
いよいよ明日日本時間22時に
992.2がアンヴェールします。これまではカレラとカレラSが同時に発表されることが通例でしたが、今回はカレラ系のフラッグシップである
GTSと
素のカレラが同時発表になるとのこと。どうしてこのような
異例の形になったのか、明日いよいよその答えが分かります!本日は発表前夜ということで、最後の発表前考察をしていきたいと思います♪
考察その① ~内外装の変更について~
クルマの見た目の美しさというのは極めて
主観的なモノです。従って、自分がカッコいいと思えばそれで良いワケですが・・やはり他人の目から見てもカッコいいと思われた方が良いではないですか。その点で言うと、ヒップポイントが高過ぎるだの、全体的にデカ過ぎるだの、という批判の声も散見されますが、概ね
992.1のルックスの評価は高いと思います。少なくとも992.1がカッコ悪いという話は聞いた事がありませんし、オーナーの多くはルックスに満足しているように見受けられます。ご多聞に漏れず、私も992.1のルックスは、歴代水冷911の中では
997.1の次に好きですw。そんな992ですが、後期型992.2の外観上の違いは
大きく3つあります。まず、リアマフラーが左右分離ではなく、中央に寄る事。フロントに電動式の縦スラットが入る事(スポーツデザインパッケージのみ、という噂もあります)。そして、フロントのウィンカーがヘッドライトユニットの中に統合される事です。
外装がこうした慎ましやかな変更に止まる一方、内装については結構変わります。一番は992.1で残されていたアナログ式タコメーターが無くなり、ついに
フルデジタルメーターとなります。992.1の数少ない批判の一つとして、5連メーターの端二つがステアリングに隠れて見えないというモノがありましたが、フルデジタルならいくらでも弄れる上、スパイショットを見る限りデフォルト画面で5連メーターが重なっているのが分かります。996~997で採用されていた手法ですね。これまではアナログだったので、タコメーターの色を変えるのに
52000円のOP代金を支払っていましたが、これも不要になるのでしょうか?wあと、ル・マン式スタートの名残で、ステアリングカラムの左にあり、内側に捻るタイプのイグニッションだったものが、どうも
プッシュボタン式になるようです。まあ捻ろうが押そうがスイッチはスイッチだろ、というご意見もあろうかと思いますが、ヘリテージが一つ、また一つと消えていくのは
ちょっと寂しいです。
考察その② ~ハイブリッド化について~
2週間前の992.2開発ドキュメント動画(公式)で、開発ドライバーが新たに採用された「パフォーマンスハイブリッド」について言及しています。これがいわゆる48vの
マイルドハイブリッドに相当するモノなのか、例のボルグワーナー社による
電動ハイブリッド(
e-Turbo™)なのか、まったく現時点では明かされていません。今確実に分かっているのは「何かしらのハイブリッドを搭載されたモデルがデビューする」という事だけです。冒頭で、何故か今回は素カレラとカレラGTSがローンチモデルとして発表される、ということについて触れましたがコレが
一つのヒントでは無いか、と思います。ここからは完全に私の推察でしかありませんが、既報通り素カレラは純ICE、そしてカレラGTSはe-Turbo、後にその間を埋める48vを搭載したマイルドハイブリッドのカレラSが登場するのだと仮定すれば腑に落ちます。エンジンも素が3.0Lターボで395ps、GTSが3.4ないし3.4Lのe-Turboで541ps、Sが3.0Lターボ+48vでその隙間を埋めるという事なら説明が付きます。
ハイブリッドシステムについては、e-Turboにしても48vにしても「さほど重くはならない」、具体的には
30~50kgの重量増に止まるのではないか、と見られています。ポルシェは992.2でPHEVを見送る事をすでに公表しており、その理由として「車重が増えるから」と述べて居ます。なので、
懸念されるような100kg、200kgという車重増には恐らくならないと個人的には見ています。それよりも心配なのは
サウンドですね。排ガス規制も然ることながら、欧州では
騒音規制についてもかなり厳しくなってきており、物議を醸したGPF導入時のように、
音が992.1よりも悪くなる可能性は少なからずあるように思います。296が採用するようなサウンドエンハンサーを用いて、車内の音は良くしつつ車外の音は低減する、という方法もあるかと思いますが、これはコストが掛かります。一方、スピーカーから疑似音を流すような
