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2025年02月01日 イイね!

ロシアのアフリカ戦略

ロシアによるアフリカ戦略の話を…とは書いてみたものの、どこから書き始めましょうか?

いくつか写真なども集めたのですがとりあえずテキスト文書だけで投稿、後日写真や地図などを交えて加筆修正します。



アフリカには54の国連加盟国があり、それぞれが国連決議の際の投票権を持っています。国際社会の中でイニシアチブを取っていく為にはアフリカ諸国からの支持は欠かせません。

古くからソ連・ロシアや中国のような安保理常任理事国の権威主義国家は影響力を維持すべくアフリカ諸国への支援に積極的でした。



近年ロシアのアフリカ戦略に重要な役割を果たしてきたのは民間軍事会社ワグネルでした。

エフゲニー・プリゴジン率いるワグネルは主にロシアの退役軍人を雇ってアフリカ諸国で活発な活動を行なってきました。

2023年6月、物資の支援が不充分な中でウクライナ紛争のバフムト攻略作戦で多大な犠牲を出しながら奮闘していたプリゴジンがついにプーチンに対してブチ切れ、兵を率いてモスクワに向けて進軍を始めてしまうという事件が発生してしまいました。

この時はベラルーシのルカシェンコ大統領が仲裁して結局プリゴジンは兵を引き上げましたが、その二ヶ月後プリゴジンが乗った航空機のロシア国内での「墜落事故」によりプリゴジンは死亡、ワグネルは事実上解体され現在ではロシア国軍がワグネルの活動を引き継いでいます。



アフリカのサハラ砂漠周辺のエリアでは近年「イスラム国(IS)」が勢力を拡大させており、そのテロ活動による治安の悪化に各国頭を悩ませております。アフリカの途上国では独裁国家であれ民主的国家であれ多かれ少なかれ汚職や腐敗が横行しており、国軍の装備や兵士への待遇という面で問題を抱えていました。

そうした中、マリ、ブルキナファソ、ニジェールといった国々でテロリスト達よりプアな装備でテロリスト達と戦わなければならなかった軍人達の不満が蓄積した結果軍事クーデターが発生するに至りました。

一方で中央アフリカ共和国において国内資源の権益と引き換えに大統領警護の任務を委託されて忠実に実行していたワグネルの活動が注目され、上記3カ国では対テロ作戦でワグネルの支援を仰いできました(ニジェールではクーデター直後にプリゴジンの「事故死」が発生したため直接ロシアに接近しています)。

一方で上記3カ国の旧宗主国であるフランスを中心とした西側諸国はエリアでの影響力が低下してしまいました。対テロ対策で駐留していたフランス軍は上記3カ国のみならず、最近ではチャドやセネガル、コートジボワール等でも撤退を余儀なくされています。

フランス軍がサハラ砂漠以南のアフリカから相次ぎ撤退…ロシアは軍事政権への協力で影響力強める



シリアのタルトゥースから今回ロシアが海軍基地を撤退することとなったようですが、ロシアのアフリカへの兵站基地ともなっていたタルトゥースの機能の代替をリビアに求めようとしている旨の報道が一時期ありました。その後の情報をフォローしきれていないため結局どうなったのかはわかりません。



タルトゥース海軍基地を失うということはロシアにとって大きな痛手であるとの解説がなされていますが、個人的にはそれには若干の疑問が残ります。

ウクライナ紛争勃発以来、黒海と地中海を繋ぐボスポラス海峡・マルマラ海・ダーダネルス海峡を管理しているトルコはモントルー条約に則り軍艦の通行を厳しく制限しています。

仮に通行できたとしても、黒海ではウクライナの海上ドローンの活動が活発であり航行には大きなリスクが伴います。実際に現在のウクライナ紛争においてロシアの黒海艦隊は激しく損耗し、現状殆ど機能できていません。

バルト海からアフリカに兵站物資を海上運搬する際に、東地中海沿岸部であるタルトゥースの地理的条件がどれだけの重要性を持つのかというと疑問です。

リビアに拠点が作れればロシアのアフリカ戦略はさほど大きなダメージを受けないでしょう。



リビアの内戦は2020年に停戦が成立したものの、西部エリアを支配する暫定政権「国民合意政府(GNA)」と カダフィ派の残党ハフタル将軍率いる「リビア国民軍(LNA)」が支配する東部エリアとに分裂した状況が続いています。

ロシアが拠点を作るとすればロシアも加担しているLNA支配エリアとなるでしょう。

ただロシアとしてはウクライナに軍事リソースを大きく割かれており、米国でトランプ氏が大統領に復帰して停戦への圧力が加えられる中でロシアのアフリカ戦略がどうなるのか?

