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2022年12月08日 イイね!

カタールという国

カタールという国サッカーワールドカップカタール大会の序盤に活躍を見せたアジア勢でしたが、決勝トーナメント一回戦を終えて日本代表を含めすべて姿を消しました。

ベスト8進出という目標に向かって戦ってきた日本代表でしたが、残念ながらクロアチアにPK戦の末敗退という結果になりました。

試合を見ていて「これは勝てそうにないな…」と思ったドイツとスペインには勝利し、「これなら勝てる!」って思ったコスタリカとクロアチアには勝てなかった…っていうのが、サッカーというスポーツの難しさであり面白さでもあります。

次回大会にまた期待しましょう。



ワールドカップが開催されているカタールという国も色々問題があるという話を前に少し書きました。

カタールはアラビア半島からペルシャ湾に向かって突き出た半島国家です。

サウジアラビアと国境を接し、ペルシャ湾に浮かぶ島国バーレーンとも地理的に近い関係にあります。

石油や天然ガスに恵まれた資源輸出国である一方で、ドーハは近年金融都市として発展しており、また世界的に有名な報道メディア「アル・ジャジーラ」のある国でもあります。

住民の8割以上が外国人労働者であり、国民の多くはイスラム教スンニ派の中でも原理主義色が濃い「ワッハーブ派」を信仰しています。

サウジアラビアもワッハーブ派が国教とされていますが、バーレーンはシーア派が多数派の国家です。

バーレーンとカタールは「ハワール諸島」の帰属をめぐって揉めた経緯もあり敵対関係にあります。



一方でバーレーンとサウジアラビアは国王同士が縁戚関係にあり友好関係にあります。

かつて「アラブの春」と呼ばれた民主化運動を主導した「ムスリム同胞団」というスンナ派原理主義組織がありますが、サウジアラビアはムスリム同胞団を「テロ組織」認定しているのに対し、カタールはムスリム同胞団を支援していると言われています。

ムスリム同胞団が主体となっている組織として、パレスチナのガザ地区を実効支配している「ハマス」という組織があります。現在でもハマスは反イスラエル闘争を続けていますが、これを主に支援しているのがカタールだと言われています。



レバノンで反イスラエル闘争などの活動をしているシーア派組織のヒズボラという集団があります。アラビア語でヒズブというのは「政党」を意味し、「アラー(神)の党」を意味するアラビア語「ヒズブ・アラー」がカタカナでは「ヒズボラ」とか「ヒズブッラー」などと表記されます。

ヒズボラはシーア派国家の雄であるイランの支援を受けていますが、イスラエルと敵対する者同士ということでイランやヒズボラは現在ハマスとは良好な関係にあるようです。

一方でシリア内戦ではアサド政権を支援しているイランやヒズボラは、ムスリム同胞団主体の反政府側とは敵対関係にあります。

そして世俗主義国家であるトルコ共和国のエルドアン大統領は、実はムスリム同胞団に近いイスラム主義者だったりしますので、カタールとトルコ共和国は現在良好な友好関係にあります。

またイランとトルコは比較的友好関係にあります。

アル・ジャジーラがサウジ王室のスキャンダル等の情報、報道を面白おかしく垂れ流していたり、カタールがムスリム同胞団を支援している事にブチ切れたサウジアラビアが、2017年にバーレーンやUAE等と共に突然カタールとの断交を発表するという事件が発生しました。

2017年カタール外交危機 - Wikipedia
https://onl.sc/PBG8p47


これを受けてカタールはイランやトルコとの関係を更に深める結果になりましたが、米国がトランプ政権からバイデン政権に変わろうかという2021年初頭にこの問題は終結しました。

バイデン政権がサウジアラビアから距離を取ろうというのが明白な情勢でしたし、イランと敵対しているサウジアラビアとしては自国の安全保障上、カタールとイランがそれ以上接近するのは好ましくないという判断だったのでしょう。

そのサウジは、バーレーンやUAEなどと共にトランプ政権末期からイスラエルに接近しているというのが今の中東情勢です。

中東諸国の中で比較的大国と言えばトルコ、イスラエル、サウジ、イランですが、

イランとイスラエルは敵対
イランと米国も敵対
イランはサウジとも敵対
イランとロシアは友好関係

イスラエルと米国は友好関係
サウジがイスラエルに接近中
サウジは中国にも接近中
サウジとバイデン政権は微妙な関係に

トルコはNATO加盟国でありながら
イランとは比較的友好関係
ウクライナ紛争では比較的中立の立場




天然資源に恵まれ経済的に豊かだとは言え、地域では比較的小国のカタールという国家が置かれた難しい立場を(自業自得の面も多々ありますが)理解できれば、このニュースが伝えている事の意味が理解しやすくなります。

アングル:「政治行動禁止」のカタールW杯、二枚舌との批判も | Reuters
https://jp.reuters.com/article/soccer-worldcup-stadium-politics-idJPKBN2SQ05O


(続く)
Posted at 2022/12/08 22:27:09 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年12月03日 イイね!

