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オミクロン株、英国はピークアウトか?
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45793296/
で、日本のオミクロン株流行のピークは2月中旬あたりになると予想しました。
特別な根拠はなかったのですが、南アや英国が流行開始30日程度でピークを迎えたのに対し、マスク着用率が高い日本では蔓延速度がもう少し緩やかになる分「集団免疫」を獲得して流行が鎮静化するのに要する期間がもう少し長くなるのではないかと漠然と考えた結果です。
その2月中旬を迎えましたが、国内の感染状況はどうでしょうか?
東洋経済のサイトに掲載されているCOVID-19関連の国内データでは、全国および神奈川県の実効再生産数はそれぞれ1.04と、ピークアウトの基準となる<1.00までもう少しです。
テキトーに予想した割には概ね予想通りという状況でしょうか?
現在東京都や神奈川県ではおそらく市販の抗原定性キット等で陽性となった人々などをすべて把握できていないと思われますので「大本営発表」の数値に基づく実効再生産数の数値をそのまま信用するわけにはいきませんが、近々新規感染者数はピークを迎えるものと思われます。
以前からこのブログでも書いている通り、新規感染者数がピークアウトしてから一定のタイムラグで重症患者数のピークを迎えますので、重症患者数はもう少し増え続ける事が予想されます。
我が神奈川県では昨冬の流行期の重症患者数のピークが100名+アルファ程度、昨夏の「医療崩壊」を来したデルタ株流行期が200名超でしたが、2/9時点の重症患者数は85名です。
高齢者のワクチン追加接種が遅れたのでもっと重症患者数が多くなる事も懸念されましたが、なんとか昨冬と同程度の水準で踏みとどまれそうです。
「マンボウ」による自粛による効果がどの程度あったのかは今後の検証が必要ですが、「非常時体制」の各医療機関で不自由をさせてしまった患者さん達の協力があるからこそ、今冬は「医療崩壊」の憂き目に遭わずに済みそうだという事に関しては、一医療関係者としてただただ感謝するしかありません。
今晩は首都圏でも降雪予報が出されていますが、節分〜立春が過ぎ暦の上では春を迎えました。
「マンボウ」の延長が決まったようですが、少し見通しが明るくなってきました。
追記:東洋経済のサイトで表示されている「実効再生産数」ですが、本日表示分から今年1/1以降の計算式が変更になり、若干下方修正されています。
Posted at 2022/02/10 19:20:34 | |
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