
ポルシェが提供する謎の内装素材、
Race-Tex™。見た目はまんまアルカンターラのような色合い、質感ですが、一応ポルシェの
登録商標みたいです。2020年にタイカンで初採用され、その後他のモデルにも展開されるようになりました。
昨今は動物愛護団体や環境保護団体がうるさいのでいわゆるレザーフリーの素材で、リサイクル可能であることから、
SDGsにも配慮した製品となっているようです。
Race-Tex™の特徴(ポルシェ公式より抜粋)
1.環境に配慮:Race-Tex™はリサイクル素材から作られており、製造プロセスでの環境への影響を最小限に抑える事を目指しています。
2.耐久性:高い耐久性を持ち、長期間使用しても劣化しにくい特性があります。
3.軽量:通常の素材よりも軽量であるため、車両の総重量を抑える事が出来、パフォーマンスの向上にも寄与します。
4.快適性:優れた通気性と柔らかさを持ち、快適なドライビング体験を提供します。
5.視覚的および触覚的な高級感:スエードのような質感を持ち、高級感のある仕上がりになっています。
とまあ
良いことずくめな感じで、私もカレラTオーダー時点で迷わず内装はフル
Race-Tex™にしました!実際に非常に質感は高くレーシーで、それなりに満足してはいるのですが、思わぬ
盲点が・・。私のカレラTの内装は、
「カレラTインテリアパッケージ、多くのレザーアイテムを含む(コントラストカラー リザードグリーン)」を選択しました。ダッシュ、シートがすべて同じ色のステッチで非常に統一感があって綺麗なのですが、唯一違う箇所が。そう、
シフトブーツがRace-Tex™素材となっており、ステッチも通常のグレーステッチとなっています。コレ単独のオプションというのは存在しませんので、恐らくRace-Tex™のGTスポーツステアリングホイールというオプションに自動的に付いてくるのだと思います。他の箇所が統一感があるだけに、ココだけが
悪目立ちしてしまっています。
GT3モデルを除き、992は全般的にクルマのキャラがスポーツカーというよりは
高級GTカーなので、今更ながら
Race-Tex™素材はややレーシーすぎるように感じます。991型までの911がスポーティーさを前面に出していたのに対し、992型は(恐らく意図的に)一気に
ラグジャリー感が増しました。カレラTはその中でもスポーツ寄りのモデルなので、まだマシな方だと思いますが、たとえば992のカブリオレに
Race-Tex™はかなり
チグハグな印象になってしまうと思います。やっぱりラグジャリーなクルマには
リアルレザーが似合います。もし私がまた911を新車でオーダーするようなことがあれば、
Race-Tex™ステアリングは選択せず、極力レザーとステッチの統一感が出るような「旦那仕様」にするかな。素のカレラで選択出来るクラブレザーとか、930パッケージとかが良いですね♪
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Posted at
2024/07/30 13:24:42