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さすけねの"山の相棒(足グルマ)" [ダイハツ テリオス]

整備手帳

作業日:2008年10月25日

ハイビームインジケーターを点灯させる回路図です。

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 30分以内
1
HID化に伴うハイビームインジケーター不灯の対策を整備手帳にUPしたら、毎日何人かにご覧頂いているようなので、やさしい回路図で解説します。

まずは、H4バルブタイプヘッドライトの簡単な回路です。

どの自動車メーカーも似たような、マイナスコントロール回路だと思います。

ディマースイッチのHFとED(アース)が繋がると、HEADリレーがONになります。

HL(ヘッドライトロー)または、HU(ヘッドライトアップ)がEDと繋がっているので、どちらかが点灯します。

HLがアースされれば、ヘッドランプassyの1L側が点灯し、ハイビームインジケーターには電流が流れません。
この時、HUは開放されているので、2H側は電流が流れません。

次にHUがアースされれば、2H側が点灯します。
この時、HLは開放されているので、1L側の電流はディマースイッチ側ではなく、ハイビームインジケーター側に逃げ場を求めて電流が流れます。

ハイビームインジケーターなのにヘッドランプのバルブが必要な理由が、ここにあるんです。

下でもっと簡単に説明します。
2
H4バルブタイプヘッドライトの実物です。

端子とフィラメントのつながりを確認してください。

ロービームのスパッとキレた照射光は、ロー側フィラメント下にある遮へい板によって生み出されています。

逆にハイ側フィラメントには遮る物が無いので、全体を照らします。

覚えておきたいのは①のロー・③の+12V端子です。
3
HID化に伴い、H4バルブのコネクターがHIDの切替リレー入力として、片側(バッテリーに近い方)が使用されます。

残りの使用しないコネクターにH4バルブをそのまま繋いでも、ハイビームインジケーター不灯対策にはなりますが、明るく省エネのHID(35W+35W=70W)に無駄に55Wを消費させて、125Wを使う必要はありません。
また、車検上もマズイでしょう。

残りのコネクターにH4バルブに替わる何かを繋いで、電流を流せるようにします。

もちろん、電線で直接短絡してはいけません。
ヒューズが切れるか、ディマースイッチが故障します。
4
無駄な電力消費は極力抑え安価に対策するため、今回は3.4Wの電球を使用します。

ルームランプやラゲッジランプ等に使用されている、直管型を使います。

市販のウェッジ球だとリード線にステンレス線を使用しているため、半田付けが困難ですが、ソケットがあれば使用可能です。

直管型だと直接半田付けが可能です。

リード線と平端子で加工して下さい。
5
ロービーム球があるとハイビームインジケーターが点灯するのは、ロービームスイッチでマイナスコントロールしているからです。

では、3.4W電球を足してもハイビームインジケーターがなぜ点灯するかは、ハイビームインジケーターランプに比べて抵抗が小さく、電流が流れやすいからです。

1.7W~2Wの電球に比べると3.4W球はほとんど抵抗を感じません。

また直列に接続するので、どうやっても1.7W電球の消費電流の120mA以下しか流れないので、3.4W球の必要電流が確保できず、発光(発熱)出来ないのです。

---------------------------------------
実測結果です。
安全のためエンジンオフで測定しました。 (バッテリー電圧:12.00V)

3.4W球の両端電圧は、
ロービーム時:11.85V(差の0.15Vは配線抵抗?)
ハイビーム時: 2.15V(12.00-2.15=9.85V)

消費電流は、
ロービーム時:205mA(0.2A)
ハイビーム時: 80mA(0.08A)

※エンジンオンのバッテリー電圧は14.32Vでした。
 (エンジンオフ→オンでバッテリー電圧は約2割UPしました。)

3.4W球の場合:3.4W÷14.32V≒0.24A
(電流が計算値で約2割UPします。)

0.08A×1.2(2割UP)×14.32V≒1.4W
(ハイビームインジケーターランプは1.4Wタイプを意味します。)

テリオスには1.4W球が使用されていたようです。
---------------------------------------

ハイビームインジケーターランプがLEDの場合は、LEDに20mA程度しか電流が流れないので、ロービームの代用に3.4W球でも良いですが、無駄な電力消費は極力抑える意味で1/2W・700Ω前後の抵抗を使用します。

0.02×0.02×700=0.28Wになります。
(電力=電流の二乗×抵抗値)
6
3.4W球を何かの絶縁できるケースに仕込んで接続し、平端子をH4コネクターの①ロー・③+12V端子に差し込みます。

その後、絶縁キャップかテーピングを忘れずに!

上がロービームON、下がハイビームONの時の対策品3.4W球の点灯状態。

絶縁用テープはビニルテープより薄いので、二重巻きした部分でも光が透過しているが、日中なら分からないレベル。

※白く三角に光っているのは街頭の反射です。
7
上はHIの時、しっかり点灯するようになりました。

インジケーターは1.4Wの電球らしいので、それよりW数の大きい電球をロービームの代用にする事で、抵抗値の大きいほうだけ光るようになります。

やることはこれだけなので簡単です。
理屈は中学校の理科の電気を思い出して下さい。

思い出せない人は、理屈抜きに真似して下さい。


以上!!!