サウジアラビアのあぶない外交〜舐められるバイデン

サウジアラビアのあぶない外交〜舐められるバイデン前回の記事でバイデンはサウジアラビアやイラン、北朝鮮に舐められてると書きました。

7月にバイデンはサウジアラビアを歴訪し、折からの原油高に対して原油の増産を要請しました。

大統領自らがわざわざ訪れて、ムハンマド・ビン・サルマン(MBS)皇太子に直接要請したものの確約を得られない歴訪になってしまった事は既に書きました。

苦悩するバイデン
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/46253980/


カショギ事件に直接関与していたとも伝えられていたMBSですが、バイデンからその話を振られたMBSは激怒したとも伝えられています。

バイデン氏、サウジ皇太子と初会談 カショギ氏殺害巡り対立 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/usa-saudi-biden-crownprince-idJPKBN2OQ1R6


バイデンとしては民主党左派からの突き上げでサウジの人権問題などを無視できない立場なのはわかりますが、これでは原油増産をお願いしに行ったのか喧嘩をしに行ったのかわかりません。

8月には日本の岸田首相もサウジ訪問を予定していたようですが、その後岸田首相自身がCOVID-19に感染してしまった事もあり、その話はお流れになってしまいました。

その後もバイデン政権は外交ルートを通じて増産を申し入れ続けていたと言われてます。

9月になってMBSはサウジアラビアの首相に就任しました。これを受けて、バイデン政権はカショギ事件に関してMBSを免責とする措置を取りました。

サウジ皇太子を免責、カショギ氏殺害訴訟で米政権が判断 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/saudi-usa-prince-idJPKBN2S80DQ


あくまでも「国家元首免責の原則」に基づく措置ですが、MBSに対する配慮を見せた形になりました。

それにもかかわらず、10月初旬のOPECプラスの会合ではサウジが主導して大規模な減産を決めてしまいました。

OPECプラス…減産やり過ぎだろ…おい!
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/46442660/


この減産に私も批判的な記事を書きましたが、バイデンを始めとする米政権中枢は激怒したと伝えられております。

しかしながらMBSは馬耳東風…中国や韓国に接近する素振りを見せつつ、韓国訪問後に予定されていた日本訪問をドタキャンするなどやりたい放題です。

サウジ皇太子が韓国大統領と会談、エネ・防衛の関係強化で一致 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/southkorea-saudi-idJPKBN2S70OB


サウジが12月に中国・アラブサミット開催、習氏訪問に合わせ=外交筋 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/china-saudi-idJPKBN2SL2LW


サウジのムハンマド皇太子が来日中止、ビジネスフォーラムも開催せず - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-18/RLIQ6AT0G1KW01


サウジは日米中韓の微妙な外交関係について良くわかってますね。

バイデンは
(ついでに日本も)
完全に馬鹿にされています。


OPECプラスが減産を決めた翌日の10月6日、イランはロシアとドローンやミサイルを供給する旨の合意に達したと報道されています。

EXCLUSIVE-イラン、ロシアに無人機とミサイル供給で合意 10月初め=関係筋 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-iran-drones-idJPKBN2RD1MR


サウジに舐められているバイデン政権の弱さを見て、イランもバイデン政権に揺さぶりをかけてます。

ミサイル実験を連発したり核実験の準備をしていると伝えられている北朝鮮も同様です。

ロシアがウクライナでヘマをして、中国も国内がガタガタしてるタイミングなのが救いですが、大国がそれぞれgdgdしていては世界秩序があぶない方向に進みかねません。

そもそもウクライナだってバイデンが「ウクライナには派兵しない」って言い切っちゃったからプーチンか安心・慢心してやらかしちゃった話です。

米軍のウクライナ派兵「検討していない」バイデン大統領:朝日新聞デジタル 2021/12/9
https://www.asahi.com/articles/ASPD92SF5PD9UHBI00N.html


バイデン大統領 米軍のウクライナ派遣を否定「そうすれば世界大戦になる」(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース 2/11(金) 10:46配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/45c2d9926b02bd51636fb676c8e8ef1021af9be2




