
こんにちわ、どぅりんりです(^^♪
今回は2008年ごろよりスペアタイヤに代わって搭載が始まったパンク修理キットについてのアレコレをお話ししていきます。

もともと平成初期までは予備用タイヤの搭載義務が自動車にはあり、走行性能の基準をクリアした交換用の予備タイヤが搭載されていました。
予備タイヤとは純正装着タイヤと同一のものを搭載するいわゆるスペアタイヤと、応急用予備タイヤといわれるテンパータイヤというものがありました。
スペアタイヤは交換後の走行要件は設けられていませんでしたが、テンパータイヤはその性質上、最高速度80km/h以下、走行距離100km以内となっています。

しかし現在では搭載義務がなくなっており、予備用タイヤやパンク修理キットの搭載義務はありません。
パンク修理キットが登場した背景は燃費や重量だと思っている方が大半かと思いますが、実はもっともな要因があります。
予備用タイヤは9割以上利用されず廃棄されていたことです。同時にホイールもあるわけですから鉄やアルミの金属も未使用のままリサイクルに戻っていきます。この実情を国交省は兼ねてから把握しており、義務化を撤廃したのです。
パンク修理キットの登場は自動車メーカーとしての安全対策の一環で搭載されているにすぎません。なぜなら知識なしには容易に使えないからです。
パンク修理材は有効期限を4年と定めており、一度開封すると再使用はできません。また、使用するとホイールに付着した修理材の剥離にはかなりの労力を要することから推奨していないという矛盾を孕んでいます。さらに応急処置修理セットは「タイヤの接地面」で「3mm以下の穴・傷」、「タイヤ1本のみ」という条件でないと使うことができないと限定されています。果たして継続して搭載しておく意味はあるでしょうか?
意識の高い人ほど逆に必要はありません。
車を労わるならロードサービスを利用しましょう。

しかし、予備用タイヤを搭載していないと車検に通らない車種が存在することを覚えていきましょう。

全長に関係している場合です。トランク後部に搭載されている予備用タイヤは全長に含まれているため、車検の際に搭載していなければなりません。
また、搭載がされている予備用タイヤには管理義務があります。交換して危険性のあるタイヤは車検に通りませんので心にとめておきましょう。たとえ履かなくても4年から5年程度でタイヤ交換になります。そういった車種にお乗りの方はしっかりとメンテナンスを行うことをおすすめします。予備用タイヤ装着の際の注意点は空気圧がないことです。日ごろから確認をしていないといざというときに使えないことになります。1シーズンに1回、夏と冬で確認しましょう。

ともあれ特定の車種を除けば搭載義務はありません。もし修理キットが期限切れだから車検に通せないなどと整備士に言われたらドヤ顔でこう言いましょう。
「じゃあ通しませぇぇぇぇぇぇぇん」と!

スペアタイヤの非搭載車が増えたのは、2009年にエコカー政策が施行されてからのことです。一定の燃費基準を満たした車を購入する際に「エコカー補助金」が支給されるようになったことや、自動車税(種別割)などが減税される「エコカー減税」がスタートしたことで、燃費性能の良い軽量でコンパクトなエコカー対象車が人気を博すようになりました。燃費性能を高めるには車の重量をいかに軽くできるかにかかっているため、重量が約10kgもあり使用頻度が少ないスペアタイヤは廃止対象になりました。こうした環境への配慮や軽量化の影響により、スペアタイヤを初めから搭載していない車種が増えています。
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車だいすき | 日記
Posted at
2021/03/07 15:26:29