
どぅりんりです(/・ω・)/
引き続きお話を進めていく上で避けて通れない内燃機関のエネルギー損失をお話しします。
一昔前はエンジンの性能の指標としてグロス値、ネット値なんて表記が併記されたりしました。この数値の基準になるのは、ベンチと言われるエンジンフレームの状態で測定した値と車両に組み付けて測定された値です。なぜこの話をするかと言いますと、内燃機関は、ポンピング損失、吸排気損失、補機駆動損失などによって約50%から80%ものエネルギーを失っています。
この損失を、許容して設計され、試験で実測されたのがカタログの燃費であり、エンジンパフォーマンスなのです。

これから申し上げることは極論になりますが、エンジンのシリンダーやロッカーアームなどの摩擦抵抗を高性能エンジンオイルによって低減できれば、パワー向上や燃費向上は容易にできますし、電装品とエンジン系の電力供給を分けることができれば電装品の駆動で動力の影響は受けなくなるということです。
ですから、添加剤や、高性能エンジンオイルによるパワー向上や燃費向上は極端な例というわけでも稀な例でもなく、当然の結果と言えます。
ではメーカーはなぜ採用しないのでしょうか?環境性能や競争力の観点からすれば、採用されてもおかしくないからです。
それは一つに消耗品であるということです。そして使用環境に左右され、エンジンを良好なコンディションで保たなければならず、性能を安定的に提供できないからということです。
また、エンジンオイルも高性能化が進み、単価は30年前の3倍以上とも言われています。昔の車からすれば、鉱物油も高性能オイルになるほど進化しています。
一方電装品は増える一方なのです。全席ワンタッチパワーウインドウ、雨滴感応ワイパー、シートヒーター、左右独立フルオートエアコン、電動コンプレッサー、電動パワーステアリング、クリアランスソナー、ブラインドスポット、自動ブレーキなど様々です。もし、これらの電力消費を低減できるキャパシタが存在すれば、イグニッションやラジエーターファンに安定的に電力を供給でき、体感できるほどのパフォーマンスの変化が期待できるのは決して難しい話ではありません。

近年電動車両の普及でニッケル水素電池からリチウムイオン電池を採用する車が世に出回るようになりました。しかしこれまでの自動車の開発過程で、電装品の電力供給はオルタネーターの容量でカバーしてきたのです。
リチウムイオンバッテリーは熱管理が繊細で、パフォーマンスを発揮するためにはコントロールしなければなりません。寒冷地仕様や、ハイブリッド車には氷点下時用のヒーターや発熱時の放熱装置が備わります。そういった点で温度変化に強く、コントロールしやすいのがニッケル水素電池でした。
何事にも長所短所の特性があります。その理解の先に、求める結果が存在するのであれば利用する価値があるのです。
エンジンオイルやキャパシタなどの電装チューンも、車という工業製品を弱点や特性を理解して使われる方にはきっと満足のいく成果が付いてくるものと思います。

アルファードハイブリッドに取り付けたEDLCも1000000μF=1Fです。バッテリーの代わりをさせようと思えば微々たるものですが、コンデンサチューン製品でいえば高容量です。要求電力を消費電力が上回った際、電装品への供給が優先されます、それによって出たパフォーマンスへの影響をECUなどが電圧値で検知して回転数を上げるわけですが、少なからず補助として機能したことが体感出来た結果でした。
このあとは、純ガソリン車のクロスロードにも取り付けていきたいと思います。
乞うご期待!
Posted at 2021/07/09 21:42:37 | |
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