日本の小市民である私のような者にとっても、今後のガソリン価格に直結する原油価格の動向は心配です。

調子に乗りすぎてバイデン政権の怒りを買ったサウジが、12月のOPECプラス会合で増産に転じるという報道も先月流れました。

サウジ、OPEC+の増産巡り協議 最大日量50万バレル増=新聞 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-outlook-idJPL6N32H0BO


この報道を受けて一時少し原油価格か下がりましたが、その後増産の話がトーンダウンしてきて、再び減産という話まで出てきています。

バイデンは完全にコケにされています。

OPECプラス、バーチャル会合で方針変更の可能性低い=関係筋 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-plus-idJPKBN2SK0C4


OPECプラス、より大幅な減産を検討へ-12月4日に会合 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-28/RM2MMET1UM0W01


中国や米国の経済失速の懸念という需要側の要因もありますが、増産期待もあって下落傾向にあった原油価格が先週からやや上昇に転じました。



4日に行なわれるOPECプラス会合の結果次第ですが、もしもここでまた減産の話が出てきたら北半球の冬本番に向けて原油価格の再上昇となるばかりでなく、国際政治の舞台で更なる緊張が高まるリスクがあります。

原油価格の予想に関しては常にハズしまくっている私の予想が今回もハズレる事を期待したいですが、どうなるでしょうか?

いすれにしても、今回のOPECプラス会合に注目です。
Posted at 2022/12/03 23:38:40 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年12月03日 イイね!

イランの話色々…その3

イランの話色々…その3このところイランの話を書いてきました。

国内の政治・経済状況が好ましくない中、ライシ政権としては本音では「核合意」を復活させたいはずです。

石油を海外に売れるようになり経済制裁が解かれれば経済が好転するのは火を見るより明らかです。

しかし米国のバイデン大統領が副大統領だったオバマ政権時代に結ばれた「核合意」は、トランプ政権になってちゃぶ台返しにされた過去があります。

イランとしては米国から何らかの譲歩を引き出せなければ安易に復活させられません。

日本をはじめ欧州諸国などの各国としてみれば、核不拡散や資源エネルギー価格高騰対策として核合意復活が好ましいのは言うまでもありません。

米国としてはイランが弱って接近して来るのを待てば良い状況とも言えますが、米国もインフレに苦しんでいます。

中間選挙後の国内政治が厳しい状況のバイデン政権の苦境を見透かしたかのように、イランは対米姿勢を硬化させています。ロシアへのドローンや武器供与の話もその一環です。

近いうちにサウジアラビアの話も書くかと思いますが、現状バイデン政権はサウジからもイランからも、ついでに北朝鮮の金正恩からも舐められています

元はと言えば中東軽視の外交…というかバイデン政権の外交政策全般が色々と甘いように感じます。

このあたりは、「何をしでかすかわからない」トランプの方が何枚も上手です。



現状を踏まえますと早期の核合意の復活はなさそうです。

しかし次期大統領に共和党候補が選ばれたら核合意の復活の可能性はなくなります。これはイランにとってもバイデン政権にとっても好ましい話ではありません。

イランにしてもバイデンにしても2024年の米大統領選の前までに「不可逆的」な核合意を結ぼうと色々画策するものと思われます。

イランと米国の外交関係は、そういう視点で見ていればある程度理解しやすくなります。
Posted at 2022/12/03 12:59:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年11月28日 イイね!

イランの話色々…その2

イランの話色々…その2さて、イランが抱える諸問題について前回から書き始めました。

以前書いたハメネイ師の重病説が流れた頃、問題のマフサ・アミニ死亡事件が発生しました。



事件については日本でも広く報道されましたのでご存知の方も多いと思いますが、ムスリム女性が頭に巻くヒジャブ(ペルシャ語だと「ヘジャブ」とカナ書きした方が発音が近いらしいですが…)の着用の仕方が正しくないということで、テヘランでマフサ・アミニという22才の女性が9/13に宗教警察に拘束されました。

イスラムの世界では女性は男性による保護の対象…との事で、「男の前で女性が髪を見せると男が発情してしまう」という理由から女性は何らかの形で髪を隠す習慣になっています。

その隠し方も宗派や地域によって色々で、隠すためのグッズも冒頭画像のように色々あります。

イランでは顔や目を隠すところまでは求められていませんがシーア派・12イマーム派を国教とする「イスラム共和国」ですので、このようなヒジャブの着用が法的に義務付けられています。

敬虔なムスリム女性にとって、男性の前で髪の毛を見せるというのはとても「恥ずかしい事」のようです。そういう歴史・文化・伝統ですので、それを非ムスリムの人が安易にネガティブに論じるのは慎まなければなりません。