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この記事へのコメント

2008年10月28日 20:43
勉強になりました。
私のは同じダイハツのミラなので
試してみたいと思います。
コメントへの返答
2008年10月29日 2:24
ご覧頂いてありがとうございます。

オイラも以前OKWaveで調べたら、「ウェッジ球をH4コネクターに挿せば点灯する」としか記載が無く、画像や回路図の必要性を感じていたので、UPしました。

インジケーターランプをウェッジ球からLEDに変更しても、ロービーム側の負荷電球(抵抗)は必要になりますが、簡単な回路ですから\200もあれば対策出来ると思います。

DT125Rは15年位前に乗ってました。
懐かしいです。
2009年1月20日 23:06
初めまして♪お友達から紹介されて辿り着きました。


カミさん号のHID化により同じ症状が出てまして、シロウトなりに考えてたことを既に実践されてることに感動しました。
幸いにもLED化によって電球は余ってますので、早速この手法で対策したいと思います。
アップして下さってありがとうございます♪
コメントへの返答
2009年1月21日 14:33
コメントありがとうございます。

低価格化の進んだHID製品は、ハイビームインジケーターまで対応している物は無いようで、必要を感じ回路図を作成しました。

毎日何人かの方々にご覧頂いているようなので、少しでもお役に立てればうれしいです。

お気軽に対策に取り組んでくださいね!
2009年3月22日 22:28
はじめまして。

整備手帳の検索にて、こちらにたどり着きました。
足車のHID化の懸念事項であった、『インジケーター不点灯』対策が出来ました。
大変参考になりました。ありがとうございました。m(_ _)m
コメントへの返答
2009年3月24日 2:02
コメントありがとうございます。

HIDキットが安価に入手できる今でも、この辺の対策は無視されてますね。

簡単な対策なので、みなさんに少しでもお役に立てればうれしいです。
2010年5月22日 22:53
はじめまして ようやくいいサイトをみつけました。
今日、HIDを付けたのですがやはりインジケーターが点灯しなくて困っていました
売ってるのを買えばいいのでしょうが、やはり自作したかったので参考にさせていただきます
コメントへの返答
2010年5月23日 17:18
コメントありがとうございます。

たいした回路ではないので、安価に対策が出来ると思います。

参考にしていただけてうれしいですね。

車検対応用に、エンジンルーム内で点灯するランプをうまく隠してくださいね!
2011年6月5日 13:04
はじめまして。
教えていただきたいのですが、ウェッジ球を使わないで、W数の大きい抵抗を使って
対策可能でしょうか?
何W以上で、何Ω以下にすればよいでしょうか?
コメントへの返答
2011年6月6日 3:24
コメントありがとうございます。

LEDインジケーターならW数が小さく抵抗値が大きい物で十分対応出来ると思います。

1.4W球インジケーターで話を進めると、50Ω/10W抵抗では暗かったようです。
http://minkara.carview.co.jp/userid/330035/car/228788/1278427/note.aspx

結局12V/3.4W丸型球を使いました。
http://minkara.carview.co.jp/userid/330035/car/228788/1280208/note.aspx

インジケーターの明るさ優先で40Ω/10Wまで抵抗値を下げると、14.4V時は5.18Wまで発熱量が上がります。

40Ω/10Wは店に在庫が無くて、50Ω/10W抵抗を使ったんですが、光量不足で失敗でした。

是非試してみて下さい。
(自己責任でお願いします。)
2012年6月27日 1:15
はじめまして。
12年落ちのトヨタタウンエースに乗っております、「ヒカリモノ」と申します。
インジケータ不点灯で困っており、貴方のページにたどり着きました。

家に余っているパーツを流用し、T10、5W電球で、貴方の通り試みたところ、しっかりと、インジケータも点灯、ヘッドライトも通常動作をしました。

本当にありがとうございました。

当方のページにも、かなり“えぇかげん”ですが、作業内容をUPしてみました。
コメントへの返答
2012年6月29日 5:55
コメントありがとうございます。

たいした回路ではないですが、参考になりましたか?

車検対応用には、シガーソケットに隠蔽したようで、上手い仕上がりですね。
2016年1月15日 20:14
初めまして ネットを検索したどり着けました 当方ミライースに乗っていまして 不点灯ではなく LOHIどちらにしても警告灯が点いたままになるのですが この方法を一度試してみます 
コメントへの返答
2016年1月15日 21:58
コメントありがとうございます。

最近の車はインジケーターがLEDタイプかと思われますので、上の回路図のどちらかで試してみてください。
2016年1月16日 19:24
早速 T10のバルブを加工しやってみました 結果残念ながらHi警告灯は消えてはくれませんでした 
バルブの関係かもわかりませんね 以前HIDではふ具合なく表示していたので LEDバルブなのかもわかりません
ありがとうございました 

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