• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ToshiTechのブログ一覧

2024年05月26日 イイね!

高齢者見守りシステムの自作

高齢者見守りシステムの自作
・実家で高齢の母が一人で暮らしています。幸いなことに今は介護の必要はないのですが、昨年帰省した時、めっきり足腰が弱くなっていることを目の当たりにして悲しくなってしまいました。それまではほぼ毎日ポケモンGOのギフトが送られてくることで安否を確認していたつもりでしたが、もう少しきめ細かな見守りをしたいなと強く思いました。

●見守りセンサーを検索してみた
・その昔、電気ポットの操作をメールで知らせるというCMがありましたが、見守りセンサーで検索してみると今はいろいろあるんですね。
・基本はモーションや冷蔵庫の開け閉めや照明やテレビのオンオフを検知して、回数あるいは長時間途絶えたという連絡が来るというものが多いようです。しかし頻繁に連絡が来るのは煩わしいし(オオカミ少年になってしまう)、外出時の誤判定を避けるためには検出間隔を長時間に設定しなくてはならず、実際に事が起きた時どれだけ役に立つかは疑問です。またカメラで監視するなどという事はしたくありません。

●自作システム
・なかなか希望に沿った物がない上に有料サービスばかりだったので自作することとし、誤判定のない、ゆる~く見守るシステムを目指しました。コンセプトは「便りのないのは良い便り」です。
・実家にはWiFiを設置してありますし、母は出かける時はスマホを持つので、在宅か外出かはスマホがWiFi圏内にあるかどうかで判断できます。
・設置して半年近く経過しましたが今のところ誤判定によるメールは来ていません。

●システム構成
・トイレ前の廊下と、食卓を臨む勝手口と、リビング(築40年以上の木造家屋なので居間という方がふさわしいかも)の3か所に、モーションセンサーを設けました。リビングの温度と明るさも測定できるようになってます。
alt


・以下の条件が成立した時と解除した時にメールを送信します。
 ①在宅中に、起床時刻を1時間過ぎてもどのセンサーにも検知がない
 ②在宅中に、起床時刻から就寝時刻までの間に4時間以上どのセンサーにも検知がない
 ③リビングの室温が31℃を超えていてかつリビングに30分以上在室
 ④リビングの室温が50℃を超えた
 ⑤就寝時刻から起床時刻までの間でリビングの照明が点灯している時間の累積が12時間を超えた。
 ⑥起床時刻から就寝時刻までの間でリビングが真っ暗な時間の累積が12時間を超えた。

・日付が変わった時に、一日のセンサの動作状況など1時間ごとの統計データをGoogleスプレッドシートに書きこみます。あわせて設定シートに記述した設定用の変数を読み込みます。

●実際に設置した様子
alt


●ハード&ソフト
・こちらに全てを公開しました。
・見守りの条件などはケースバイケースなので、このソフトそのままの流用はできないと思いますが、ESPマイコンから次のようなことを行いたい方には参考になると思います。
 - 任意のWiFiルーターの検索と接続
 - NTPサーバーに接続して日時合わせ
 - ピン入力レベルの変化による割り込み
 - Gメールの送信
 - Googleスプレッドシートの任意のシートの読み書き
 - ESP-NOWによる通信
 - BLE(Bluetooth Low Energy)による通信
 - pingの送信
 - WiFiによるシリアル通信
 - チップ内温度センサによる外気温の推定
 - WiFiによるOTAアップデート(Over The Air:プログラムの焼き直し)
 - 遠隔地からのOTAアップデート
 - 変数の値を初期化しない再起動(ホットスタート)
 - ArduinoIDEによるESPマイコン開発

●雑感
・昨年3Dプリンタに手を加えた時に初めて知ったESPマイコンですが、切手サイズの安価なマイコンボードでこんなことまでできるんですね。ワンチップマイコンでString型が使えるなんて衝撃を受けました。(ESPを開発したのが日本ではなく中国の会社というのが悔しいです。)

Posted at 2024/05/26 15:40:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 電子工作 | パソコン/インターネット
2024年05月22日 イイね!

