7月頃になりますが、エンジン警告灯が点灯しました。
ISTAをつないで確認したところ、以前にも発生した290900(measured air mass too high)のフォールトが残っていました。
エアマスの実測値が基準値と比較して高い、ということのようです。
原因としては、センサー系の異常を除き、大別して以下のパターンみたいです。
・吸気、給気の漏れによりフレッシュエアが多く吸い込まれている
・EGR系統の詰まりなどによりEGR系統からの空気供給が不足し、フレッシュエアが多く吸い込まれている
警告灯は常時点灯ではなく、どんなときか分かりませんが、月に2回ほどの頻度で点灯し、点灯したら1日以内には消灯します。警告等が点灯しても特にエンジン不調の体感は有りませんが、気持ちが悪いですし、車検も控えているので、少し深掘りしてみました。
ISTAのテストプランに「エアマステスト」というのがあり、その中にぶら下がっている以下のテストを行いました。
・EGRバルブ動作
⇒問題なし
・給気もれ
⇒問題なし
・EGRバルブおよびバイパスフラップの状態に応じたエアマスの状態
⇒異常あり
⇒バルブ、バイパスフラップともオープンの場合のエアマスが基準値と
比較して高い
⇒バイパスフラップが機能していない、またはバイパス経路が閉塞
している可能性
更に、別の「EGRバイパスフラップテスト」という項目があり、こちらも実施しました
・バイパスフラップ開閉動作に応じたEGR下流温度の上昇率比較
⇒異常あり
⇒バイパスフラップ開の場合の温度上昇率が低すぎる
⇒バイパスフラップが機能していない、またはバイパス経路が閉塞
している可能性
ということで、EGRクーラーのバイパス機能に関して、何らかの不具合があることは間違いなさそうです。
バイパスフラップは負圧を掛けることで開き、負圧が切れるとバネの力で閉じる仕組みです。負圧の入り切りをコントロールしているソレノイドを外し電圧をかけてエアの導通を確認しましたが、こちらは問題なさそうです。
ただ、ソレノイドのバキューム側のチューブにはエンジン起動時には常時負圧がかかっているはず(と思っていた)ですが、全然空気が吸い込まれている様子はありません。サランラップの切れ端も吸い付かず、線香の煙も吸い込まれない状態です。ちょっとこの辺の状態が正しいのかどうかは分からないのですが、素人目線では違和感を覚えました。
負圧系統のチェックは自分では難しいと感じたため、ディーラーへ持ち込みし、確認して貰いました。結果、「EGRクーラーを外から目視する限り、バイパスフラップを作動させるためのリンクは動作している」とのことでした。
ということは、この段階では、
・バイパス経路が閉塞している
・フラップ機構が内部で破断している
といったことが考えられることになりますが、EGRを外して内部を見てみないと良くわからん、と言われてしまいました。
なので、自力でEGRクーラーを外してみました(涙)
結果、
・バイパスフラップ機構の破断は見られない、外部のリンクを動かすとフラップも動作する
・バイパス経路の閉塞もなし(1年前に洗浄してもらったばかりなのでまあ妥当)
ということで明らかな異常は見られず、謎が深まる結果となってしまいました。
↓バイパス経路とフラップ操作機構
↓EGRバルブを外すと見えるフラップ部
追加のテストとして、外したEGRクーラーのバキューム部チューブを口で思い切り吸い込んで負圧を掛けてみましたが、その程度の負圧では、20%くらいしかフラップが開きませんでした。印象として、現状、フラップオープンを保持するためには、相応の負圧を維持する必要があるのだなと感じました。この状態が正常なのかどうかは分かりません。ばねが固すぎる?フラップの動きが悪すぎる?のかもしれません。どなたか、このあたりに詳し方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
原因究明には至りませんでしたが、せっかくなのでEGRクーラーをドブ漬け洗浄して組付けしました。組付け後にISTAにて再テストしてみましたが、改善は無し。
さてさて、次、どうするか少し悩みます。手動ポンプ?で負圧を掛けてみたらどんなテスト結果になるか試してみましょうかね。。。(そんなポンプあるのかな・・・)自分が病んでしまいそうなので、気にしないという選択肢もありか。悩まし悩まし。
Posted at 2022/10/12 23:29:10 | |
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