RmにRr用PGM＆サーボモーター換装（RrにRmの逆パターンも可能そうです）

通勤途中でエンジンストール。原因はレギュレーター故障→PGM焼損→モーター開回転信号固定→サーボモーターが駆動熱で融解と判明。破損部品のポン付け修理も考えましたが、今後より入手困難になる事を考えると流用の幅を広げておきたいと、一般的に不可能と認識されているRr用換装に取り組んでみました。（というのは表向きで、最大トルク4.0kgfmのPGMを載せたら、オラのRmもスペック上ではNSRやTZRやRGVに勝るのではないかという浅はかなスケベ心があった事は否めません・・・）

レギュレーター逝ってます。イカれたPGMが駆動信号を出し続け、サーボモーターは駆動熱でボディが融解し従動ギヤも歯欠けし融解しています。（ちなみにモーター本体は生きていました）

配線図比較です。PGMの16ピンカプラーに対しRmは14線でRrは16線ですが、相違は3線ある事が判明しました。各線の配置はほぼ違います。

サーボモーターもポテンショメーターの特性が違ったりしたら嫌なので、Rr用を使います。カプラー形状が違うのでRmのに交換します。

PGMの変換ハーネスを製作します。DMR-JAPANさんのPGM16ピンメスカプラーの存在が超有難かったです。（実際のところこのカプラーの存在を知って今回の換装を決断した部分があります）
ちなみに相違する3線とはRmに不要な若草3兄弟の事です。

火入れです。レギュレーターも交換し、エンジン始動もサーボモーター作動も確認できました！まずはガッツポーズです。（感覚的に鉄の塊がバイクに復活した瞬間です！）

唯一の反省点は変換ハーネス長を20cm程度としてしまった事。PGM周りに空き地がありません。しょうがないのでPGMの上に重ねてしまいましたが、もう少し長くして余裕を持たせて変換ハーネスをサイドカバーに逃がす様にすればよかったな。

ちなみに
イカれていなかった頃に撮影したRCバルブ作動と、今回のRr用の作動を比較してみました。若干違いが感じられましたが後の試走フィーリングで納得しました。

いよいよ試走となりましたが、全域モタつく事もなく快調に走れました！
パワー感トルク感の体感は鈍感な下名には伝えられませんが、フィーリング的には
アイドルから中の低速までは勇ましく（騒がしく）なった。
（これはRCバルブが若干閉方向に動くのは確認していたし、アイドル時のセット刻印より閉方向で騒がしくなるのはバルブを手動で動かした際にも認識していたので、納得できました）
中速で引っ張る時は静かに感じた。
（加速騒音対策かと思いますが、決して非力になった訳では無いと思う）
高速は変わらない。
（もう分らない）
Rmは単純に回せば回すほど〜直線的〜な感じだったので、マップのブラッシュアップや環境対策など時代に合わせて進化している様に感じられて大満足です。
後は燃費ですが、現在調査中。
21km/lがどう変わるか楽しみです。
追伸：21.5km/l（街中通勤）。燃費も全く問題ありませんでした。

今回はレギュレーター破損に端を発したので、反省として電圧計を付けました。

最後に
今回はRmRpにRr用を換装に取り組みましたが、すなわちRrにRmRp用換装も可能なのだと思います。若草2線はRr連の方々がよくご存知の魔法の配線ですが、もう1本の若草線は始動性向上の為に灯火類に噛ませたリレーを作動させる線だと思いますので、RmRpの様にリレー回路を省いてしまえば可能そうです。
環境性能抜きで走り優先のPGMを手に入れたい人はぜひトライしてみては・・・

いずれにせよ
貴重で大切な2ストマシンですし、部品入手も難しく、かつ高額になっていますので
当整備情報は参考程度に、やるなら自己責任でお願いしますね。