目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ZC33S 6AT用のエンジンマウントを交換しました。
以前に振動が気になって、点火系のリフレッシュをしてみたのですが、アイドリングの回転は安定したものの振動としてはあまり改善しないようでした。
みんカラの皆さんの記事で特に初期型は年代的にもマウントが傷んできているという話も目にして、確かにあり得るなぁと。
ジムカーナに使って、LSDも入ってるしフル加速、フル減速の機会もちょくちょくあったし、特に気になりだしたのがジムカーナを走った後だったので。
競技にも使うなら、どうせ振動出てるしいっそ強化品にしてしまうのもありか?と考えなくもなかったですが、通勤使用が99%のクルマですし普段は快適に乗りたいので、純正新品にしました。
市販の強化品ってそもそも6AT用が無いような?
あんまりしっかり探してないですが、運転席側は6MTも6ATも共通ですが、ミッション部分に接続される、助手席側と下側のトルクロッドは品番が違います。
品番もアップデートされていて、
【運転席側】
11610-67R00 → 11610-67R01 (約 \14,000)
【助手席側】
11620-67R10 → 11620-67R12 (約\19,000)
【下側】
11910-67R10 変更なし (約\8,000)
それにしてもZC33Sのエンジンマウント高ぇ・・・
2
まずはフロント部をジャッキアップして、
エンジン下部カバーを外しておきます。
マウントを外すとき、ジャッキでエンジンを支えるためです。
ガレージジャッキを使ったのですが、後でちょっと後悔…。
いや、容量のデカくてストロークに余裕があるガレージジャッキなら良かったかも。
3
まずは運転席側。
すぐにアクセスできそうで、失敗してもすぐにやり直せそうなので(^^;
ボディ側はフェンダー部分にスタッドボルトが出ていて、14HEXのナットを外します。(写真見切れてますが…)
エプロンサイドメンバー部分に14HEXのボルト2本。
エンジン側は、真上のインテークチャンバーが邪魔なので、バンドを2本緩めて、取り外しました。
マウントの固定は、
17HEXのナットが2個、
17HEXのボルトが1本。
10HEXのアース線が1本。
エンジンをジャッキで支えた状態でボルト類を外します。
マウントがボディ側とエンジン側のスタッドボルトに刺さっていて、お互いナナメに向き合っていて、そのままじゃ抜けてこないので、ジャッキを下げながらマウントを抜きます。
4
外した運転席側マウントの新・旧 比較。
左:新 右:旧
んん? あきらかに旧マウントのブラケットの隙間が少ない。
しかし、品番は変わってるのにブラケットの見た目の違いは全然わからなかったです。
しかし、中央のゴムの凹み加減が違うが・・・?
5
コイツか~。
旧マウントの中のゴム部分に亀裂が入っていました。
やたら高いマウントは液封入型だからでしょうか。
中身が漏れちゃってるのかな~~?
エンジンが直接ブラケットに載った状態になってしまって振動が酷かったのかも。
項目4 でゴム部分の見た目が違ったのは、液封入部が落ちちゃってたからなんですね。
6
新しいほうに取り換えて復旧。
ジャッキを少し落とした状態から、ブラケットをスタッドボルトに合わせて少しづつ上げてナット、ボルトを入れ込んで締め上げます。
7
お次は助手席側。
まずは、バッテリーにどいてもらいます。
バッテリーのブラケットは、12HEXのボルト2本と12HEXのナット1個で固定されているだけなんですが。
そのブラケットにまとわりついているハーネス類が結構あって、そいつらも外していかないと、マウントにアクセスしづらいです。
幸い、固定しているタイマウントの裏側をつまんで外すタイプも見えているし、フックにマイナスドライバでロックを外せてそう手間ではないですが。
8
助手席側のブラケットはアクセスしづらいボルトがいくつかあって、なかなか大変でした。
ボディ側は フェンダー部分の14HEXのナット1個、エプロンサイドメンバーに14HEXのボルト4本で固定されています。
エンジン側は17HEXのナット2個、17HEXのボルト1本。
9
一番外すのに苦労したのは、エプロンサイドメンバーの奥側上向きのボルト。
奥側側面のボルトもラチェットの振り幅がなくて外しづらかったですが、この上向きのヤツはソケットはまったく入りません(^^;
いや、入ったけど回すエクステンションとかがその上のABSユニットのブラケットに当たって回せないのです。
あと5mm奥側にABSユニットを置いてくれていれば…。
あと、ハーネスも邪魔になって、付近のハーネスのタイマウントも外しました。
結局、首振りできるメガネラチェットでなんとか1~2ノッチづつ地道に回して緩めました。
最低でも上記工具ないとここで挫折しますw
もしくは、ショートタイプのソケットと首振りできるエクステンションバーでもあればあるいは。
結構固く締まってるので力が入りにくくて余計に苦労しました。
(締める時も・・・)
10
助手席側のマウント、新・旧 比較。
左:新 右:旧
これも見た目の違いはわかりませんでした。
(ボルト部分の塗装があるかないか?)
11
上:旧
下:新
特にゴム部分が落ちているようではなさそう。
こちらはまだブチ切れているほどではなさそうですが、まぁ交換しておいて損はないでしょう。
12
さて、今回一番苦労したのは、こちらを取付ける時。
外すときにジャッキを下げてエンジン位置が下がった状態から、ブラケットをスタットネジに合わせてエンジンをジャッキで上げていくのですが、まったくネジ位置が合いませんw
フェンダー側とエンジン側で角度が付いているので上手く上げていかないとスタッドが入らないんですよね…。
自分が使っているガレージジャッキが上げ下げするときに前後に動いてしまうので、なかなか合わせづらいところもあるのですが。
シザースジャッキと併用しながら上げ下げして手でエンジンを押したり、木の梃子棒で動かしたり格闘すること1時間強(^^;
(体感的には2時間くらいやってた感)
なんとかスタッドがはまりました。
そして、回しにくいボルトもちまちま締めてようやく復旧。
13
ラストは下側のトルクロッド。
エンジン(ミッション)側は下面に14HEXのボルト2本、側面に17HEXのボルト1本。
トルクロッド連結部に17HEXのボルト1本。
サブメンバー側は17HEXのボルト1本。
あと、トルクロッドを抜き出すのに、前面に樹脂のカバーがあって、そこは+形状の樹脂クリップ2個をひねって抜きます。
14
外した、トルクロッドとミッション側のブラケット。
15
新・旧 比較。
左:新 右:旧
これも品番更新されてますが、変化点はさっぱりわかりませんw
裏表の形状も同じっぽい。
ゴムブッシュ部分のポッチがあるかないかくらい。
16
ここはそう苦労せず復旧できました。
てことで、あとはエンジン下部カバーを戻して完了。
エンジン始動してみると、あきらかに静かになっていました。
↑↑に比較動画も上げてみましたが、外よりも運転席に座っている時のほうが違いを感じました。
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