立山ツーリングその5
投稿日 : 2015年06月22日
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線路に沿って、冬期歩道というトンネルが掘られている。(写真は欅平のホーム脇から入って撮影)
冬は鉄道が運行できないため、ダムや発電所を管理する職員は宇奈月から欅平までこのトンネルを歩いて6時間かけて職場に向かうのだそうだ。
しかもこの鉄道は、雪崩で架線やレールがダメージを受けないように、冬になる前に外して春になったらまた敷き直すのだそうだ。
その撤収と再開にそれぞれ1億円かかるというのだから、日本一維持費がかかる鉄道かもしれない。
2
8:12に欅平に到着。
なんかもう、ここまででおなかいっぱい。
渓谷の景色をたっぷり堪能したわ。
紅葉の時期なんか、サイコーだろうなあ。
欅平駅の食堂で受付を済ませ、案内役の職員の挨拶と万が一の火災の際に利用する防煙マスクの着用方法のレクチャーが終わった後、再び欅平駅のホームに導かれた。
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ホームでドカヘルを配られ、しばらくすると、私たちが乗るトロッコが入線してきた。
VVVF制御の最新型機関車だ。
入線した車両のうちの何両かが切り離されて、最後尾に貨物車両を連結し、機関車が付け替えられた。
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ここから縦坑エレベーターまで、旧式の凸型機関車が牽引するトロッコ列車に乗って移動する。
この凸型機関車もかつては本線で活躍していたのだが、今は入れ替え用と繁忙期の臨時便のみに利用されているそうだ。
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最後尾に連結された貨物車は、食料運搬用の定期便だそうだ。
これで奥地の宿舎で泊まり込みながら仕事をする職員の食料を運んでいる。
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トロッコはスイッチバックを経たのちに停車し、一行はトロッコをいったん降りて、ここから人貨用のエレベーターで200mほど標高を上げる。
このエレベーターには床にレールが敷かれ、トロッコをそのまま揚げることができるのだ。
欅平から先の上流は勾配がきつく、線路を敷くことができなかったため、途中にエレベーターを設けたのだそうだ。
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エレベーターが上がった先には脱出口があり、そこから後立山連峰が見られるというのだが、今日は雲に隠れていた。
麓は天気が良かったのになあ。
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エレベーターを降りてから別のトロッコ列車に乗ってさらに上流へ向かって進む。
素掘りのトンネル壁が緑色になっているのは苔で、どこからともなく胞子が飛んできて、蛍光灯の光で繁殖しているらしい。
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