
週刊スピリッツの最後の方に乗ってる「気まぐれコンセプト」を知っているだろうか。つーか、あれも作画がかわってもう10年なんやな。いまだに前の方が好きだ。
で。そのホイチョイの初期の快作に「見栄講座」というものがある。
いかに見栄を張れるかという一点突破の内容なのだが、今読むと80年代前期のバブルへと駆け上っていく空気が見て取れて楽しい。いい時代だなおい。
で
そのなかに「見栄軽井沢」というものがあり、軽井沢の別荘族のふりをして女の子をひっかけようという彼ららしい中身である。いや、バレるやろ。
で、その中に「軽井沢は年々拡大しており・・」と軽井沢のブランドにあやかって軽井沢と呼ばれる範囲が広がっていることをネタにしているのだが、
軽井沢はその予言通り、浅間山の北側まで広がり、北軽とか奥軽とか呼ばれるようになっている。もう完全に群馬だろそこ。
ちなみに我が宮城県はといえば、松島が拡大している。なんだよ「東松島市」って。なので大郷の山の中の「松島カントリークラブ」から矢本の松島基地まで松島である。
〇 那須。
さて何年経ってもネットミームとして生き続ける「ないんだがそれが」。もう栃木らしい魅力がオーバーフローしてるお兄さんはたぶん今も栃木で元気にやってる気がする。
栃木ってアレだから「とちぎ県」に改名しようぜとガチで県議会で議題にあがるような栃木県だが、その栃木が誇るのが「那須」である。
で。この「那須」。我ら東北人にとってはなんとも悩ましい観光地である。
東京の人はいいよ。新幹線で那須塩原に降り立ってさ、「やっぱ空気がきれいだね、夏でも涼しいね、山すごいね、温泉いいね」って言ってさ。なんか有名なパン食って別荘泊ってさ。満足して帰るの。
ところが、我ら東北サイドからすれば、「空気も涼しさも山も温泉も」間に合ってる上に、バブルの名残で同様のリゾート施設が手前の福島にも乱立しており、それでいて「那須」とついたらなんでもかんでも値段が爆上がりするわけですよ。なんだよ。御用邸パワーすごすぎだろ。
那須の牛乳を使った・・・とか言われても、同じ内容で東北なら3割は安いっすよ? まぁ、所詮は東京の富裕層向けのリゾート地。東北人が迷い込むのが無謀ってもんなのだ。
〇 で。
大学の同期の実家が烏山にある。で、遊び行ったら気づいたんですよ。
「え、ここ那須なん?」
烏山なんて宇都宮から山の中に入っていってもうすぐ茨城という、ゴルフ場とかゴルフ場とかゴルフ場とかあるエリアである。っていうか、ほんとゴルフ場。
なお「そりゃ俺の親父がゴルフしたくて移り住んだからな」と言ってた。
マジか。
で。
「那須」ブランドを独占したい「那須町」。「那須」ブランドにあやかりたい他市町村。那須塩原市の成立に那須町が待ったをかけて無視されたのは記憶に新しいところであるが、もともとの那須は那須氏が支配した、「艦隊のアイドル那珂ちゃんでーす」でお馴染みの那珂川上流であり、そのお城があった烏山が那須烏山を名乗るのは止めなかったらしい。
〇 那須白河。
そんなわけで広大な「那須エリア」であるが、最近になって福島県の白河市、およびその隣の西郷村(日本で唯一新幹線駅のある村として有名)の施設が、「うーん、那須岳が見えるからここも那須」ということで、「那須白河」を名乗りだした。
最近っていうか、結構前だが。
宮城県民が愛読する河北新報の「河」が白河であるように、由緒正しき白河の名称よりも、やはり現人神が避暑にやってくる御用邸パワーを持つ那須の方が大切らしい。
那須白河。いや、いいんか、それ。
このままだと那須郡山市とかツインリンク那須茂木の誕生も近いな。
というわけで、なんか日本駐車場開発の優待券を使って那須に泊まりにいくらしいです。春先。
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2025/02/14 10:34:30