しかしながら社会が女性にそれを強要するとなると、ややもすれば女性の人権に関わる問題になってきます。

当然ムスリムの中でも世俗的な考えの人々にとっては社会に対する反発の原因にもなります。なんだか日本の中高生の制服の校則みたいな話ですが、ヒジャブの被り方が正しくなく「前髪が出ていた」ということでマフサ・アミニさんは連行されました。

その後警官から暴行を受けた等と伝えられていますが、イラン当局の公式発表では「従来から患っていた心臓病により」9/16にアミニさんは死亡したと伝えられています。

アミニさんは「病死」 イラン当局、暴行死を否定 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3427871


かねてからの経済の低迷で政府に対する国民の不満が高まっていた矢先です。

そして実はマフサ・アミニさんはイランのクルディスタン州出身のクルド人でした。

この事件をきっかけに様々な場所で色々な人々が色々な理由で反政府デモを起こす事態になりました。

イラン人社会から抑圧されていたクルド人
経済の低迷に苦しむ若者を中心とした人々
街を歩いていて着衣にケチをつけられることに対する不満を持った世俗的な人々


ここでイラン当局はクルド人がデモを扇動しているとして、なんとイラクの分離主義的クルド人が多く住むエリアに国境を越えてドローンやミサイルによる空爆を行ないました。

イランがイラク北部のクルド自治区攻撃、13人死亡 国内騒乱巡り | 2022年9月29日 Reuters
https://jp.reuters.com/article/iran-iraq-security-idJPKBN2QT27R


イラン、イラクのクルド人勢力への新たな攻撃を開始|ARAB NEWS
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_80608/


明らかにイラクに対する主権侵害ですが、幸か不幸かこれは今のところ国際問題に発展していません。



日本では服喪期間として四十九日の法要というのが一応の区切りとなりますが、イスラム世界では亡くなった日から数えて40日目の追悼というのが区切りなんだそうです。

葬儀:イラン
https://www.daito.ac.jp/gakubu/kokusai/asia21/funeral/iran.html


そしてアミニさんの死後40日目にあたる10/26、イラン各地で追悼集会やそれに乗じたデモや暴動が発生しました。

女性の死から40日 数千人が墓参、全土の抗議デモで衝突 イラン - CNN.co.jp
https://www.cnn.co.jp/world/35195218.html


この騒ぎに乗じてドサクサに紛れてテロ行為を行なう者まで現れました。

イランのシーア派施設で銃撃、15人死亡 「イスラム国」が犯行声明 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/iran-women-idJPKBN2RL1GH


また、イスラム国(ISIS)が関与しているのかどうかわかりませんが、イラン国内では少数派のスンニ派が多い南東部のバルチスタン州においてデモ隊に治安部隊が発砲して死者が出る騒ぎも発生しています。

デモ弾圧、子ども含む10人死亡か イラン南東部 - CNN.co.jp
https://www.cnn.co.jp/world/35195614.html


下記はIran Human Rightsという団体がまとめた、マフサ・アミニ死亡事件以降の反政府デモによる11/22現在の死者数です。



100名を超えるバルチスタン州を筆頭に相当数に上っています。
Mahsa Amini protests - Wikipedia(英語版)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Mahsa_Amini_protests


これらの死者の死後40日目に再び大規模デモやテロが発生し…と繰り返していくと、反政府運動がどんどん拡大していく流れになります。

実は1978年に始まったイランのイスラム革命は、国外追放されていたホメイニ師をディスる報道に対する抗議デモがこのように拡大していったという経緯でした。

既に高齢になったハメネイ師の後継と目されているライシ大統領がこの状況を上手くコントロールできるのか?

上手くできれば順当に次期最高指導者の地位に就くでしょうが、コントロールを失えば現在のイスラム共和国体制が崩壊する事態にもなりかねません。

強権で抑え込もうとすれば状況は不安定化しかねません。経済的困窮が続く限り国民の不満は収束しないでしょう。

そこを解決する鍵は、やはり「核合意」になります。
Posted at 2022/11/28 14:09:55 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年11月27日 イイね!