レッツノートCF-SZ6音質向上 自作内蔵スピーカー

レッツノートCF-SZ6音質向上 自作内蔵スピーカー
・今現在、6年ほど前の企業向けのPCがリプレース時期を迎えて市場に大量に出回っているようで、Amazon整備品のPanasonicレッツノートCF-SZ6を2.2万円で(価格は日々変動するようですが)購入しました。このPC、SSDが512GBでOSはWindows11でMicrosoftオフィスのフルセットが入っていて重さ1kgで起動も速く大変気に入ったのですが、一つだけ不満なのが内蔵スピーカーの音です。もともとレッツノートってビジネス向けPCなので、音に関しては出てればいいや程度の設計なのでしょうが。
・ノートPCの内蔵スピーカーで音楽を聴こうなどとはさらさら思いませんが、出先で動画を観たりすることもあるでしょうから、せめてポータブルラジオ程度の音質は欲しいものです。

・私の購入したPCは光学ドライブなしモデルなので、PC内に光学ドライブとHDDを納めるための場所がぽっかり空いています。これをキャビネットとして口径の大きなスピーカーを内蔵すればもう少しまともな音が出るのではと思いチャレンジしてみました。

・ケースに穴を開けるのはためらわれたので、光学ドライブのメクラカバー部分に開口部を設け、スピーカーの音を横向きに出すことにしました。音響特性的には良くないのがわかりきっているのでプロにはできない設計でしょうが、元のスピーカーから比べればよっぽどまともになるはずです。

●結果:オリジナルスピーカーとの比較はこちら
・スマホでの撮影なのでノイジーかつ本来の音とは微妙に違いますが相対比較はできると思います。聞こえなかった音が聞こえるようになりました。


●そもそもオリジナルの内蔵スピーカーのf特は?
・やたらシャカシャカした音ですが、WaveGeneとWaveSpectraで一応特性を測ってみました。最低共振周波数f0=1kHzで4.2kHzに+12dB(電圧では4倍)ほどの大きなピークがあります。1kHz付近を基準として-10dBの周波数を見ると700Hz~7kHzほどが発生可能な音の範囲だといえそうです。(100Hz未満は共振によるもので音にはなっていません)
alt

●最初にトライしたスピーカー
・最初にAmazonからこちらのスピーカーを調達しました。

alt
・適当な段ボール箱に取り付けてf特を測ったのがこちら。f0=550Hzで+14dBほど(電圧で5倍)のピークが、また5kHzあたりにもピークがあります。
alt
・このスピーカー、コーンとエッジが1枚のフィルムで出来ていて、コーン部分には放射状に溝がプレスされていて変形しづらくはしてはありますが、押すとその部分のコーンが凹みます。変なピークはコーンの分割振動が原因のような気がします。
・これをPCに組み込んだところ、オリジナルよりはまともな音になりましたが物足らなくなり、別のスピーカーを探しました。

●最終的に選んだスピーカー
・Aliexpressでこちらのスピーカーを調達しました。コンポジットフィルムということで、写真で見る限りコーン部が硬質素材になっているように見受けられたので。リード線なしの物を発注したらリード線付きが届きましたが、ちょっと得したかな?

alt
・同じ段ボール箱でf特を測ったのがこちら。f0=250Hzくらいで、以前ダイソーの300円スピーカーも300Hzくらいだったのでそこそこ期待できそうです。
alt
●組付け
・3Dプリンタでフロントパネルとスピーカーマウントを作成しました。フロントパネルはダイソーのシルバーのラッカースプレーで塗装しました。スピーカーが脇に寄っているのはPCの裏蓋にあるリブを避けてレイアウトしているためです。
alt
・パネルとマウントの間にグリルを入れようと網戸用のメッシュを切り出したのですが、そのままだとばらけてしまい、アイロンで一枚にできるかと試したもののうまくいきませんでした。結局真鍮メッシュを調達しました。金ピカでちょっとゴージャスになりました。
・スピーカーはマウントにはめ込んで周囲をホットボンドで固定します。
・元のメクラカバーを固定していたネジを使ってPCに固定します。
・PCの元々のスピーカーとコネクタの間の配線をカットし、新しいスピーカーにつなぎ変えます。私は小型のPHコネクタを使い、必要に応じてオリジナルのスピーカーに接続を戻せるようにしました。
alt
・コネクタとリード線は実際にはテープを使ってバタつかないよう固定しています。
・裏蓋には3mm厚のエプトシーラーを貼り付けて共振防止をしてみました。(今回一番高い買い物がこれでした)
alt
●最終的なf特
・PCに組付けた時のf特です。横向きなので定在波で打ち消し合うためでしょうが何か所かディップが生じています。イコライザーを入れればもう少しフラットにできるかもしれませんが、オリジナルに比べたら格段にいい音になったのでこれで良しとしました。
alt
★!!!注意!!!
・オリジナルのスピーカーは8Ωですが今回私が使ったスピーカーは4Ωです。レッツノートのスピーカー出力アンプはD級動作で無音時に0-5Vの250kHzのデューティ50%の矩形波が出ています。ということはアンプのドライバー段はスイッチング動作なので発熱はそれほど変わらない(スピーカーの効率が同じで音量が同じなら同じ電流が流れる)はずですが、トライされる方はそのあたり自己の判断と責任でお願いします。

