
那須は仙台より寒い。
うちの奥様は那須の方が暖かいと思ってたらしいが、那須には直前の雪が積もっていた。
すっきりとした寒さはさすが避暑地でありリゾート地である。
明治時代。日本の夏の暑さに耐えかねたお雇い外国人たちが信越本線に乗り、峠の先でスっと涼しくなり、そこを避暑地としたのが軽井沢であるそうだが、こいつらが常磐線に乗ってなくて本当に良かったと思われている。いや、いいやろ常磐線。
同様に、那須もこの涼しさと水の乏しさがが農業に向いてなかったようで、どこまでも原生林が広がっている。そして、それがまた美しい。すげえな那須。
〇 コーヒーを飲みながら。
那須の朝焼けを見ながらコーヒーを飲む。持参したものだ。
フロントにはコーヒーが本来おいてあるのだが、なんでかスティックコーヒーを置いておくところをクリームと砂糖が埋め尽くしていた。なんかこうさ、こういう変なちぐはぐさがたまにあるんよね、TOWAピュアコテージ。
どっちに並んだらわからないとか、そういう系統のイライラ感。
まぁ、接客の外国の方は一生懸命なので上司が悪いんだと思う。
さておき。
コーヒーを飲みながら那須の寒さを感じながら、美しい景色を眺める。
「ああ、なんて世の中は不公平なんだろう」
そう、那須には不公平が詰まっている。
まず今回の宿泊。子供ぞろぞろ連れた6人パーティだが、実は去年の伊東園ホテルズと変わらない。ともに二食付きである。
伊東園でも最低最悪と言われるホテル奥久慈の部屋を思えばこちらは天国である。まぁ、別に伊東園を腐してるわけではない。あれはあれで企業努力の結果であるし、僕はあれで十分なのだけど。
平日来たこと。あとは株主優待である。お金持ってる人が高いホテル、お金ない人が安いホテル。ならまだわかる。お金持ってる人が安く使える。世の中とはなんと不公平な仕組みなのだろう。
だいたい那須の別荘群には、定住している人、購入して貸し出してる人、など所有者がいる。本当のお金持ちの世界だ。知らんけど。
で。
立派な施設、大きな施設が目に入り、あれはどこのホテルだろうと思って調べると企業の持ち物であったりするのも那須である。福利厚生の充実した大企業に就職できれば会社の金で那須に泊まれるのだ。寄らば大樹の陰である。零細勤めからすると雲の上の話である。
〇 限界別荘地
美しい那須であるが、これをGoogle mapで観察すると様子は一変する。
原野の中を、ぐちゃぐちゃと走る道路。それでいてほとんど建物が立っておらず、ストリートビューすら入ってない。そんな場所が見える。
TOWAのような一体開発はまだましだが、バブル期。家が買えないならせめて別荘を買えばいいじゃないという謎理論で、東京近郊の別荘地が闇雲に分割され闇雲に販売された。その名残である。
那須はまだマシ。本当の地獄は嬬恋。とかそんなことを言ってた気がするが、もちろん福島県側にもあちこちにある。
朽ち果てた道路。よくわからない所有者。那須の自然の前に崩れていく安普請の別荘。こういうの探すの楽しいよね。
〇 なお。
究極の不公平といえば、やはり那須の場合、御用邸だろう。
まぁ。無駄に叩かれる筑波の人とか考えると、那須でテニスができたからどうだという気もしないでもない。
Posted at 2025/03/24 10:40:41 | |
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