ギミックだけは勘弁していただきたいと思います。992.1、とりわけカレラTは音が良かったので、個人的にここは妥協できないポイントです。
考察その③ ~MTはどうなる?~
海外のフォーラムを見ていますと、GT3系以外のモデルではMTは廃され、
PDKのみの選択になるのでは、と言われています。技術的にはマイルドハイブリッドでも、e-TurboでもMTを載せられなくはないようなのですが、①排ガス規制をクリアする、②生産効率を上げるという2点に於いてMTは見送られる模様、という事です。まあこの点に関しては少なくとも明日には
白黒はっきりするでしょう!992.1のカレラGTSで設定のあったMTの設定が無くなる、ということになればその他のモデルも同様になるでしょうから、ね(素カレラはもともとMTの設定なし)。あとはカレラTがモデル末期に出るか、どうかですね。出るのであれば、それ以外のカレラ系との差別化という意味で最後の最後にMTを搭載してくる可能性はあると思います。しかしながら、現時点では憶測の域を出ませんし、後期型ではそもそもカレラTは設定されない、という説も根強くあります。この辺は来年以降に
事実関係が判明することになると思います。
考察その④ ~値上がり幅はどうなる?~
年々価格が上がり続けているポルシェ。911に限らず、全モデルプライスアップしており、CEOからして今後は
より一層プレミアムブランド化を目指すといって憚らないのですから、価格がアップすることはまず間違い無さそうです。後はどのくらいアップするか、ですね。以前のブログで、私は911は概念的に1000万円くらいのスポーツカー、と述べた事がありますが、それはもう遠い昔の話。現状、992.1素カレラ(オプションなしの状態)でさえ1620万円もするので、OP付けた乗り出し価格はすでに
2000万円というオーダーです。海外のフォーラムを見ていると、大体6%~10%のプライスアップが見込まれているようですが、モデルによっては更に上がる可能性もあると見ています。価格的にはもう立派に
スーパーカーの領域で、それでも世界的に
需要>>供給で有り続けるのでしょうから、ポルシェにしてみれば笑いが止まりません。ぜひその
プライスアップに見合った内容であることを願うばかりです。
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いかがでしたでしょうか?まあ全容が解明されないまでも、明日の22時にはこの数年間モヤモヤしていたものが、色んな意味で
大分スッキリするように思います^^。ポルシェの事ですから、下手なモノは出してこないハズ!!きっと我々があっと驚くような内容を纏い、今一度
最新=最良であることを証明して見せる事でしょう。明後日、営業しているディーラーはひっきりなしに掛かって来る
電話の対応で大変そうですね・・お察ししますw。さて、それでは最後に、海外フォーラムで今の時点で出ているモデル登場のタイムスケージュールをシェアさせていただき、本稿を締めくくらせていただきたいと思います。また明日22時以降、オフィシャル発表後の速報をお届けできれば、と思っています♪
【992.2モデル別 登場タイムスケジュール】
2024年5月 カレラGTS、カレラ4 GTS、カレラGTS カブリオレ、カレラ4GTSタルガ
カレラ、カレラ4、カレラカブリオレ
2024年8月 ターボS 50 Jahre?(ポルシェターボ50周年記念モデル)
2024年10月 GT3、GT3 Touring
カレラGTSカブリオレのスペシャルエディション(1954年スピードスターのオマージュ・70周年記念モデル)
2025年1月 カレラS、カレラ4S、カレラSカブリオレ、カレラ4Sカブリオレ、カレラ4Sタルガ
ターボS、ターボSカブリオレ
※レギュラーターボモデルについては発表時期未定
【5月27日23時追記】
《カラーバリエーション》
Black
White
Guards Red
Carrara White Metallic
Jet Black Metallic
Carmine Red Metallic
Gentian Blu Metallic
GT Silver Metallic
Cartagena Yellow
Vanadio Grey Metallic
Laguna Blue
Shade Green Metallic
Slate Gray Neo
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ポルシェ全般 | クルマ
Posted at
2024/05/27 14:17:38