●3Dデータはこちらに置きました

Posted at 2024/05/22 09:49:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | オーディオ | パソコン/インターネット
2023年11月04日 イイね!

3Dプリンターに自動レベリングとWiFi追加

3Dプリンターに自動レベリングとWiFi追加
2020年5月に立体マスクを作りたくてコロナの給付金で購入した3DプリンタKINGROON KP3です。当時の購入価格は22,999円でした。想像していた以上に精度よく造形できることがわかり、多少の改良はしたものの現役で使い続けています(この機種、もう廃版ですが)。
先だって10時間かけてプリントしたのに最初のレベリングをサボったばっかりにパーツを勘合できなかったことがあり、改修する踏ん切りがつきました。
alt

●ちなみに購入からの変更点としては
・ベルトテンションがめちゃくちゃ高くてキンキン音がしていたのを適正に調整しました。
・Z軸のネジを手動で回転させるために先端にノブを付けました。
・SDカードスロットとケースとの間の隙間にカードが落ちないようにガードを付けました。
・押し出したフィラメントが垂れないようにパーツ冷却ファンを追加しました。
・その後SDスロットのロック機構が故障してしまったのでバネを殺しました。(SDカードを奥まで挿すと接触がNGなので、手前でそっと止める必要があるのが少し不便。)
くらいでしょうか。あ、磁気マットは追加で購入しましたね。

●今回の改修箇所
・3Dtouchを取り付けて自動レベリングを行えるようにしました。そのため制御ソフトはMarlinに変更です。
・KP3のマザーボードはWiFiモジュールを搭載できる構造になっているので、それが使えるようにMarlinを改修しました。PCからWiFiで直接ファイルを送って印刷できるようになりました。
・パーツ冷却ファンの風がノズルのヒーターにとって外乱にならないかと常に思っていたので、ホットエンド部分にシリコンカバーを被せました。

●調達した部品
①タッチセンサー 3Dtouch Amazonで1,866円
②WiFiモジュール MKS robin WiFi Amazonで1,218円
③シリコンソックス KINGROON KP3用 Aliexpressで199円

①と②はAliexpressでも入手できるのですが送料を考えると金額的にそれほど差が出なかったのでに日本のAmazonから調達しました。物は中国発送ですけどね。
alt
alt

●具体的なやり方
こちらにアップしました。
3Dデータはこちら
・シリコンソックスは、パーツ冷却ファンを取り付けるとヒーターとサーミスタを逆側から差し込む必要があるので、一部切り欠きを設けました。ヒーターとサーミスタをいったん外してカバーを通してから再度取り付けます。
alt


●効果
・3Dtouchは「なんで今までやらなかったのか」と悔やむほど効果絶大です。
・WiFiは、今までSDカードにコピーして3Dプリンタに挿してという手順が当たり前だと思っていましたが、普通のプリンタ感覚で使えるのでもう元には戻れません。
・シリコンソックスの効果は、、、よくわかりませんでした。
alt

本体と改修費合わせて3万円もしないでこの性能なのでコスパは抜群ですね。

●今まで蓄積したノウハウなど
・PETGで印刷した後の磁気マットにはPLAが定着しづらくなることがわかりました。よってPLA専用のマットとPETG&TPU用のマットを使い分けることにしました。(PETGを使った後のマットでもTPUなら定着できます。)
・マットの表面を、たまにIPA(イソプロピルアルコール)でふき取ると定着が回復します。(そういえばIPAもコロナで消毒用エタノールが入手できなくて代用で購入した物でした)
・最初のころは印刷物をはがすときにマットを外して折り曲げていたためにマットがボコボコになってしまいました。今はマットはベットに付けたまま、100均の平刃の彫刻刀でモデルの端を浮かしたらカーボン製のヘラを差し込んで取り外すようにしています。
カーボンはがしヘラ

