2022年09月12日
宮城県桃生郡河北町飯野川で僕は神童であった。
末は博士か大臣か。いまだに小学校にも上がらぬ僕を周りはそうおだて上げた。
「石高(石巻高校)から東北大だな」などと親戚のおじさんも言ってくれていた。
(´・ω・) まぁ、そんなことはないんだがな。
なお石高(セキコウと読む)は新沼謙治も出た地域の進学高でおじゃるぞ。
〇 まぁ。
末は博士か大臣か。とは明治初期の言葉だそうである。
まだ「政治家」というものが期待の職業だった名残で、まずは政治家、ダメなら博士、もしくは軍人。という順番だったらしい。
今どきだれが大臣なんかなりたがるんだ。って感じだが。大臣なっても普通に選挙で落ちるし、ほんとなんなんだろうな、大臣て。
ちなみに博士は一応チャンスがあった。大学の研究室でマッピーをしてたらいつの間にか教授が後ろに立ってて
「君でいいから、ドクターこんか?」などと言ってくれた。
実験実習で学生を指導する人員が足りなかったのだな。
〇 子供を見つつ。
そんな田舎の神童たちも中学高校と集められるうちに凡人へと変わり、凡人ならではの努力を強いられる。本当に頭いい奴ってのは本当に頭がいいのだ(何。
うちの子供は・・・すでに凡人だろう。凡人が背伸びを続けるのだ。大変だ。
少子化が問題になっているが、たぶん少子化の根本的なところはすでに我々の親世代にあったのだろう。うちの祖母は7人兄弟だが、うちの父母になるとすでに2人とか3人とかになる。二人兄弟というのは、途中で子供が死ぬことなんか考えてない子供の数だろう。子供が死ななくなったのだ。
子供2人産んで、しっかり教育をして、立派な大学や企業や職業につける。
ああ、あのおうちは立派だねえ。となる。
かたや子供5人も産めば、あの家は無責任だねえ。となる。そりゃ少子化するわな。
そんな少子化の目が出たところに、さらに「いや子供よりも自分が一番大切じゃね」ってなれば、当然子なし夫婦や独身が増える。妥協して結婚して妥協した子供が二極化した世界で酷い目に合うなら産まない。ってのはまぁまっとうな判断かもしれない。かくして、日本に限らず、すべての先進国は少子化へと突き進む。
そこには、子供は死なずに成長し、教育をほどこし幸せにする。という何より自分の子供の将来を考える本能があるからだ。人間は本能で少子化してるのだな。
〇 目指せ外資。
円安が進む。日本という国が沈んでいく。
その時に「〇〇ちゃんが頑張ってこの国を立て直すのよ」とは、まぁならない。ならないよね。
「英語を学んで外資に勤めてドルで給料をもらえるようになりなさい」だよね。
ちょっと前まで「公務員になりなさい」とか言ってた気がするが、公務員があまりいい職でないことが(これ公務員によると思うのだが)ばれてしまったからなぁ。
かくして子供は、医者か外資を目指す。末は医者かGAFA社員である。まぁ、そこにいけなければ介護とか福祉とかに行くはめになるのかな? まぁ、なんて夢のない未来なのかしら。
まぁ、そのまた昔は「お国のために戦ってこい」と言ってたんだから、それに比べて健全なのかもね。
まぁ、子供3人。この世のどこかで元気で幸せなら父さんと母さんはそれでいいよ。
Posted at 2022/09/12 18:25:08 | |
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