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2024年10月31日

ポルシェの行く末を憂う

ポルシェの行く末を憂う ここ最近、GT3、カレラTと矢継ぎ早に「売れ線モデル」がポルシェより投入されました。しかしながら、いずれも「マーケティングの産物」という印象をぬぐえません。正直言って、ここ数年でポルシェが本気で作ったと思えるモデルはS/Tと992.1GT3RS、992.2カレラGTSくらいです。それ以外は小手先のギミックに終始しているように感じます。

ポルシェの台所事情としては、①中国市場の急激な冷え込み、②2025年から施行されるEuro7規制、③Varta社のバッテリー供給不足、④VWグループの工場閉鎖に伴う従業員の士気低下、という4つの問題があります。①については、すでにポルシェはディーラー網の縮小を公表しており、中国経済の状況を考えると当面回復の見込みはないと考えます。ユーザー目線で見れば、「中国枠」が日本市場に回ってくるという意味では良い面もあります。②についてはすでに見られるように、かなり厳しい状況です。GT3もカレラTもほぼ「性能面での上澄みがなかった」ことから分かる通り、Euro7/Lamda1の適合はICEにとってはかなりハードルが高いと言えます。③は深刻で、肝いりで発表したハズのGTSの生産が大幅に滞っています。本来992.2の目玉モデルとなるハズであったGTSが売れない、というのは痛手であることは想像に難しくありません。そして④についてはご存じの通り、VWのドイツ国内の主要工場が閉鎖されることが決定し、これに伴い大規模な解雇が予想されています。これに呼応する形でポルシェの労働組合も今週からストライキに入っています。

VWグループ内に於いて、常にポルシェはグループの稼ぎ頭として君臨してきました。コロナ禍の影響がありつつも、ずっと増収増益で来ていたポルシェですが、2024年の第1、第2四半期の決算は厳しい状況になっています。こうした現状を踏まえ、とりあえずマーケティング主導で日銭を稼げるモデルを世に出さないと・・と考えた結果が新型GT3、新型カレラTなのではないかと邪推します。これまでの75年を超えるヒストリーの中で、ポルシェは常に新しい技術、時代の中では「最高のモノ作り」を通じて確固たる地位を築いてきたメーカーです。そうしたメーカーが、日銭を稼ぐために、マーケティング主導のお茶を濁したようなモデルと次々と投入せざるを得ない状況は正直不安になります。EVが大失速する中、マカンEVやこれから登場するボクスター/ケイマンEV、そして7人乗り高級SUVのプランは一体どうなってしまうんでしょうか?再三再四述べていますが、私はEVに必ずしも否定的な立場ではありませんが、VWグループはEV路線に舵を切るのがとにかく早すぎたのではないか、と危惧します。やはり何かしらの形で内燃機関が生き残る道をもう少し模索するべきではなかったのか?

ここからは完全に個人的な憶測ですが、内燃機関は恐らく今後も何かしらの形で存続すると思います。それが化石燃料であれ、バイオフューエルであれ、とにかく内燃機関が完全に消えるまではまだあと5、60年間はかかると思っています。故に、今後のスポーツカーの生き残る道はやはりライバル他社がやっているようなハイブリッドしか現状無いのかな、と思います。実際、296も、アルトゥーラも試乗しましたが、ハイブリッドながらしっかりドライビングプレジャーを伴った素晴らしいパフォーマンスカーとなっています。992.2GTSは乗っていませんが、恐らく同様に素晴らしいモデルに仕上がっているのではないか、と想像します。これから出てくるターボS、GT2などのスペシャルモデルもハイブリッド不可避ですが、ポルシェの事ですから素晴らしいモデルに仕上げて来ると思います。手枷足枷で中途半端なモデルを投入し続けるくらいなら、個人的にはハイブリッドで最高な物を作る、という路線を突っ走ってもらいたいと思います。とはいえ、いざ自分が狙うとなるなると、とりあえずはポルシェが最後に作るICEということになるんですけどねw。このコダワリだけはどうしても捨てることが出来ません!😅
ブログ一覧 | ポルシェ | クルマ
Posted at 2024/10/31 21:24:00

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この記事へのコメント

2024年11月1日 16:20
完璧な総括ありがとうございます😊

GT3もカレラTの上澄みが無かったことも真実として十分受け入れらました。
私の992.1のカレラTから992.2のカレラTへの乗り換えは完璧に無くなりました。約30kgの重量増が前回のブログの排気系が主だという情報は大変悲観的でした。リアの最後部における重量増です。バランスは完全に崩れると思います。カレラのPDKなら許せるかもしれませんが、カレラTの秀逸なハンドリングは失われると簡単に予見出来ます。
リアアクセルステアとステアリング比を調整して専用設計となったのも、酷くなったハンドリングの修正と穿った見方が出来ます。
GT3はパワーは同じですがトルクは減少で上積みどころかマイナスです。
それでも、元々GPF付きでしたので、GPFの大型化でも重量増はカレラ以下だったのが救いです。
最終減速比で何とか帳尻を合わせてきました。
そうすると、GTSはモーターのみの重量増が極めて少ないということに気付きます。そして素晴らしい車であるとことが容易に理解出来ます。

しかしながら、私もblack frogさんと同様にポルシェ最後のICE信者なので私の場合はGT3という帰結になります。
ただし、GT3の抽選に外れたら夢はかないませんので、992.1カレラTが最良の911ということで末長く愛用しようと思いました。
コメントへの返答
2024年11月2日 8:33
おはようございます♪

いえいえ、そんな大それたモノでは^^;

重量増がどこに起因するかは公表されていないので知りようがありませんね。ただ純粋に考えて、排気系に余計なモノが増えればその分重くなるのは必然かと思います

もともとリアが重たい911で、さらにリアに重量物が増したことでRASを標準装備せざるを得なくなった、と考えるのが自然かと思います。RAS、結構誤魔化しが効きますから、ね!

GTSはポルシェが本気で作ったモデルだけあって、色々言われますが、基本的には992.2の中心的モデルであると考えます。故に、ハイブリッドバッテリーの供給停止はポルシェにとっては出鼻をくじかれた形となり、苦しいと思います

私はICE信者ではなく、むしろ今後はハイブリッドが進むべき道だと思っていますが、とにかくこれまで75年を超える歴史の中でポルシェが最後に作った純ICE車は所有しておきたい、という願望があります^^

GT3、間違いなく最後のNAになると思います。枠の割り当てがあると良いですね♪
2024年11月1日 22:23
ポルシェGT開発部門責任者の記事を読みました。

やはりGT3はユーロ7の施行までが寿命とのこと。
ターボ化や電動化では、GT3を重くして本来の純粋さを損なうことを危惧して最終減速費で補ったとのこと。

そして、ターボ化や電動化は車体後部に重量増を加えることを一番危惧した内容でした。

車体後部の重量増が911にとって大変好ましくないことを自ら語ってしまったと思いました。

この為、カレラTの約30kg増加が車体後部どころか最後部であることの問題点が誤りでは無かったと確信しました。
コメントへの返答
2024年11月2日 14:36
連コメありがとうございます^^

私も同じ記事を読みました!開発者の苦悩と焦りが伝わってきますよね。992.2GT3は恐らく来年の6月までしか作られないと思いますので、非常に希少な車種になるのではないか、と思います

枠取れると良いですね♪

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「昨日、どうしても外せない急用が出来てしまい、PEC東京のナイトミッションに行けませんでした🥲。枠を一つ潰してしまい、申し訳無かったです⤵️。もう当選しないかも…」
何シテル?   08/18 13:17
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