昨年秋に取り付けて運用していたスロットルコントローラー(Pivot 3DA-C)ですが、そもそも「ペダルの踏み込みに対するスロットルの開き具合を調節する」というスロコンの原理上仕方ないとはいえ、所謂メカスロ的なクセのないフィーリングを得られるものではありませんでした。むしろモード選択によっては妙に反応が過敏になることで、大衆車の電スロにありがちな初動のタイムラグ→不自然なほど盛大に吹け上がる、など逆に違和感が目立つこともあり、結局取り外すことにしました。
正直なところ今年に入ってアクセルペダルを交換し、ペダルの踏面が上がったことでよりアクセル操作が自然になったため、最近はそこまでスロコンのメリットを感じなくなっていた、というのも大きいですかね。モード変更は「味付けを変えられる」というメリットもありますが、それがかえって自分を混乱させるというか、運転する上ではある意味"軸のブレ"を招いていた感もありましたし。
スロコン撤去前
スロコン撤去後
ステアリングコラム上に鎮座していたコントローラーが無くなったことで少々メーター周りが寂しくなりましたが、かえってスッキリとしてODDメーターの位置も見やすくなりましたし、無理やり押し込んでいたとはいえしばしば足元に飛び出て邪魔になりがちだった配線の問題もなくなったので、とりあえずこれで良しとします。

話題は変わりますが、スロコン撤去時にちょっとして発見が。
画像がスロコンの電源として機能していた、純正のブレーキ配線に割り込ませるブレーキハーネスです(私は使いませんでしたが、このスロコンのオートクルーズ機能を使っている場合は、ブレーキの踏み込みに連動してオートクルーズを自動的にOFFにする役割もあります)
車種により形状の異なるカプラーに対応するため、車種ごとに対応してる型式が違い、こちらは"BR-10"となっています。

さて、ここでPivot公式の適合表を見てみましょう。NZE161に適合しているのは"BR-9"になっています。実際私のカローラアクシオ:NZE161に取り付けられていたのはBR-10の方なのに、おかしいですね?
確かにこのスロコン、私の手に渡る以前はNRE161に取り付けられていたものらしく、従って付属のブレーキハーネスがBR-9ではなくBR-10なのも当然なのですが…なぜそれが適合してないはずの自分のNZE161にも問題なく取り付き、動作していたのでしょうか。
とまあ、やや謎めいた問題提起をしてみましたが、結論からいくと簡単な話でして。要するに、中期型へのマイナーチェンジ以降(H27.4~)の160系カローラは全て、純正ブレーキハーネスのカプラー形状が変更されているようです。中期から原動機を1NZ→2NRにスイッチしたCVT車(NRE161)はもとより、MT車と同じく1NZを継続搭載した4WD車(NZE164)もそれを境に適合がBR-9→BR-10へと変わっているのも、その証左といえるでしょう。
また、そもそも先ほど画像で上げたPivotの適合表はCVT/AT車を対象としたものであり、MT車への適合は後半に別途記載されているのですが、カローラ系では140系フィールダーしかMT車への適合を確認している事例がありません。
つまり160系カローラに対しては、マイナーチェンジを経た中期以降MT仕様しか存在しないNZE161/NZE161Gへの適合確認そのものが行われていない、というのが真相のようです(正確にはトヨタ教習車のみ1NZのCVT仕様が存在していますが)
以上から160系カローラに関していえば、Pivotスロコンの機種によりますが車種別のブレーキハーネスが必要な場合、Pivot公式の適合表の記載によらず「H27.3以前の前期→BR-9」「H27.4以降の中期~後期→BR-10」が対応します。160系カローラ、特に中期以降のMT車でPivotスロコンの導入を検討されている方は注意していただきたいところです。また同じ車種だからといって、前期⇔中期以降でスロコンのブレーキハーネスをそのまま流用できない、という点にも注意が必要といえるでしょう。
長々と書かせていただきましたが、今日のところはこれで終わります。お疲れさまでした。
Posted at 2021/06/27 22:07:49 | |
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