・そういえばビルドプレートとして以前セリアの鏡を180mm角に切り出して4隅をダイヤモンドやすりで丸め、裏に同じくセリアのマグネット粘着シートを張った物でトライしたことがありました。鏡の表面処理としては、
 1:ケープをうっすらと塗布してざらつかせたもの→定着力不足
 2:幅広のマスキングテープを貼ったもの→定着力は良いが2回ほど使うと張り直しが必要で面倒
ということで没になっていましたが、Aliexpressから粘着性のビルドシートを買ってあったことを思い出し、トライすることにしました。(当時は1.6ドルでしたが。)
alt

ガラスカッター

・このビルドシートを鏡の表面側に張り付けて印刷した結果です。磁気マットより平坦なので同一レイヤー印刷時のZ軸の動きが少ないです。しばらくはこれを使ってみようかと思います。今ならPEIシートなどが良さげですね。なお100均のマグネット粘着シートの耐熱温度が不明ですが、KP3本体の磁気テーブルの温度上限が80℃なので、同程度であることを期待しています。(ちなみにKP3はベッドの温度が上げられないのでABSは定着できません)
alt

面倒なレベリングの手間が不要なので、いろいろなビルドプレートを交換してトライする気にもなりますね。

・フィラメントホルダーはプリンタ購入時に同梱されていたベアリングにスプールを乗せるものを使っています。その場合フィラメントを上からではなく下から引き出さないと、フィラメントが残り少なくなった時に回転せずにスプール自体が引っ張られてしまいます。
・それでもいよいよ残り少なくなって軽くなると怪しいので、スプールの穴の部分にダイソーの油粘土を袋から出さずに丸めて押し込むことにしました。これで300gほどの重量UPになります。粘土の油成分が袋を通して揮発してフィラメントが劣化すると嫌なので使う時だけにしようと思いますが。
・印刷時のフィラメントはホームセンターで購入した密閉型の食品保存ケースに引き出しのため3mmの穴をあけ、乾燥剤と湿度計とともに入れて使っています。乾燥剤は塩化カルシウムタイプのもので湿度30%台をキープできています。シリカゲルの方が少し除湿性能が良い気もします。しばらく使わないときはアンロードしてフィラメントをすべて中に入れて穴をテープで塞ぎます。ホルダーの片方の足は両面テープで底面に固定し、もう片方が前方に動かないように角材を貼り付けてストッパーにしています。
alt

・フィラメントの保存はダイソーの300円の密閉ケースがちょうどよい縦横と厚みだったので、乾燥剤と湿度計とともに入れています。最近このサイズのケースを見かけなくなってしまったのが残念です。ダイソーの衣類圧縮袋Mサイズの方が空気の量が少ないため除湿性能的には良い結果(30%を切る)でした。
alt



Posted at 2023/11/05 19:20:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 3Dプリンター | パソコン/インターネット
2023年09月02日 イイね!

ハンドヘルド型FFB(フォースフィードバック)ハンドルコントローラー

ハンドヘルド型FFB(フォースフィードバック)ハンドルコントローラー
PCで車のゲームをプレイするとき、ゲームパッドではハンドル操作感が乏しいので運転が難しく、かといって机にFFBハンドルコントローラーを据え付けると使わないときに邪魔です。そこで気が向いた時だけ手軽に接続できるようにハンドヘルド型FFBハンドルコントローラーを作ってみました。

★この書き込みは旧作の情報です。新作はこちら↓

・動きを動画にしてみました。ハンドルの動きが良くわかるように白いテープを貼ってます。



・技術的な詳細はGitHubにアップしました。

●外観

alt


●結果
・ゲームパッドで運転するより格段にハンドルを操作している感があるので目的は果たせました。
・ギアのゴリゴリ感は、昔持ってたGTフォースよりは少ないような気がします(記憶があいまいです)。フォースが出ていないときにハンドルをゆっくり回すとギアの存在を指先で認識できる(く、く、く、、、と感じる)レベルです。
・車の直進安定性がいまいちです。テストコースのバンクした高速周回路は、車速によって走行ラインがバンクの上か下かに変わるだけで、手放しで走行できないとおかしいと思うのですが、ハンドルを操作しないと破綻してしまいます。ゲームだからこんなものなのか調整不足なのか?本物のハンコンだとどうなんでしょう?(コースは谷田部、Skidpad 0.5で)
・今の時代のFFBハンコンはベルトドライブかDD(ダイレクトドライブ)モーターで直結というのが主流のようです。3Dプリンタ用のベルトが安価に入手できるのでトライしてみたのですが、モーターのトルク不足で断念しました。ベルトだと同程度の減速比を得るためには2段構成にしなくてはいけないのと、軸の横方向にテンションがかかるのと、ベルトの変形といったロスが色々あるせいで、もっとトルクのある大型のモーターと別電源が必要になると思います。DDモーターはそもそも高価ですし。

