時系列的にはカローラ/スプリンターオフよりも前になりますし、一体いつの話をしているのかとお叱りを受けかねないのですが、昨年の秋に自分のアクシオが2回目の車検を受けました。
そのときの車検代車がこちら。
見ての通り自車と同じ16#アクシオですが型式名は異なりNRE161、いわゆる中期型の1.5L/CVT車です。同じ車種とはいえそれだけに自車との違いが気になったこともあり、借りた当日は意識的にそこそこの距離を乗り回していました。
さてこの代車、型式が異なることからも察せられるようにエンジンからして違います。フードの下に収まっているのは2015年のマイナーチェンジで従来の1NZ-FEから置換された2NR-FKE。ヘッドカバーにある通りVVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)が採用されており、また詳しくは知りませんが色々と変わっているようです。地味に圧縮比13.5と、純正でもかなりのハイコンプ仕様。
気になるフィーリングですが根本的にミッションの違いがあるので一概には言えないものの、どことなく線の細い印象。最高出力値こそ同じですが、そこまでの過渡特性的には1NZの方が力感あるかな?とも感じられました。同じ16#カローラに載る1NZのなかでもMT車は中間トルク重視かつ低圧縮(10.5)の旧仕様ですので、余計そう感じるのかもしれませんが…
なにぶんCVTなので有段ミッションに慣れた身からすれば当然違和感はありますが、それだけにパワーバンドも外さないし高速走行時の回転数も抑えられているので普通に乗るぶんにはこっちの方が妥当でしょう。ただ操舵感はかなり軽く、脚も柔らかいのでその辺は自車とはかなりの違いが。純正はヴィッツのコンポーネントを流用しつつ限られたコストの範囲内で当たりをソフトにしたらこうなりました、といった印象を受けます。自車の方は脚を固めてフロアにも補強を入れているので、純正と比較するとそれなりにソリッドな操舵感ですし、その恩恵は想像以上に大きいなと。
あと大きなところでいえば、ブレーキタッチにも違和感。軽く踏んだら普通に制動していきますが、そこから踏力を増してキツめに制動をかけようとすると一気にガツンと効きすぎるので両極端すぎてコントロール性には欠けます。自車もブレーキに手を入れているとはいえパッドを換えただけなので、そこまでの差があるとは思っておらずこれには驚かされました。
また運転環境に関して、前々から気になっていたのはフットレストの存在。中期型からはCVT車にフットレストが標準装備されます。地味なポイントですが、足が置けるので何もないよりは大分マシかと。MT車では足元が狭くてクラッチとの距離が確保できないためかフットレストはありません。
続いて内装全般。この代車は自車と同じく中間グレードにあたる1.5Gですが、インパネのアッパーボックス、ドアトリムなどへ部分的に配置されたソフト素材の厚みも後期に比べて薄いし素地パーツも多め。これと比較すると基本的にはトップグレードのW×Bに準じるピアノブラックやメッキ加飾を多用した後期1.5Gの方がより上質かつ豪華になっているような…まあ、後期の内装はフィールダーとほぼ共通になっており作り分けが殆ど無いので結果的にはコストダウンみたいなもんなのかもしれませんが。
あと写真はありませんが、車内のイルミネーションも中期まではグリーンなのに対して後期はアイスブルーに変更されているので、日没後は結構車内の雰囲気が違いますね。ここは個人の好みが分かれそうなところです。
長々と書いてしまいましたが、フルノーマルの代車と自車ではフィーリング全般がかなり違い、それでもクルマそのものは基本的に同じなのでその差がより明確になった感があり、これはこれで興味深い経験になりました。今まで自分が時間をかけて少しずつ弄ってきたその積み重ねを一度フラットにしたらこうなるのか、と思うとなかなか感慨深いものがあったように思います。なかなか良い勉強になりました。
Posted at 2023/03/03 22:08:16 | |
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