
ポルシェの中古車市場価格が下がり止まりません。私が見に行った某PCの991GT3TPですが、3月上旬には乗り出し3240万円という値を付けていましたが、先日見てみたら3040万円まで値下がりしており、2か月足らずで
200万円も下落したことになります。認定中古車で超低走行距離の役物でさえ、この状況ですから、レギュラーモデルに至っては
推して知るべしという状況になっています。
何故こんなに急速に需要が減っているのか?いくつかの要因が重なっているように思います。まずはコロナのゼロゼロ融資の
元金返済期限が迫っているという状況。私には俄かに信じられませんが、コロナ融資を受けた中小企業の社長さんが
融資金でポルシェを買っていたようなんですね。で、とにかく融資返済開始前に
資産の現金化が必要になってきて、売却が非常に増えている、と。ガレージクレヨンのがんこ親父さんもそのように分析しています。そして二つ目の要因は、中国の景気後退と、トランプ関税により急に
日本への割り当てが増えている、という説。これもネットで得た情報ですので、何とも言えませんが、納期が急に早まっている人がここ1か月ほどで増えているようなんです。国毎の割り当てがそんなに簡単に変動するということがあるのか不明ですが、どうなんでしょう?普通はどんな企業でも国毎の年産数というのは決まっているように思うのですが、ポルシェのような比較的コンパクトな企業だとこの辺多少
融通が利くのかもしれません。まあ内部事情についてはなかなか情報が表に出て来ませんので、推察するしかありませんが、急に割当てが増えたとなると、可能性は否定できないと思います。
そして三つ目の要因、
プロ転売ヤーが撤退しているようです。要は、これまである程度転売益が見込まれていたので、とりあえずオーダーを入れていた人たちがこのままでは商売にならない事に気付き、一斉に撤退している、という説ですね。一部役物を除き、こうなって来ると欲しい人の手に新車割り当てが来る可能性はグンと上がるように思います。EVとの抱き合わせ商法が現在どうなっているのか、現状は把握していないのですが、もしかしたら今後は数年ぶりに一見さんでもレギュラーモデルならオーダーを入れられるようになるかもしれません。役物についても、現在
大量のプレ値在庫車が溢れている状況ですので、以前のように
買った瞬間に儲かるという状況ではなくなりつつあります。中古車市場がダブつく状況が続くようであれば、当然買取もどんどん渋くなるので、本当に役物に乗りたいと思って買う方以外は、あまり美味しい買い物ではなくなってきます。これから
世界全体がリセッションに入りそうな状況ですので、普通の人でも財布の紐が硬くなるのは想像に難しくありません。ようやく、普通に欲しい人が
常識的な価格で欲しいポルシェを買えるようになるかもしれません。
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ポルシェ全般 | クルマ
Posted at
2025/04/14 08:55:13