
さてまぁ。CX-60である。
なんだろうこの車。さっそくハリアーやNXなどと比較されていたが、
本質的に比較すべきクルマはあれしかないだろう。
クラウンである。
〇 なぜにSUVなのか
youtubeで自動車評論家が現行ハリアーVS中古GLCみたいな企画をしていたが、
SUVというのはFFとFRのネガもポジも飲み込んでしまう特性がある。
FRだから室内が狭いということもなく、FFだからかっこ悪いということもない。
実際、魅力的なデザインのFFのSUV、FFベースの4WDのSUVがそれこそ超高級車部門でも出てる。
そして思い出せば、少し前にリークされたクラウンSUVの話題である。
あのクラウンがSUV?ってなんか大騒ぎになったが、
新時代のクルマの基本の形がセダンからSUVになったとすれば、クラウンがそのままSUV化するのもあるのかもしれない。それをCX-60を見て思った人も多いのではないだろうか。
もちろん、マツダはCX-60を出すためにエンジン縦置きFRを開発したわけではないので、本命はやはり新マツダ6(もしくはその上?)だろう。
しかし、今は猫も杓子もSUV。乗り降りしやすいし運転しやすいし、
なにより「でかい」というのはわかりやすい高級アイコンである。
思い出してほしい。志半ばで倒れていった「小さな高級車」たちを。
〇 高級車だから。
そうなると、マツダが省エネになると言い張ってる直6エンジンも、走りのため、プロポーションのためと言い張るFRも、そんな大層な理由でないことがわかる。
「俺は高級車を作りたいんだよ」
マツダの本音はこれだけである。だから、高級車が欲しい人が買えばいい。
〇 高級車の魅力ってなんだろう。
これがわからない。いまだにわからない。
俺はいまだに三越とイトーヨーカドーの違いがわからない(それはまずいやろ)
100円ショップのボールペンがあかんのはわかるが、ちゃんとUNIあたりを買えばめっちゃ使いやすいし、高級万年筆の価値はわからない。
そもそも。高級車の価値を貶めたのは、王者トヨタである。
今、一番トヨタで売れてる高級車は何か。FF直4横置2500ccのアルファードだし、レクサスならこれまたFF直4横置き2500ccのNXである。
だいたいクラウンだって今の大勢は直4である。なんでもかんでも直4。
そら、スバルもなんとか生き残ってしまうわ。
トヨタさんの「FRとか6発とかお前らわからんやろ? とりま広けりゃいいんやろ? あと木目」みたいな声が聞こえてくるようです。
まぁなにせあのBMWが3気筒エンジンを積む時代である。高級車とはいったい。
我らがMercedesはEクラスに1500ccエンジンである。高級車とは(略
〇 さて
そんな偽物の高級車があふれかえるなかで、マツダが渾身の力で投入した、「真の高級車」、それこそがCX-60である。そうなると国産車でライバルとなりえるのはクラウンのV6しかない。というか、まぁその向こうに赤いトヨタ店の真の王者「ランクル」がいるわけですが。
そうなればでかい・高い。という批判が的外れなわけがわかるだろう。むしろ、マツダはCX-60の北米版70をすでに名言してるわけで、日本向けのナローボディありがとうございます!ってお礼を言うのが筋だ。知らんけど。
〇 なのでレクサスとの比較は割に合わない。
レクサスが日本に上陸したとき、トヨタは自信満々に言った。
「レクサスでは後輪駆動車か、それに準じた4WDしか販売しません!」
実際、それにこたえるようにレクサスの旗揚げは IS GS SCで行われ、それに本命LSが加わって完成した。
まぁ、自分の宣言にとらわれないのがさすが王者である。
この辺、マックなんかもそうやな。これからは健康志向、サラダを充実!とか言っておきながら舌の根も乾かぬうちにメガマック投入したり、軌道修正が早い早い。
レクサスがほぼほぼFF屋さんなことに意義はないだろう。
なので、マツダとレクサスでは見てる方向が違う。比較は無意味ではなかろうか。
まぁ、700万渡されて車買ってこいと言われたらレクサス行くけど(おい
Posted at 2022/03/12 07:45:47 | |
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