●特徴
alt

・ハンドルの回転軸を30°手前に傾けたことにより肘の関節の回転を使えるので、ハンドルを持ち替えずに回しきることができます。
・マイコンボードとしてArduino Pro Microを使います。今回AliexpressからUSB Type-Cコネクタの物を調達しました。  
・USB給電だけで動かしたかったので、反力用のモーターとしては小電流で低回転のタミヤのソーラーモーター02を使います。
・ギアの素材としてソフトな樹脂を使い、かつ回転方向にバネ力を持たせることにより、ギアによるゴリゴリ感を減少させています。
・ハンドルから手を放した時のフォースによる戻り回転速度が速すぎるようで、行き過ぎて戻ってを繰り返すことがあったので、回転速度に反比例してフォースを減少させるダンピング制御を入れました。
・クラッチスイッチを押している間はブレーキを変化させないようにしています。これはヒールアンドトゥの操作を可能とするためです。(使わないかもですが) 

●主な部品
①DCモーター: タミヤ ソーラーモーター02 Amazon購入価格 721円  
②Arduino Pro Micro: AliExpress購入価格 568円  
③モータードライバー: BD6211F-E2 秋月購入価格 110円  
④ピッチ変換基板: P-05154 秋月購入価格 100円/9枚 単価11円  
⑤ショットキーバリアダイオード: 1S4 秋月購入価格 140円/10本 単価14円  
⑥ツェナーダイオード: Amazonでアソートキット 1200円/200本 単価6円  
⑦ボリューム: Bカーブ 手持ち品ですが秋月では60円  
⑧タクトスイッチ: 昔秋月で購入した手持ち品ですが今は 300円/10個 単価30円x3  
⑨分割ロングピンソケット: 秋月購入価格 80円  
⑩ジョイスティック: Amazon購入価格 799円/5個 単価160円  
その他は手持ちから流用ですが全部購入してもトータルで2,000円弱かと思います。(3Dプリンタのフィラメント代が別途必要です。)  
alt

Posted at 2023/09/02 19:09:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲーム | パソコン/インターネット
2023年07月03日 イイね!

PCシミュレーター用Gフィードバック・バックレスト(背もたれ)の検討

PCシミュレーター用Gフィードバック・バックレスト(背もたれ)の検討
PC用のシミュレーター(ゲーム)で、加速度(G)が発生していることを操縦者に体感で伝えるデバイスを作成しました。実機ではGがかかると体がシートに押し付けられたり離れたりして体に受ける力が変わるわけですが、それをシート側から体を押すことで模擬しようというものです(もちろんリアルなGとは感覚的には全く異なりますが)。
いくつかのフライトシムとカーシムで動作することを確認しました。
☆フライトシム
 ・Microsoft Flight Simulator X (FSX)
 ・FlightGear 2020.3 (FG)
☆カーシム
 ・Live for Speed (LFS)
 ・RaceRoom Racing Experience (R3E)
 ・Assetto Corsa (AC)

