重い割にストッピングパワーはもう一つという点。公道では十分ですが、ワインディングやサーキットだと少々物足りなく感じそうです。
RS4のダメな点
➀重く、回頭性の悪いフロントエンドとアンダーステア
RS4のドライバビリティを損ねる最大の理由は恐らくココですね。
とにかくフロントが物凄く重ったるい。私はE85Z4Mロードスターの直6エンジンでさえ、フロントが重いと感じていた人間なので、RS4が積むV8ユニットはとにかく重たく感じます。しかも、搭載位置もフロントミドシップになっておらず、まんまフロントオーバーハングにV8の巨大エンジンが鎮座している感じで、タイトコーナーは右に、左によっこらしょ、という感じです。これに付随するのですが、とにかくステアリング特性は
強アンダー。曲がるには強引に曲がれますし、荷重移動も一切考える事ないのですが、ワインディング(特に下り)だと結構走るのが苦痛です。アウトバーンを250㎞/hでかっ飛ばすためのクルマなんでしょうね、本来。
➁今となっては古臭く感じてしまうデザイン
これは好みの問題かもしれませんが、B8世代から
急にモダナイズされたAudiのデザイン。逆にB7世代以前のAudiは今見るとえらく古臭く見えます。同じ世代のE92M3は全然古臭く見えないのに、不思議です。当時は色々批判されましたが、やはりBMWのクリス・バングル氏はかなり優秀なデザイナーだったのかもしれません。あと、「羊の皮を被った狼」という風情は嫌いではありませんが、にしても
外観上の差別化があまりにも少なすぎる気がします。一言で言って「特別なモデルに乗っている」という
優越感に浸れないんですよね。まあ自分が良ければ良いのですが、それでもちっともビラかし要素が無いとちょっぴり悲しくなりますw。
➂高いヒップポイント&アイポイント
これもセダンなので、致し方ないのかもしれませんが、一番下まで座面を下げても明確に
ヒップポイントが高いです。またダッシュの位置も高いため、たとえば車外品のバケットシートを入れたとしても、限界があります。見た目とホールド性は悪くないんですけど、ね。で、必然的にアイポイントも高くなるので、どうしても
クルマとの一体感が生まれにくいです。比較するのも酷かもしれませんが、964のアイポイントの低さ、一体感と比べてしまうと
違いは歴然です。実は996系もGT3以外はヒップポイント高めなので、996C4Sのアイポイントは、ちょっと不安だったりします。スポーツカーにとって、着座位置って極めて重要だと改めて考えさせられた次第。
・・・ざっとですが、以上が私が感じたRS4の
良い点および
悪い点です。細かい所は他にも色々あるのですが、まあこの辺で。良い所も悪い所もありますが、冒頭で述べた通り、概ね満足していますし、すでに
絶滅種となってしまった
大排気量NA+MTの4座というパッケージングだけでも大変希少価値のあるクルマであることに間違いはありません。車重がもう少し軽くてRWDだったら言う事無かったのですが・・ってそれE46M3ですねw。いずれにしましても、所有できる期間は(よほど996C4Sが気に入らないでも無い限り)6月まで!もしそれまでに譲ってほしい!というエンスーな方がいらっしゃいましたらぜひお声掛けください!!
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Audi RS4 | クルマ
Posted at
2022/04/18 14:30:07