
前回OPECプラスの減産の件を書きましたが、案の定WTI先物価格はあっさりと$90/バレルを突破しました(冒頭画像)。
市場が若干過剰に反応した面もあってこれ以上更に原油高が進むとは思えないですし思いたくもないですが、こればっかりはどうなるかわかりません。
世界各国の利上げなどによる金融引締め政策で景気減速が懸念されてますが、7日発表された米国の失業率は3.5%と低い水準を保っています。
米雇用者数26.3万人増、失業率は予想外に低下-FRBへ圧力続く - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-07/RJDUT4DWLU6801
失業率が低水準ということはまだまだインフレ継続ということを意味しますので、FRBは利上げを止められません。そこに原油高が加われば更に米国のインフレは長引きます。
利上げが続いているのは米国だけではありませんが、FRBの利上げに反応してドルが買われてドル高となっている現状、為替は更に円安ドル高に進みそうです。
先月の日本政府による為替介入で市場参加者がビビり、ドル円相場は¥145/$という水準が壁になってましたが、それを若干上回ったところで今週の取引を終了しました。
円安自体は日本経済にメリットが多く、無駄に騒いでいるメディアの論調には賛同できませんが、身近なガソリン価格への影響等も考慮すると個人的には手放しで喜べる話でもありません。
それはともかく米国のインフレが長引きFRBの引締め政策がより強く、より長い期間行われる事になれば、その分その後にやって来る景気後退のリスクが高まります。かつて第二次オイルショック後の80年代前半に見かけた光景です。
あの時の日本経済はその後プラザ合意→円高不況→日銀の利下げと続き、そこからは87年のブラックマンデーをものともせずに一気にバブルまで駆け上がりました。
今回これから何が起こるのかは神のみぞ知るですが、日本経済復活のためにはここからの舵取りを間違えてはいけません。
しかしながらちょっとぁゃιぃ雰囲気が出てきました。それについてはまた今度…
Posted at 2022/10/08 20:57:53 | |
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