イランの話色々…その1

イランの話色々…その1サッカーのワールドカップでアジア勢の善戦が伝えられていますが、初戦でイングランドに大敗したイランも2戦目のウェールズ戦に勝利し、グループ2位の位置に付けています。



3戦目はイスラム革命後40年以上に渡って何かと敵対してきた米国と、ベスト16進出をかけて対戦します。

敵対している国同士のワールドカップでの対戦というと、82年のフォークランド紛争を戦ったイングランドとアルゼンチンが対戦した86年のメキシコ大会準々決勝が今でも有名ですね。

この時はマラドーナの「神の手」ゴールと「5人抜き」ゴールによりアルゼンチンが2-1で勝利しました。



イランと言えば、相変わらず核合意問題が拗れています。

協議が進展しない事に業を煮やしたのか、先日イランが更なるウラン濃縮を進めました。

イランがウラン高濃縮拡大 核合意違反、IAEA決議に対抗 | 共同通信
https://nordot.app/967781942144253952


イランは終始一貫して核開発は平和利用目的だと主張し続けています。

先々代のアフマディネジャド大統領への西側メディアによるインタビューでも、核兵器開発の意図は否定されています。

古い動画ですが、アフマディネジャド氏の西側メディアによる突っ込みをおちょくるかのような受け答えはなかなか面白いので紹介しておきます。

イラン大統領「ビンラディンはワシントンにいる」
https://t.co/mcEIkSRI1O


イラン大統領 「核兵器の時代は終る」
https://t.co/hA1M9WXlHc


もちろんこんなのをまともに信じている人は国際社会の中にはいませんし、発電目的で高純度ウラン濃縮技術は必要ありません。

しかしながら、インドやパキスタン、イスラエルといった国々が大したペナルティを受けないまま核武装を成し遂げてしまったのにイランや北朝鮮には激しい経済制裁が加えられているのはダブルスタンダードではないか?という意見には一理あります。

もちろん核兵器が世界に拡散していくのは好ましい話ではありませんが、核保有国がその軍事的優位性を元に外交の世界で他国に干渉しようとするのも好ましい話ではありません。

アフマディネジャド氏の意見への賛否はともかく、西側メディアの突っ込みに対し巧妙に切り替えしていく氏の受け答えには頭の良さを感じさせますので、そういう意味で「面白い動画」という意味で紹介しておきます。



9/18に上げた記事でハメネイ師の健康問題の記事を紹介しましたが、その後もハメネイ師は健在のようです。「メディアがスクープする海外要人の健康問題の記事は概ねデマ」だとかつて書きましたが、今回もそうだったようです。

イランのプロパガンダメディア「Pars Today」の最新記事でも健在ぶりが伝えられています。

イラン最高指導者、「対米協議で問題は解決しない」 - Pars Today
https://parstoday.com/ja/news/iran-i107838


それで問題の「イラン核合意」ですが、イランがウラン濃縮を中断する代わりに各国の経済制裁を一部解除する旨の合意が、オバマ政権時代に欧米各国とイランとの間で結ばれました。

しかしながらウラン濃縮の中断が期限付きだという事でイスラエルがこれに反発し、トランプも「核合意破棄」を公約に掲げて2016年の大統領選に勝利しました。

その結果、米国は核合意の枠組みから外れ再び経済制裁を開始、制裁に加わらない国や企業にも制裁を加える事としてしまった為に日本をはじめ世界各国はイラン産原油を輸入する事が困難になってしまいました。

米国側からの国際合意の一方的な破棄でしたのでイランには対抗措置を取る権利がありましたが、当時のロウハニ政権は有効な措置を取ることができませんでした。

昨年のイラン大統領選挙で強硬派のライシ氏が選ばれた背景については、昨年の選挙の際にこのブログでも紹介しました。

「イラン大統領選挙」2021年5月29日
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45209595/


「イラン大統領選挙」2021年6月19日
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45149331/


米国が一方的に破棄してしまったとはいえ、核合意には西欧諸国も参加しています。形式上はこの核合意は継続していることになっていますが、経済制裁が解除されずイラン産原油が市場に出回っていない以上、事実上有名無実です。

今回のウラン濃縮が「核合意違反」だと批判されても、イラン側にも言い分はあります。

中間選挙の結果レームダック化しつつあるバイデン政権と、原油高や資源エネルギー不足に悩まされる西欧諸国、ウクライナ紛争で窮地に立つロシアや経済が怪しくなってきた中国等の思惑も絡み「瀬戸際外交」を繰り広げるライシ政権の巧みさと苦境が伝わってきます。

ロシアに対するドローンやミサイル等の武器供与の問題も、これらと密接に関連しています。

そして経済制裁の影響でイラン国内経済がインフレで低迷する中、国民の不満が無視できないレベルになってきました。

そんな時に発生したのが9月13日の「マフサ・アミニ死亡事件」でした。
Posted at 2022/11/27 15:05:49 | コメント(0) | トラックバック(0)

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