今後の動きが全く予見出来ない状況となっております。
Posted at 2025/02/01 15:02:42 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年01月24日 イイね!

シリアその後 その2

シリアその後 その2さて今回呆気なく崩壊してしまったアサド政権ですが、国内メディアでも解説されている通り政権の後ろ盾となっていたロシア、イラン、そしてレバノンのシーア派勢力でありイランと関係の深いヒズボラが皆疲弊・弱体化してしまっていたのが大きな要因でした。

言うまでもなくロシアはウクライナに軍事リソースを取られ、イランとヒズボラはハマス-イスラエル戦争に乗じてイスラエルを挑発していたらマジギレしたイスラエルにフルボッコにされてしまいました。

シリア国内のヒズボラやイラン革命防衛隊の拠点もイスラエルの空爆の対象となり相当なダメージを受けていた筈です。

この状況下でHTSは主にトルコ(そしておそらくカタール)の支援を受け、昨年11月末から一気に攻勢をかけてあっという間にアサド政権軍SAAを駆逐してしまいました。

HTSの動きを察知したイラン革命防衛隊がアサド政権に2ヶ月くらい前から情報を伝えていたようですが、バッシャール アル アサドがそれにどう対応していたのかはわかりません。おそらく(アサドが自伝でも書かない限り)今後も明らかにならないでしょう。

戦力的にはSAAの方が優位だと思われていましたがSAAの兵士の士気が極めて低かったとも伝えられています。

内戦と経済制裁で国内経済が疲弊する中、SAA兵士達には充分な給与が支給されず待遇に不満を持っていた者も多かったという報道もありました(真偽はわかりません)。

そしてアサドがモスクワに亡命した後、残されたロシア軍は結局シリアから撤退を余儀なくされてしまったようです。

シリア国内にロシアはタルトゥース海軍基地、ラタキア国際空港に併設されたフメイミーム空軍基地(冒頭地図参照)、そして北東部のカーミシュリーにヘリコプター基地を持っていましたがいずれも撤退となるようです。



ホントにタルトゥースから撤退するのか?って疑問に思っていましたが、最近それが決定的になった旨の報道がありました。

Syria ends Russia’s 49-year control of strategic Mediterranean port

(英語ソースですが探せば日本語のニュースもあるかと思います…まあ機械翻訳で充分読めますが)

タルトゥースはロシアのアフリカ戦略の拠点ともなっていましたがそれを失うことになってしまいました。

次回はシリアの話から少しズレますがロシアのアフリカ戦略のお話を書こうかと思います。
Posted at 2025/01/24 23:08:55 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年01月23日 イイね!

シリアその後 その1

シリアその後 その1仕事がまあまあ忙しい中若干体調を崩したりしているうちに1月も下旬になってしまいました。たまにはブログ上げないと(^_^;)

元日にシリアの話題を出したので、とりあえず今回はこれで。

ご存知のように先代のハーフィズ・アサドから50年以上続いたアサド政権が呆気なく崩壊してしまいました。

冒頭画像は現在のシリアの勢力図ですが、昨年11月の勢力図はこうでした。



地図の色分けはこんな感じです。




ネタ元はLive UA MAPさんからです。

今回アサド政権打倒を先導したのはハイアット・タハリール・アル・シャーム…HTSと呼ばれる勢力です。4年前のブログ記事では「シャーム解放機構」という日本語名で紹介しました。

元々は自由シリア軍(FSA)とかヌスラ戦線と名乗りアルカイーダに忠誠を誓っていた勢力ですが、ロシアとイランやヒズボラに支援されたアサド政権軍 シリア アラブ軍(SAA)の攻勢で一時はかなり弱体化しダマスカス周辺を含む支配エリアを失い、アサド政権側との停戦の際に武装解除させられた上で「人道回廊」と称する長距離バスでシリア北西部のイドリブに追いやられていました。

その後このグループは「アルカイーダとの関係を断絶した」とされていましたが実態はわかりません。

アルカイーダといえばサウジアラビアの国教である「ワッハーブ派」と呼ばれるイスラム教スンナ派の原理主義勢力です。湾岸戦争以降サウジアラビア国内に米軍等の「異教徒」の軍隊が駐留している事に憤慨して過激化、2001年の911のテロを実行したことはご存知の事と思います。

