
ポルシェターボ。この言葉には
特別な意味があります。ターボ車全盛となった2024年現在と違い、初代911ターボが登場した当初、正にこれは
画期的な技術でした。その登場から今年で50年、992.1ターボSをベースにした50周年記念モデルが間もなく発表になるようですが、今日は
次世代ターボ(992.2)の話。また例によって海外ソース中心の話になりますが、興味のある方はお付き合いください♪
992.2カレラ系については海外フォーラムの情報が
8割方当たっていました。仕様、スペック、登場時期に至るまで。唯一外れた予想が
NAエンジンの搭載でしたが、それ以外は
恐るべき精度の情報でした。さて、そんな海外フォーラムを中心に、今まことしやかに囁かれているのが、992.2ターボでRR+MTが復活する、という話。ご存知の通り、その強大なパワーを受け止めるため、ターボモデルは水冷化以降は
すべてAWDモデルでした。逆にターボをベースにしたRRスペシャルモデルだった996GT2はWidow Maker(=未亡人作成機)という異名を得たほど
危ういモデルでした。ちなみにMTが搭載されたのは997後期型が最後。以降は
911ターボ=AWD+オートマというのが「常識」でした。しかしここに来て、表題の通り
RR+MTが復活するという話が複数ソースから挙がっています。992.2GTSで見られたようなハイブリッドシステムはPDKありきですので、これがもし実現するとなると必然的にICEということになります。
素ターボ=RR+ICE(MT選択可)、
ターボS=ハイブリッド+PDKという棲み分けになるというワケです。
私も最初この話題を見た時は
かなり懐疑的でした。今更RRに回帰する意味ある?とも思いますし、現実的にRR+MTとなると、ターボの強大なパワーを受け止めるトランスミッションはどうするの?という疑問も湧いてきます。しかし、マーケティングの神様=ポルシェ視点に立つと極めて理に叶っています。まず、これまでターボとターボSの棲み分けは単純にエンジンパワーとちょっとした装備品の差でした。これをより「差別化」するのであれば、この新ターボ戦略は正に的を得ています。また、これまでモデル末期になると投入されていたGT2が、992.1ではついに登場しませんでした。代わりに、
スポーツクラシックというターボベースのRR+MT
(注:ただしデチューンされている)はすでに作っているため、大幅なパワーアップが無ければこのセットアップは技術的には可能でしょう。限定モデルではなく、カタログモデルとして出す事はそう難しい事では無いハズです。現状992.2ではPDK搭載モデルしかない中で、MT需要の受け皿としてはGT3、カレラT、そしてターボ(ターボGTという名称になる、という噂もあります)が
MT三本柱になる、というのはあり得ない話ではない、と思います。
個人的には992.2に対しては色々な理由により
やや及び腰になりつつありますが、もし新生ターボが本当にRR+MTという仕様で出て来たら、結構琴線に触れます。個人的な懸念点は車重。
スポーツクラシックが1570kgという重量でしたので、これ以上重くなるようだとスポーツカーとしてはちと厳しい・・。
やはりスポーツカーの身のこなしは1500kg台を超えるか超えないかで大きく異なります。ターボSはラグジャリー路線に特化していただいて、素ターボは更なる差別化として余計な贅肉を削ぎ落して、カレラ系に於けるカレラTのような立ち位置で出してはくれないでしょうか??価格的にはこうなると3000万円~というオーダーになるってくるでしょうが、それに見合った「価値」は十分あるのではないか、と思います。繰り返しになりますが、自分の中で最新の911を追い続ける事に対する抵抗感が首を擡げているのですが、まあ限定モデルでなければじっくり考えても良いかな、と思っています。発表は2025年1月頃、と言われていますので・・とりあえず、来るべき日に備えて
貯金だけはしておこうかと思います!^^
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Posted at
2024/06/13 13:54:35