
ことの発端は、あれだ。
徳島からスタンフォード大学に進学した。とかそういうやつ。
うん、まあ、すげえんじゃないですかね。
〇 まぁ、それで終われば良かったのだ。
ただまぁ大学というのは目的を果たす手段であって目的ではないですから、スタンフォードを出てこんなすげえことをしてます。それでいいはずなんですが。
この徳島からスタンフォードに進学した女子大生。本を出しちゃうわけですね。
その名も「夢をつかむ力」
で。
「味方なし」 父親は東大卒の教授 彼氏は灘からハーバード?(真偽不明)
「お金なし」 徳島の名門私立にいて留学費用入学金も余裕で払える
「英語力なし」 高2で英検2級
というわけで、炎上するわけになったという話。
それに対しての、まぁコメントが
「裕福な人間が貧乏人から貧乏すら奪う」という中々に心抉られるワード。
恵まれてるやつが貧乏人のふりをして、貧乏人は努力が足りないだけだ。というやつですね。
〇 まぁ、彼女は本当にそう思ってたんだと思うよ。
まぁ、田舎です。田舎だから味方がいない。これは本当です。
お金なし。教授ってまぁそれなりにはもらってますが、あくまでそれなりです。さらに、あれですよ。こういうおうちって成金的な金の使い方をしませんので子供目線だと金持ちじゃないように見えるんですよ。プリウスに乗ってる勤務医。みたいな。
英語力なし。これももう、ほんと何と比べるかなんですよ。英語できる奴ほど英語力ないって言うのは、そういう人たちばかり見てるからです。宮城の田舎でも山ほどネイティブいますしね。
だから、彼女は本当に自分が「味方なし」「お金なし」「英語力なし」だと思ってた。そこから進学した自分めっちゃすごいでしょう?って思ってる。まぁ、そんなところだと思います。
〇 さて
まぁどんなゲタを履いてようが地方からスタンフォードは普通にすごいんですよ。それでよかっただけの話です。別に本を出す必要も貧乏人に「自分も貧乏だけど頑張ったよ!」みたいなアピールをする必要はないわけです。
だいたい、本物の貧乏とか、目に入らないんですよ。
〇 近所の塾
うちの近所の塾。つーか、塾だらけですよ。
そこの窓にでかでかと書いてあったんです。
東京の小学生が私立名門中高一貫校を目指して「二月の勝者」をやってるというのに、田舎の中学生は「わーい公立高校受かったー」って喜んでるわけです。
え? それが何が悪いのか?って
いいですか。全員が二高や三高(宮城の名門進学高)に行ってるわけじゃないのに、全員が合格。つまり、全員が全員、全力で挑戦し尽くしたわけじゃないんです。挑戦し続けたら、当然落ちます。落ちたら私立に行きます。そして公立高校に落ちた悔しさを私立高校3年間で燃焼させて大学受験に臨むわけです。
もちろん、みんながみんな行きたい高校が公立高校で、全員合格したんだからいいんでしょ?って言われればその通りです。
でもね、たとえ、親が、教師が、何より本人がそれを望んだとしても。
そこで公立高校のランクを落として合格を確実に取りに行けば、それは大学受験の時に大きな差となるわけですよ。
そして、公立高校という枠でしか頑張れないのが、田舎ですよ。これこそが「お金なし」「味方なし」なんですよ。
という熱い言葉をどこかに書きなぐりたい二流私立高校卒のわたくしでございました。
Posted at 2022/05/09 18:04:11 | |
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