現在のHTSはそのようなテロ組織のイメージを払拭すべく必死ですが、元々は有象無象の軍閥の集合体であり今後どうなるのかは予断を許しません。

もちろん世界各国がHTSの「テロ組織指定」を解除しない限り日本を含めた国際社会からの経済制裁も解除されず、そのままでは国内経済を立て直してシリア国内を統治し続けるのは困難でしょう。

今後のシリア情勢については様々な解説がなされていますが、自分を含めシリア情勢を長年フォローしていた人々からは悲観的な意見が多いようです。

シリア情勢に影響を与え得るプレイヤーであるトルコ、ロシア、イラン、ヒズボラ、イスラエル、米軍を中心とした「有志連合」に参加している西側諸国、イスラム国(IS)、そしてシリア国内の各勢力であるHTS、シリア国民軍(SNA)、シリア民主軍(SDF)、アサド政権から厚遇されていたアラウィ派勢力…これらすべてに関して書こうと思うとなかなか大変です…

ということで今回はここまで…
Posted at 2025/01/23 18:19:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年01月02日 イイね!

新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます新年明けましておめでとうございます
結局去年もあまりブログ更新しなかったなあ…

2025っていう数字は算数・数学が(苦手・嫌いな人にはどーでも良い話ですが)好きな人にはなかなかおもしろい数字なんだだそうです。

まあ
2025=45x45
=(1+2+3+4+5+6+7+8+9)x(1+2+3+4+5+6+7+8+9)


となるのみならず

1x1x1+
2x2x2+
3x3x3+
4x4x4+
5x5x5+
6x6x6+
7x7x7+
8x8x8+
9x9x9=2025


というお話なんですけどね。



昨年は日本を含め世界各国で色々政治状況が激しく変化しました。

シリア共和国でアサド政権がまさかのあっという間の崩壊と言うことで色々書きたい話もあるんですが、この話は書き出したら止まらないだろうなあ…

シリアの話は4年前に1度書いたんですが、ざっくりと書いたつもりでも長文になっちゃいます。

ロシアやイランが絡む話ですし今後が未だまるで予見できない状況なんで大変です(笑)

ちょっとずつ書いてみようかな?

それでは1 ³+2 ³+3 ³+4 ³+5 ³+6 ³+7 ³+8 ³+9³年が皆様にとって良い年となりますように…
Posted at 2025/01/02 01:13:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年09月30日 イイね!

運転用サングラス完成

運転用サングラス完成オーダーしていた運転用サングラスが出来上がりました。



フレームはNOVA Sports 73という製品。「複式跳ね上げフレーム」と呼ばれる、レンズを前後2枚、左右併せて計4枚入れられるタイプです。前玉は必要時には「跳ね上げ」て後玉だけにすることができます。

レンズの前玉はHOYA のPolatechという度なしの偏光ブラウン、後玉は無着色の遠近両用の矯正用レンズが入ってます。





個人的にはこのような天地幅の小さいフレームはあまり好きではないのですが、レンズの枚数が増える分レンズを小さめにしないと重くなってしまうこともあってこれを選びました。

運転専用ということで作りましたので見栄えは二の次。このサングラスを掛けた自分の顔を鏡で見ると違和感半端ないですが気にしないことにします。そもそも跳ね上げフレーム自体あまり見栄えの良いものではなく、ましてや前玉を跳ね上げた時の見栄えなど気にしてもしょうがないでしょう。今回は機能優先です。

受け取ったのが9/28土曜日の夕刻、お店を後にしたのは日没後だったのでそのままケースに入れて帰宅。翌29日の日曜日に早速使用してみました。

曇天だったのでサングラスの必要性を感じない状況でしたが、掛けてみたらやっぱり視界は若干暗め。

ブラウンカラーは波長の長い赤色光の透過率が他の色より高くなりますので、ブレーキランプや信号の赤い光が相対的に目に付きやすくなるというのが新たな発見でした。これは運転用サングラスとしては好ましい特性かと思われます。



当面 日中の運転はこれを使用、夜間はTALEXのMO'EYE BROWNを入れたAviatorという使い分けでいきます。
Posted at 2024/09/30 22:06:31 | コメント(0) | トラックバック(0)

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