
卒後20年。有志が企画してくれたおかげで同窓会が開かれることになった。
まぁ、ほんとあれ。なんかみんな変わらんねーって言いながら、酒飲んでさ、話してさ。非常に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
で。飲み屋のエレベーターの中で同期がぼそっと
「なんだかんだで、みんな稼いで結婚して子供いるもんな」って言ってそれに誰かが
「まぁ、俺たちはな」って答えてな。
「まぁ、俺たちはな」。もう、俺らロスジェネはこの一言に集約されんのよね。
〇 氷河期世代。
氷河期世代というのは出たのがたまたま悪かった。というわけではなく、なんかもうずっとこうダメな時代である。なので、自然と就職の強い学部学科に集まる傾向があった。その中でも、とにかく就職に強かった上に神風が吹いたため、我々はいわゆる努力が報われることになる。もう、時代が違うとはいえ一浪二浪当たり前っすからね。
なのでまぁ、ロスジェネの勝ち組?というのは、
「俺ら頑張ったからな」っていうのと「俺ら運良かったからな」というのが同居している。
他学部同期が何社も落とされるなか、普通に選べる状態だったのだから。
で。
20年経った。僕の教育学部の同期は教職取ったものの教員採用に受かることはなく、40を過ぎて地方の印刷屋で働いている。独身である。
別に彼は努力をしなかったわけではない。つーか、一学年170万時代に国立大入ってるんやで。
そうなると。僕は努力した。時期と運が悪かった。政治が悪かった。これからの僕を恵まれた次の世代が助けていくべきだ。と考えるのは間違いではない。
だってそれを言えるくらい彼は20年以上高い税金を払い続けてるのだから。
一方。
ロスジェネ勝ち組の次のテーマは子育てである。ロスジェネ勝ち組はロスジェネの奇妙で数奇な運命を見ているから、子供をいかに勝ち組に乗せるかである。まして、「他人の介護なんかでうちの子をすりつぶされるなんてとんでもない」と思っている。
どうすんだ、これ。
〇 選挙っすね。
この3年の岸田政権の成果と立憲の行動を天秤にかけて立憲が大勝するのは個人的にはよくわからないが、まぁ世間がそうだというのだからそうなのだろう。
一方で、国民民主党が躍進する見込み(10月22日現在)という話もあるので、現役世代の動きというものも変わっていくのだろう。
いずれにしろ。誰がやっても少子化は止められない。そして誰しもが高齢者への社会保障の削減を言い出せない。誰もが問題だとわかっているのに。
(厳密には維新が言い出したが、議席減の見込みである。)
たぶん。ロスジェネは二度、この国に捨てられるのだ。
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2024/10/22 10:45:27