
さてこのところ記事にしている日銀のイールドカーブコントロール政策の「変更」の話です。
黒田総裁は「引締め政策に転換したのではない」としていますが、マーケットはその言葉を額面通りに受け取っていないようです。
もちろん黒田総裁の言葉を全面的に信用してポジション張ってる市場参加者もいるのでしょうが、全体として見れば懐疑的に受け取っている人の方が多いようです。
その結果として20日の「黒田ショック」で円高、株安、金利高へと動いたあたりの水準で相場は揉み合っています。
今回の「政策変更」が事前に何のアナウンスもない状況でのサプライズだったため、黒田さんの発言に対するマーケットの信頼が揺らいでしまったという側面が大きいようです。
中央銀行と市場との対話などと表現されますが、今回の件は確かに市場との対話を軽視した行動でした。
イールドカーブコントロールにおける10年物国債の金利の許容変動幅をゼロ プラマイ0.25%からゼロ プラマイ0.50%に広げると同時に、10年物以外の国債も適宜「指し値オペ」で買い入れ、国債の購入量そのものも増やしてイールドカーブの歪みを是正する、というのが今回の政策変更の要旨ですが、その後のイールドカーブがどうなったかというと…
冒頭画像の通りです。
Japan Government Bonds - Yields Curve
http://www.worldgovernmentbonds.com/country/japan
7〜10年物で見られた逆イールドは更に顕著になり、金利そのものも全体に押し上げられています。
これじゃやっぱり
事実上の利上げじゃん( ゚Д゚)
今回の件があまりにもサプライズであったため、マーケットが過剰反応している面もあるでしょうが、イールドカーブがこの状況のままだと日銀の緩和政策に対する本気度に疑念が生じて更に相場が動きかねません。
もし日銀が本気なら、欧米がクリスマス休暇に入る直前の日本時間の今夜〜明朝、日銀が何か仕掛けるかもしれませんがどうなるでしょうか?
今朝発表された日本の消費者物価指数は特にサプライズのない数値でした。
東京市場が今週の取引を終えた今日の15時の直前からやや金利が下がったりしてるあたりになんかぁゃιぃ雰囲気が出ていますが…
投資は自己責任です♪
明日はクリスマスイブですが、皆様のもとに素敵なクリスマスプレゼントが届くでしょうか?
Posted at 2022/12/23 22:40:58 | |
トラックバック(0)