
本日は表題の件についてちょっと
愚痴を書かせていただきます。ここ最近、輸入車全般で色々な事が
劣化しているように感じています。もちろん、販売店毎に差はあるでしょうし、頑張っているお店もたくさんあるとは思います。思いますが、全般的に、10年前、15年前と比べると明らかに
レベルが落ちている、と感じる場面が増えました。少し具体的に見て行きましょう。
カタログやノベルティの劣化
かつて、輸入車屋さんに行くと
綺麗なカタログをいただけて、新モデルデビューフェアの時などは
ちょっと気の利いたアイテムをいただけました。私は特に
紙媒体のカタログには思い入れがあって、例えばポルシェ911の場合、991くらいまでは分厚いハードカバーの冊子にぎっしり911の魅力が書いてあり、読み物としてもコレクターズアイテムとしても
実に魅力的なモノでした。他のメーカーもポルシェほど豪奢ではないにせよ、綺麗な写真とカラーサンプルが散りばめられたカタログは
眺めているだけでワクワクするような代物でした。それが今はどうでしょう・・QRコードの書いてある紙っぺら一枚で、あとはWebで見てください、で終わりです。
Webで見るのと紙媒体で見るのとでは全然違うんですよ、やっぱり。当然
コスト削減のためでしょうが、車両価格が上がっているのに、こういう所は露骨にコストカットをするという所に顧客目線ってあるのでしょうか??
そしてノベルティ。これもかつてはかなり豪華なアイテムがもらえました。ブランドのロゴが入ったアパレルやバッグ、タンブラーなど。今もメルセデスベンツ(シュテルン)は唯一気を吐いてますが、それ以外のブランドではこの手のノベルティって
ほぼ絶滅しましたよね。たまに有ってもハンドタオルとかその程度。いやはや
随分劣化したもんです。ちなみに、ディーラーで出て来るドリングやお菓子も大分ショボくなりましたよね。下手すると国産車ディーラーのように紙パックのドリンクが出て来ます。こうしたサービスも、相対的に高価な輸入車を買う、という
体験の代金に含まれていると思うのですよ。フェラーリくらいまで価格が飛び抜けるとまた別ですが、ドイツ御三家あるいはそれよりも廉価なブランドだと国産車ディーラーと
ホスピタリティはほぼ変わらなくなってきましたね。あ、ちなみにアルファロメオ(ステランティス)は結構頑張ってます!^^
サービスの劣化
かつて、クルマの不調があったりすると、自宅まで営業担当が取りに来てくれたりしました。実はメルセデスも、時と場合に依りますが、今でもやってくれます。でも、その他のブランドはほぼほぼそのようなサービスは無く、基本的に何かやってもらうためにはディーラーにクルマを持ち込む必要があります。ディーラーがちょっと遠かったりするとそれだけで
結構な手間です。また、今回Audiで揉めたのが代車。かつては、高額な修理や車検の際には
代車が無料で提供されましたが、出なくなりました。妻のオールロードは納車して間もない頃もらい事故でフロントフェンダーに傷が入ってしまい、そのままにしていたのですが、この度修理するために見積りを取りに行ったらまず見積りが出るのに1週間近くかかり、その金額は目玉が飛び出るほど高額。その上代車が出ないとまあ踏んだり蹴ったり。妻がもうAudi辞めたい、と思う気持ちも分かります。
製品クオリティの劣化
アメリカで自動車メーカー別信頼度ランキングというモノがあり、トヨタ、レクサス、スバル辺りは
常に上位を占めていますが、最近欧州車、とりわけドイツ車の成績が芳しくありません。最新のデータ(2023年版)ではついにメルセデスベンツも
トップ20圏外になってしまいました。「最善か無か」、という社訓はどこへ行ってしまったのでしょうか?本当にここのところメルセデスの製品精度は酷いです。つい先日も
大規模リコールがありました。まあリコールがあるだけ良心的とも言えますが、これだけ続くと一体全体TQMはどうなっているんだろう??と首をかしげたくなります。車内も、かつてはオーバークオリティを奢られたドイツ車ですが、かなり
チープなパーツが目立つようになりました。目に見える所でさえコストカットしているのですから、目に見えないところなんてもっと・・と想像してしまいます。
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VWのディーゼル不正問題からのEVシフトでドイツの自動車産業は大きく揺らいでいます。2024年Q1はほとんどのドイツ車ブランドが
大幅赤字、先行きが不透明な状況となっています(株主の手前、各社強気の姿勢を崩していませんが)。そんな状況ですから、可能な限りコストはカットし、無駄を省くというスタンスは企業サイドに立てば理解は出来ます。しかし、そこに注力するあまり、これまで蓄積してきた
ブランドの矜持は無くなってしまったのか?と小一時間問いつめたいです。ドイツ車に惹かれる多くの人は、その圧倒的な
製品品質と
特別感、国産車とは一味違った
動力性能、そして
接遇なども含めたサービス全般に価値を感じ、高いお金を払って来たハズです。コスト競争では中国や韓国に勝てるハズも無いので、やはりこうしたドイツ車の強みを今一度見直し、差別化し、より良いモノ作りと、より良いサービスの提供に注力してほしいと願わずにはいられません。
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四方山話 | クルマ
Posted at
2024/06/04 13:54:35