2021年12月25日
GLBくらいのユーザーなら「ベンツ高いやろ」って言われても「いうほどでもないで」って答えるでしょう。国産車も値段上がってるしね。
まぁ、それもそう言ってられなくなるかもしれません。
〇 独メルセデスCOO「2025年までにエンジン投資ほぼゼロに」
BEVに移行するで。ICEより値段上がるけどうちはプレミアムブレンドだからへーきへーき。とのこと。
さて、ここ数年、VWを抑えて輸入車台数一位はMercedesです。
その原動力は・・まぁディーゼルゲートで失速しSUVの品ぞろえで出遅れたVWの自爆もありますが、まぁあれでしょう、Aクラスがかっこよくなったこと。
国産セダンの惨状に「Cセグセダンだけど言うてもばれへんやろ」と乗られるお方も多いと思います。
Mercedes側も、なんというか、友達がいません。昔結婚したクライスラーさんとは破局を迎えました。今のJEEPブームを思えば持っとけばよかったのにね。
友達の居ないMercedesは来るべき電動化・コネクテッド・自動運転の時代を自力でやりきらないといけません。レクサスやアウディとは違うのです。
そのためにはある程度のクルマの台数を売らないといけません。それがAクラスでありBクラスであり、GLAでありGLBなわけです。
というわけで、Mercedesの取り扱い車種はめっちゃ増え、売り上げ台数もめっちゃ伸びました。ディーラーはどこも大忙しです。
〇 高価格化へ
とはいえ、世界はEVです。そして車というのは欧州とか日本とかはおまけで、北米と中国でいかに売るかです。環境面でのリードを保ちたい欧州各国はディーゼルを捨てBEVに舵を切ります。
ついでにメルセデスは考えます。世界的に貧富の差が拡大する中、金持ちを相手にしないと中途半端になって滅びると。
クルマは完全にBEVへ。そして下のクラスは切り捨てて高級車メーカーとして富裕層を相手に生き延びる作戦です。
〇 それで、魅力的なBEVって出せるの?
( ゚Д゚) これが、わからない。
Mercedesの戦略的には、これからのMercedesの新ボトムはEQAが担うのでしょう。700万くらいすかね。Cクラスのボトムが100万以上上がって話題になりましたが、Mercedes的にはこれからのボトムはこの辺ってことでしょう。
そうなると、これまで数を売り、数を売るための対応を続けてきた日本のディーラーはとんでもない負担になります。
何しろ仙台市内にメルセデスのディーラーは4か所もあります。うち3つがヤナセ。これがある日、やっぱり高級路線ですボトム700万ですってなると、台数は相当落ちるでしょう。
何しろ、仙台は都市規模のわりに金持ちのいない都市です。支店経済都市と言われる通り、地場の産業はほぼ東京の企業の支店であり、金を持ってるのは支店長という世界です。このランクはCクラスまでは買えてもその上は買えない人達です。
まぁ、それでも。価格相応の立派な車が出てくればいいかもしれません。
コストカットの嵐に必要装備の削減、特に安全系の装備の削減が目立ちます。
いくらメーカーがEVすごいよって言われても、言ってしまえばEVはどこが作ってもすごいのです。問題はそれに対してどんな値付けをできるかです。
ドイツ車ユーザーは価値のある車に対価を払ってきたはずです。
そんなクルマは出せるんでしょうか。
〇 まぁ
将来GLB乗り換えようと思ったら買える車がなくなってんじゃね。とかいう話。
なお僕の収入が伸びる予感は全くない。
Posted at 2021/12/25 08:28:00 | |
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