ポルシェ911(964)タコメーター修理&ハンドル取外し
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ODD&TRIPメーターの修理を依頼するために外しているなかで、タコメーターのベゼルも外れかかっているのを発見。
タコメーターはサイズが大きく、ハンドルのコラムカバーと干渉してとても外しにくいため、ハンドルを取外すこととしました。
まず、エアバッグを外すときはバッテリーケーブルを取外してからやるのが鉄則だそうです。
次に、ステアリング裏側のトルクス30のボルト2本を弛めると、エアバッグユニットがあっさり取れます。
真ん中の赤いカプラーを引き抜くと取外し完了です(カプラーは2線式なので、無理に回さないように要注意)
ボルトの締付トルクは10Nmです。
2
ステアリングシャフトのスプラインの位置が狂わないよう、この状態で軸とハンドルにマーキングしておきます。
3
ホーンボタンから出ている線はギボシで接続され、真ん中下側の青い部分につながっていますが、ここは外す必要はありません。
センターの24mmのナットを弛め、ネジにある程度噛んだ状態で隙間を作り、ハンドルを引き抜きます。
私の作業では、ナットも簡単に弛み、スプラインもまったく固着してなかったので軽く外れましたが、そうでない場合もあるそうです。
その際、ナットを取外した状態で勢いよくハンドルを引張り、取れた瞬間に外れたハンドルで顔面を強打する可能性があるため、ナットを残しておくことが肝要です。
なお、ナットの締付トルクは45Nmです。
4
ハンドルを取外しした後、コラムカバーをプラスビス6本外し、上下分割状態でうまく取り回しすると外せます。
金色のリングがホーンの導通するところ。エアバッグ配線は保持部がスプラインに噛んでいて、内部にスリップリングがある構造のようです。
5
メーターは右端の時計から順番に抜くのが簡単です。1個抜ければ、あとは手を突っ込んで裏側から押せるので。
ただ、1個目を抜くのに四苦八苦する可能性が高いです。ひたすら傷つけないよう、内装剥がしを併用しつつも力ずくで引っこ抜くしかありません。
私は1番最初に時計を抜いた時、数時間格闘していました。
そして写真は参考ですが、時計の後ろ側の配線を抜いたものです。
右側の固いカプラーを抜くと、センターの警告灯のスゴイ本数のカプラーが抜けます。
6
順々に抜いていってタコメーターを抜いたところ。配線のカプラーが左右の爪で固定されています。
これが実に曲者で、なかなか抜けません。つい、マイナスドライバーを爪の間に入れてこじったら、あっけなく折れました。。。
そっと動かす程度までしか劣化したプラスチックは耐えられないですね・・・
7
事情により4つメーターを抜いた状態です。
このように、メーターはゴムのスリーブを介し、ただ刺さっているだけです。
今の車では考えられない構造です。
8
そしてタコメーターのベゼル浮きの原因ですが、うすうす予想はしていたもののやはりベゼルのカシメ弛みではなく、ベゼルが取りつく樹脂ケースフランジ部の割れでした。。。
経年劣化のあるあるだそうです。
私のは4/5周くらい割れが進んでいて、もうじき取れる寸前でした。
仕方がないので、故障時にベゼルカシメを外すのに支障がない範囲で断面に接着剤を慎重に塗布して、L型クランプで軽く押さえてくっ付けて良しとしました。
ケースだけでは部品が出ないし、丸ごと交換にも同じように劣化した樹脂の中古品ではねぇ、というところです。
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