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2025年04月04日

水平対向10気筒

水平対向10気筒 長かった春雨前線も遠ざかり、ようやく春らしい陽気となりました!これからはドライビングが愉しい季節ですね♪さて、今日は水平対向エンジンの話。と言っても、10気筒=カレラGTの話ではなく、私の所有しているカレラT(水平対向6気筒ターボ)と、GR86(水平対向4気筒NA)の話です。同じ水平対向エンジンでも、かなりフィーリングが異なるので、ちょっと感想を述べておきたいと思います。

私はポルシェに乗るようになってから20年以上が経過しました。途中ポルシェから数年間離れた時期もありましたが、概ねこれまでのカーライフを水平対向6気筒エンジンとともに過ごして来ました。これまで所有してきた6台の911の内、NAが5台、ターボが1台です。この中でもとりわけ印象深いのはやはり996GT3に搭載されていたMezgerエンジンで、同じNAでも空冷とも水冷とも違う独特のエンジンでした。とにかく高回転域までカチ回すのが気持ち良くて、サーキットでは正に水を得た魚のように元気良く回るエンジンでした。今となっては本当に希少な超高回転型エンジンで、実は低速域ではそれほど官能的ではないのですが、とにかく5500回転を超えたあたりからの咆哮は今思い出してもゾクゾクします。水平対向エンジンなので振動が少ないかとおもいきや、意外と荒々しい感じで、粒のそろった回り方という点ではBMWの直6や、水冷M96エンジンの方がスムーズだと感じました。

翻って、現在乗っているカレラTのターボエンジンは、というとM96に極めてフィーリングが似ています。過去ブログでも書きましたが、ターボエンジンでありながら、回り方はNAっぽいです。回転レスポンスも良いですし、ドライブトレーン全体がとにかくフリクション少なく軽く回る印象です。GPFが無い上に、サウンドエンハンスと遮音材が省略されているおかげで、ターボエンジンでありながら、官能的と言って良いサウンドを聞かせてくれます。低回転域からトルクもたっぷりですし、高回転域まで淀みなく回る感じは素晴らしいの一言。もちろん、GT3の4.0NAのような神々しいフィーリングとはまったく違いますが、低~中回転域でも十分魅力を味わえるのがこのユニットの良い所だと思います。トランスミッションも非常にショートストロークで小気味よくシフトが出来るので、全体的なドライビングのリズムも良好です。クラッチは軽く、渋滞もあまり苦になりません。クラッチミートも分かりやすく、全体のバランスが良いので、MT初心者でも運転出来てしまう楽ちんさがあります。オートブリッピングも秀逸ですし、ね^^。

一方、GR86に搭載されるD4Sユニット。こちらはポルシェの水平対向エンジンとは似て非なるモノです。まず、FRというレイアウトからして当然違うワケですが・・低重心であることは実感できます。通常の直4、直6、V6のFR車の場合、どうしても重心が高く、ボンネットの位置も高くなりがちです。このため視界も妨げられます。D4Sは重心が低くコンパクトなので、ボンネット位置も低いですし、操舵に対するフロントの応答性が極めて良いです。一般的なFR車のようなよっこらしょ、という感じがなく、ヒラヒラと形容しても良いレベルです。このエンジンは低回転域ではポート噴射、中回転域以降で直噴に切り替わるという非常に複雑な制御をしているエンジンですが、低回転域では「ターボが掛かる前のターボ車のようなレスポンス」・・要はイマイチですw。回転上昇も回転落ちも遅く、クラッチミートポイントも分かり辛いので、ストップアンドゴーでは慣れるまで結構ぎくしゃくします。ちなみにここ数日寒かったですが、水温が低い状態だと、よりレスポンスが鈍る制御になっていることが分かりました。

一方、3000回転を超えた辺りから急に元気になります。同じエンジン?というくらいレスポンスが良くなり、回りたがるエンジンです。トルクもNAとは思えないほど太く、軽い車体をグイグイと進めてくれます。この辺は官能的とは言わないまでも十分気持ちいいレベル。ついつい回転数を上げてそこそこの速度を出したくなってしまいます。一方、アクセルオンした瞬間のレスポンスがダルなのと、Aペダルが踏み間違え防止のため奥にオフセットしているため、ヒール&トゥは非常にしづらいです。GRヤリスについているようなオートブリッピング機構を付けて欲しいくらいです。シフトフィールはまずまずですが、クラッチストロークの短さに比べるとやや冗長で渋いので、純正クイックシフトレバーセットは早々に入れようと思います。まだナラシが終わっていないので、高回転域まで回せないのがもどかしいですが、このエンジンの真骨頂は4000~7000回転くらいなのではないか、と思います。そのくらいの領域を上手く使いながら峠を走ったら絶対に愉しそうな予感がします!!^^

・・とまあ同じ水平対向ユニットながら、ポルシェのフラット6とGR86のD4Sはまったく性質が異なります。ターボなのにNAエンジンっぽいレスポンスとサウンドのポルシェと、NAなのに音もレスポンスもちょっとターボっぽいD4S・・本当に対照的ですw。それぞれの良さがあり、私はどっちも好きですね。まあ実はどっちもナラシを終わっていませんので、とにかく高回転域まで回した時にどのように感じるかもまた楽しみです。しかし、昨今は何らかの電気アシストシステムありきという時代ですので、ある意味古典的な純ICEエンジンの趣味車を2台同時に所有出来ているというだけでクルマ好き冥利に尽きます。今の世の中の情勢を見ていると、長く所有した方が良さそうかな・・と思わざるを得ないですね。これから良い季節になりますし、個人的にもドライブに出かける時間が少し取れるようになりそうなので、存分に春のドライビングを愉しみたいですね~。高速道路グルグルも良いですが、今年は峠に出来るだけ出かけたいと思っています♪
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Posted at 2025/04/04 14:04:00

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趣味車:992.1カレラT(2023年式左MT) アシ車:GR86“リッジグリーンリミテッド”(2024年式右MT) ファミリーカー:カイエンGTS(2024...
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