安来刃物祭り
投稿日 : 2013年05月04日
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母が安来駅で絣の展示会に借り出されていたので、その送り迎えのついでに刃物祭りを見に行ってきた。
メイン会場の商店街では全国の刃物屋が露天を開いて即売会をやっている。
このほかに興味を惹く催し物があったので暇つぶしにはちょうど良かった。
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市民会館ではアウトドアナイフショーが開かれていた。
想像するに、キャンプや釣りで使うのにちょうどいい実用的なナイフの展示即売会かと思っていたが、どっちかというと飾り物とかコレクションアイテムとしてのナイフが並んでた。
値札が付いているのもあったが、フィールドでぞんざいに扱えないようなお値段のものばかり。
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中でも異彩を放っていたのがパワーストーンナイフ。
黒曜石のナイフはまあ順当だ。
石器時代の出土品には黒曜石の刃物や鏃なんかもある。
このほかに、赤、青、緑のめのうと思しき石で作られたブレードがきれいだ。
真っ青なヤツなんか、中世風の柄をつけたらファンタジー世界の宝剣みたいになりそうだな。
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面白かったのがこちら。
わたしはこういう石を見るのも初めてだったのだが、針入り水晶(セージナイト)といわれているそうだ。
水晶の中に鉱物の針状結晶が入って網目のような模様になるので、ラテン語で漁網を意味するsagenaから英語では「セージナイト(sagenite)」という呼び名が付いたそうな。
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別の展示ブースからはハイス鋼で作られたナイフ。
ハイス鋼の「ハイス」は「ハイスピード」の略だと聞いたことがあるが、エンドミルやらドリルといった、高速回転する機械工具の刃として作られた鋼を総称してハイス鋼という。
このナイフはきっと圧延鋼板から切り出して、削って刃をつけるのだろうな。
きちんと熱処理したらちょっとやそっとでは刃こぼれしない丈夫なナイフになるのだろうが、鈍ってもちょっとやそっとじゃ研げないだろう。
諸刃の剣とはこのことか。
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