alt

・動きを動画にしてみました。アームの動きが良くわかるように白いテープを貼ってます。


・技術的な詳細はGitHubにアップしました。

●事の発端と経緯
・この春、友人に誘われて桜木町にあるフライトシミュレーターでエアバスA320の操縦を体験しました。特に地上でまっすぐ走らせるのはなかなか難しく、自宅のPCでもトライしてみたくなり、中古ソフトのMicrosoft Flight Simulator Xと、中古のグラボ、それとジョイスティックを購入しました。(ソフトの最新版はFlight Simulator2020なのですが私のPCがi5-8400なので過去のバージョンのソフトを選択しました。また購入したグラボはGEFORCE GTX 1060でこれも一昔前の物になるのかな?。中古品の値段は今見たらいずれも馬鹿高値になってるようですが私が購入した時は割安でした。)
・で、少し調べてみたら今のシミュレーターはソフト内部のデータをリアルタイムで読み書きできるようになっていて、姿勢とGのデーターを取り出してモーションシミュレータを自作している方もいらっしゃる。すごい!
http://www.hoihoido.com/blog/wp/?cat=51&paged=2
・さらに調べると、世の中には「モーションプラットフォーム」という製品もあり、これを使えばいろいろなシミュレーターソフトからデーターを取り出してコックピットを揺動させることができることがわかりました。価格が40万以上しますが。
https://www.amazon.co.jp/Next-Level-Racing-Platform-NLR-M001v3/dp/B01N7OI0OX/
・また「motion simulator DIY」などで検索すると海外では車用のワイパーモータなどを使ってコックピットをバッコンバッコン動かして楽しんでいる人が大勢いらっしゃることもわかりました。
・これ、昔からそんな事ができたらいいのになぁと思っていたことでもあり、滅茶苦茶やってみたくはなったのですが、いかんせん私の部屋には置き場がありません。
・そこで思いついたのがマッサージクッションです。クッションの内部にモーターでグリグリ動くもみ玉が入っていて、椅子の背もたれに置いて使う商品です。人間はGを内耳の三半規管だけでなく体がシートに押し付けられることでも感じているわけで、Gの大きさにより背中やお尻をグーッと押してやったらどんな感じがするのかなぁ?ということです。もちろん、三半規管はGだけでなく回転も検知していることもあり、押し圧だけではリアルなGとは似ても似つかない事は百も承知でトライしてみることにしました。名付けてGフィードバック・バックレスト(背もたれ)です。

●構造
・面で押したほうがよりリアルになるのかもしれませんが、押す面積が大きい分パワーが必要です。今回は指の面積ほどで体を押すことにし、300mm角のMDF板にラジコン用のサーボモーターを4か所(背中とお尻に2か所づつ)配置しました。それぞれのサーボにアームを取り付け、ゼロG状態でアームの先端が軽く体を押すように調整しておき、Gの大きさによりアームを動かします。
alt
alt

alt
①MDFボードが穴だらけなのは色々検討した痕跡です。
②そのままでは背板が痛いのでセリアのカーペットを適当にカットしてマジックテープで貼り付けました。
③ダイソーのクッションの中綿を抜いてサイズを一回り小さく縫って、これまたダイソーのファスナーを縫い付けてカバーを作りました。ちょっと大きすぎたかな。
④ゴムバンドで背もたれに固定して、座布団で手前にずれないように押さえます。使わない時にも邪魔にならないかな。
alt
・左右のアーム先端の間隔とアーム自体の長さや先端の形状は個人の体格と皮下脂肪の厚さ(^_^;によって変わってくると思いますが、今回220mmと30mmとしています。
・コントローラーとしてArduino NANOを使い、シリアル通信で前後、左右、上下Gをカンマ区切りのデータで受けてサーボに指示します。
・Windows側ではあらかじめシミュレータからデータを取得してGをシリアル送信するためのソフトを起動しておきます。

●結果
・結構面白い物ができたと思います。飛行機でバンクしたり車でコーナリングすると体の片側がグーッと押されます。飛行機でループ飛行するとお尻側だけが押されます。急降下では背中側の圧が抜けるのでフワッとした感じがすると言えなくもないです。予想通り全然リアルなGではないのですが、Gの発生タイミングと大きさが体にフィードバックされるのは面白いかなと。
・三半規管を揺らさないから酔わないというのもメリットかもしれないです。車の研究用の本物の揺動タイプは被験者がシミュレーター酔いしやすいと聞いたことがあります。本物の揺動タイプのシミュレーターでもリアルなGは発生できないわけで、中途半端に三半規管を揺動させると視覚とのずれで酔ってしまうのではないかと思います。以前私はVRでバイクで走行する動画を観たら激しく酔いました。VRだと頭が自然と動いてしまうけど実際のGは体感できないのが原因かなと。
・また前述のモーションプラットフォームにしても重力Gが頼りなので、±10°傾けても発生できる前後&横Gは±0.17Gにすぎませんし、上下Gの発生はそもそも伝えられませんしね。
・ただしサーボモーター本来の使い方ではないでしょうから耐久性は疑問です。また健康被害という事も考えられますね。今までこういう商品を見たことがないのはそれが理由かも。今回はあくまで自己責任での個人的な検討という事で。

