
まずはこのニュースから
米モデルナ、オミクロン特化ワクチンを8月までに準備=CEO | Reuters
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-moderna-europe-idJPKBN2KM03B
オミクロン株が発生して間もなく、モデルナは100日程度でオミクロン株対応の改良型ワクチンを市販出来ると豪語していましたが、そう簡単ではないようです。
それでもmRNAワクチンは比較的改良型ワクチンの開発が容易な方ですし、モデルナはこれまでの常識を覆すスピードでCOVID-19ワクチンを提供してくれました。
日本でも変異株に対応した改良型ワクチンの開発環境の整備が急務です。
国内の流行はついに実行再生産数が1.00を下回りピークを過ぎたかと思われますが、重症者数や死者数はもう少し増えてくるものと思います。
そんな中で気になるニュース…
10代男性死亡 少なくとも10医療機関から受け入れ断られる|NHK 首都圏のニュース
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220217/1000076810.html
基礎疾患のない10代の少年のCOVID-19死亡事例です。
医療従事者として言いたい事は山ほどある事案ですが、書いてしまうと同業者から総スカンを喰らうこととなりそうなので自粛します。
記事内容から察するに、いわゆるサイトカインストームからの急速な病状の悪化で不幸な転帰を辿った典型的な症例のように思います。
故人のご冥福をお祈りします。
1/5の記事で自分は間違って「重症化率は今回の方が厳しいかも」と書いてしまったのですが、これは「重症者数は…」に訂正させてください。
デルタ株に比べて重症化率が低いとされるオミクロン株ですが、感染力が強く感染者の絶対数が増えてしまえばそれなりに重症患者は発生してしまいます。
それに加えて今回はワクチンによる高齢者の免疫が期限切れとなってきてますので、重症者数や死者数は昨夏より多くなってしまう可能性を危惧した記載でした。
実際にこのところ一日の全国の死者数が過去最高を記録する日々が続いております。
今回の流行では、地域によって随分と重症者の発生にバラツキがあります。
すべての都道府県についてチェックしたわけではありませんが、人口や新規感染者数に比して大阪府の重症患者数が飛び抜けて多くなっています。
全国の重症者の過半数が大阪府で発生しています。原因はよくわかりませんが、高齢者施設での大規模クラスターが続いたりしたのでしょうか?これはかなり厳しいですね。大阪の医療関係者の苦労は相当なものと思います。
おそらく重症者数も死者数もそろそろピーク…今月中にはピークアウトすると思われますが、医療現場は今が正念場です。
Posted at 2022/02/18 00:11:23 | |
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