●主要部品
①サーボモーター MG995 x4 Amazon購入価格 4個で2,070円
②金属製円形サーボホーン x4 Amazon購入価格 5個で970円
③Arduino NANO x1 AliExpress購入価格 400円
④5V10A AC/DCアダプター Amazon購入価格 1,660円
⑤300mm角MDFボード セリア購入価格100円
⑥板と角材 ダイソー購入価格100円x2
⑦クッション(外側だけ利用)とファスナー ダイソー購入価格100円x2
その他タクトスイッチ、抵抗などは手持ちから流用。DCジャックはジャンク品です。
アームなどの部品は3Dプリンタで印刷しました。
トータルで6,000円弱かと思います。

・サーボモーターはそこそこのトルクが必要と思われたので10kgf・cmの金属ギアの物を選択しました。MG995とラベルが貼ってありましたが他では1個1,500円くらいするので、値段から見てコンパチ品だと思います。ちゃんと動作しました。
・サーボモーター用の電源ですが、改良品のMG996のスペックでは6Vでのストール電流が1.4Aとなっていたので5Vで4個分だと5A以上の電流容量が必要です。今回10A品が安かったので購入しました。ちゃんとPSEマークが付いていました。
・MDF板は最近ダイソーで見かけなくなっていますがセリアにちょうどいいものがありました。

●検討中にわかったことあれこれ
・アーム先端を最初は球形にしたのですが、3D印刷に時間がかかるしアームが横方向にしか動かないこともあり面取りした平板に変更しました。これでも押された感覚は変わりません。
・初めてサーボモーターを使いましたが、体重をかけて軸を動かないように押さえてしまうとストール電流が流れ短時間でモーターが焼損することが予想されました。そこで当初はストールしないようにアーム部分に洗濯ばさみのバネを使ってバネ機構を持たせました。ばね1つでは全く押す力を感じず、3つパラでちょうどいい感じにはなったもののモーターの発熱がすさまじく、バネ機構の採用は見送りました。常時バネ力と釣り合うためのトルクを発生するための電流が流れてしまうという事ですね。押す部分の面積が小さければ体が痛いので連続して体重をかけることはないようで、リジットの方が発熱は少ないことがわかりました。
・背中よりも肩を押したほうがよりリアルに近いと思ったのですが、後ろにもたれかかっていても肩甲骨から上の部分は腕を動かすと前に動くので、押し圧が腕の位置によって感じられなくなることがわかりました。よって肩甲骨から下の背中を押す仕様としています。バケットシートなら肩の位置でもいいのかも。
・車の場合上下Gはほとんど発生しない(カートではサスがないせいか?上下Gが大きいようですが)ので、カーシムだけならお尻側を押す機構の必要はないかもしれません。もっとも車の場合経験的にGを脳内で補えるのでそもそもこんな仕掛けは不要な気もしますが。

●確認したソフト雑感
PCのOSはWindows10 homeです。

★Microsoft Flight Simulator X
・中古なのでアクティベーションできるか不安でしたが問題ありませんでした。
・アップデート用のSP2はMicrosoftのサイトにあるのですが、SP1が発見できず。SP2を入れるためにはSP1が必要なので、あきらめました。
・「栄光の翼」を入れるとゴールドエディションと同等となりSP2が適応されるようですが、そちらの中古も数が少ないせいか高価なのでそこまでしなくてもいいかな。
・後から気づいたのですがSteamから英語版が出ていて、そちらの価格の方が安いことがわかりました。英語のメニューや字幕を日本語に置き換えるパッチを作成された方がいて、ゲームとしてはそれで問題なさそうでなので、もし新たに買われる方はSteam版がいいと思います。またSteam版はゴールドエディションなので航空機やミッションも増えているようです。
・本物のフライトシムでは地上でのラダーを使ったタキシングが感覚と逆で(左ペダルを前に踏むと左へ進む)難しかったので、本当はラダーペダルが欲しいところです。
■この文章を作成中にSteam サマーセール2023 06/29~07/13 10AM でMicrosoft Flight Simulator X: Steam Editionが-80%の496円で購入できることがわかりました。アドオンを1つ追加しても-77%の1,040円です。これはもう買うしかないですよね。インストールしてみるとグラフィック描画性能が良くなっているようで、設定画面の各スライダがデフォルト状態で右に張り付いてます。Disk版だと真ん中あたりでした。Gフィードバックも動作しました。

★FlightGear 2020.3
・オープンソースでフリーのフライトシミュレーターです。英語版のみ。
・Microsoftとは違いゲーム性(ミッションなど)はありません。
・ガチで飛行機の飛ばし方を学ぶのにいいかもしれません。私は今のところセスナとUFO(!)しか飛ばせてません。チュートリアルは英語字幕と合成音声ですが、Pキーでポーズを掛けながら字幕を読んで、セスナでは始業点検からエンジンの掛け方からフライト後の駐機場での係留の仕方、エンジントラブル時の不時着のやり方をマスターできました。(UFOはスロットルとジョイスティックひねるだけですが)

★SimTools 2.0
・これはシミュレーターではなく、シミュレーターとモーションプラットフォームのインターフェースを行うソフトウェアです。海外でDIYしている人はこれを使っているみたいです。詳しくはDIYのサイトXSimulatorへ
https://www.xsimulator.net/
・無料のままではLive for Speedというカーシムのみ対応で、それ以外は有料のプラグインを購入する必要があります。
・早速Live for Speedをインストールして車の姿勢とGを取得してみたのですが、、、
 →データーにパラパラとノイズが乗り安定しない
 →データーが0~100に正規化されていて単位が不明
ということで、このソフトを使うことは諦めました。シミュレーターからのデータ取得に関してはソフトメーカーから公開されているAPIを使って自分でもやればできるわけで。(ハッキングするわけではありません)

★Live for Speed(LFS)
・日本語対応。無料版では車3種類とコース1種類のみ。お金を払うと車種とコースを増やすことができます。
・トレーニングメニューは昔持ってたプレステでやったグランツーリスモを彷彿とさせます。(最近のゲーム機を持ってないので今のは知らないんです)
・シングルレースでは相手のAI車の追加とレベルの設定、自車のグリッド位置を選べます。でもこのAI車、強気で平気でぶつかってきます、、、
・インストールフォルダのcfg.txtを編集してSteer Smooth が0.00とあるのを0.95に変更するとゲームパッドのステア操作が滑らかになります。(1.0と書き込んでも0.95に変更されます。0.95未満の数値をいれてもスムージングは機能しないようです。)
・軽いソフトなので非力なPCでも大丈夫そうです。

★RaceRoom Racing Experience(R3E)
・Steamのカーシム。英語版のみ。無料版でもそこそこ車種とコースが選べます。
・重いです。起動に時間がかかる。

★Assetto Corsa(AC)
・GW中はDMM版が8割引きだったので思わず購入してしまいました。日本語版だし。
・Steam版があることを後から知ったのですがSteam版の方が良かったかも。というのも設定用のGUIアプリのContent ManagerがSteam版を前提に作られているので。
・Content Managerを起動しようとするとAssettoCorsaをインストールしたフォルダにacs.exeがない、と出たので、DMM版のAssettoCorsa.exeをコピーしてacs.exeとリネームしてとりあえずの起動はできました。(別段同名のexeを置いておけば何でもいいと思いますが)
・車種やコースはMODとしてネットに上がっているのでダウンロード後自分で解凍して所定のフォルダにコピーするか、圧縮ファイルのままContent Managerにドロップすればインストールはできます。ただしContent ManagerからはDMM版のAssetto Corsaの起動はできません。これがちょっと不便。
・いくつか試して起動しない車のMODがあったりしましたが、これがSteam版だとちゃんと走れるのかはわかりません。
・手持ちのbuffaloのゲームパッドではうまく走れなかったのでXbox360ワイヤレスコントローラーを購入しました。でもゲームパッドとしてXbox360コントローラを選ぶと(というかそれしか選べない)ブレーキとアクセルの割り当てが変更できず(ステアとブレーキを左手で同時に操作するのは難しい)、ホイールとして設定しました。ただしホイールの場合ステアリングフィルタの設定が無効となるようで、スティックを左右に動かすとロックトゥロックで瞬間的に回転してしまいます。やっぱりカーシムはハンコン前提のようですね。
■この文章を作成中にSteamのサマーセールでAssetto Corsaが-80%の410円になりました。Ultimate Editionだと-90%の824円ということで、そちらを購入。DMM版との共存ができないようでDMM版で作成されたドキュメントフォルダの中のAssetto Corsaフォルダをリネームしておかないとうまく表示されませんでした。Gフィードバックも動作しました。

Posted at 2023/07/04 10:44:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲーム | パソコン/インターネット

プロフィール

ToshiTechです。よろしくお願いします。 なにかを作るのが好きです。優先順位としては  ①世の中にないから作る  ②世の中にはあるけど値段が高いので...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

愛車一覧

ホンダ フィット(RS) ホンダ フィット(RS)
ホンダ フィット3(RS)に乗っています。

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation